表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/16

第十三話

 街に無断で入ることは世界統一で禁止と決められていた。犯罪者やテロリストをたやすく待ちに侵入させないためだ。だから街に入るには、入行書というのが必要だ。関所などで発効することができる。ミナトはそれを持っていなかった。手に入れる必要はあったが何より手続きが面倒だった。

 そして、それは今回だけではなかった。今までの街でも何とかやり過ごせてきた。だからこの街でもやり過ごせるだろうと思っていた。

 今回、ミナトが来た街は入行書の検査が厳しかった。だからここに来る前に盗賊の入行書を奪っておいた。

 たいてい、その検査が厳しい街はすべての規則が厳しい。入行書は手始めといったところだろう。

 だから、ミナトは多少のことは承知していた。それに自分の力ならだいたいのことはやりとおせると思っていた。

「ミナトはいるか?!そいつは凶悪犯だぞ」

 とか言って、この街のレジェンドが俺の止まっている宿に来たとしても、

「今から、全員調べるから」

 とか言って、ついに俺の番になっても、

「お、お前ミナトじゃないのか!?」

 とか言って、周りの客がめちゃくちゃ驚いたとしても、俺は力でこの場を切り抜ける。

 ミナトは、両手を合わせ自身を炎にした。炎になるとレジェンドの横をあざ笑うように通り抜けると同時に、レジェンドの周りに火の輪作った。これでレジェンドは動けない。今のうちに逃げよう。

 これでまた、街を移動しなきゃならなくなっちゃったな。めんどくさいったらありゃしない。 

 ミナトはヒト型に戻ってから全速力で逃げ出した。炎のままだと、何かと困る。

 その時

「へ〜だ。あたしがこんなとこで捕まるわけないでしょ〜だ」

 ミナトよりも少し年下の女の子がミナトのほうへ走ってきた。

「おい、危ないって!退けよ」

「はぁ!?あたしは今かなり忙しいの!」

「なに?」

「まぁ、いいよ。あんたも逃げてるんでしょ?」

「まぁ・・・」

「じゃあ、着いてきてよ」

 俺はしぶしぶ彼女のあとを追った。俺よりも彼女のほうがこの街には詳しい。今は彼女の言うことを聞くことにしよう。


コメントと口コミお願いします。

たぶんペースが落ちるのでご了承してください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ