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第十四章

 ミナトは少女の後に続いて走った。少女が細い道を曲がったりしながら走ったから、ミナトは追いかけるのがちょっと大変になった。でも、ミナトは少女とはぐれることなく着いていくことができた。少女はチラチラミナトのほうを見て、実はちゃんと心配してくれているのだと思った。


二十個ぐらい角を曲がった後

「たぶん・・・ここまで来れば、ハァ。大丈夫だよ」

「そう、ありがと」

「別に、あたしも逃げるときだったんだからお互い様だよ」

「・・・ああ」


少女はヘタっと座り込んだ。その後、ミナトは礼を言ってに帰ろうとしたが、少女にちょっと待ってよ、と声をかけられた。

ミナトは意味が分からずに首をかしげた。

「ほら、せっかくだし話そうよ」

ミナトは少し考えてから、いいよと言って少女の横に座った。

「あたしはノーラって言うの、そっちは?」

ノーラはミナトに向かって顎をしゃくった。

「俺はミナトだよ。ところでなんで逃げてたの?」

ノーラは口を尖がらせて、う〜んと唸った。

「だって、あたしお金ないから。そんなのが生きてくには一つしか方法ないでしょ?」

「まあなぁ。俺もそんなもんだからね」

「ミナトは何してんのさ」

ミナトはこれまでのいきさつを話した。ミナトが話している間、ノーラは真剣に聞き入っていた。時々、眉毛をピクっと動かしていた。でもミナトはそんなことには気づかなかった。ミナトがすべてを話し終え、フーと息をつくとノーラが立ち上がった。

「あたし、ミナトについてく」

ミナトは、内心で喜んだ。さっきの話はミナトの悲しみや苦しみが伝わるようにちょっと加工もした。つまり、ノーラの同情を誘った。ミナトに同情すれば、ミナトへの反抗は減る。

「え、でも・・・」

「いいの!あたしが決めたことなんだから、反論は許さないよぉ」

ミナトは、少し厄介なのが仲間になったと思った。

二週間に一回の割合で月曜に更新していくつもりです。今年、高校生になり、学校が大変なのです。

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