表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/16

十一章〜第二部始〜

二部目になりますがよろしくお願いします。

「ある村に仲の良い二人の男の子がいました。その内の一人は村を出て、いろいろな街を回りました。もう一人は村に残り、仕事に精を出していました。村を出た方の男は強くなり、悪を倒そうとしましたが自分の限界を知りました。そして仲の良い人に自分の願いを託しました。託された男は託した男に憎しみを抱きました・・・・・」

「なんで嫌いになったのぉ?」

「それは託した方が託された方に酷いことをしたし、酷い事を言ったからだよ」

「じゃあ、その続きは?」

「あぁ。それはまだ俺も知らないんだ」

「何それぇ」

俺は道の片隅で死にそうになっていた少女に食事を与え、俺とミナトの話をした。もちろん、自分だと言うことも伏せたし、名前も明かしていない。

「いつになったら話してくれるのぉ?」

「いつになるんだかは俺にも分からないさ」

「えぇ〜」

「大丈夫。ノーラが大人になる頃には話せるさ」

「ふ〜ん」

まぁ、それが俺でないことは確かだけど。

俺は意味のないことをしようとは思わない。だからノーラを助けた。彼女は俺とミナトを近づける役目をするだろうと、俺は踏んでいる。

「じゃあ、俺はこれでね」

「うん。また会える?」

「会えるさ」

どうだか分からないけど。

「じゃあ、いいや。バイバイ」

俺は彼女に背を向け、街を出た。

俺は今からしなきゃならないことがある。とっても重要だ。


レセルの場所はもう分かっている。何年を調べてパターンをつかみ、次に訪れる場所を予想した。予想という割には確信に近い。

「よく俺達の場所が分かったな。だてに何年も俺らを追ってないって事か」

「まぁ、そういうことになるな」

「で、今回も俺達を倒そうするのか?無駄なことなのに」

「ああ、無駄だよ。分かった。だから今回はそんな用事じゃないんだ」

レセルの俺と話していた男が不思議そうに俺を見た。そりゃそうだろうな。今まではレセルを倒すだけの一点張りだったんだから。

でも今回は違うんだよ。と俺は言った。

「じゃあ何が目的なんだ?」

「俺も仲間に入れて欲しいんだ」

「なに?」

語らしてもらうぜ、と俺は下を向いて言った。

「俺は何度もお前達に挑んでそのたびに殺されかけた。これでも、結構強いと自負していたんだ。それがぼろぼろにやられたんだからショックは受けたよ。でもそれ以上にお前らの仲間になりたいと思ったんだ。世界を破滅させるんだったら、俺ももちろん生き残りたい」

「最初は俺一人だったレセルも今は七人。全て俺が認めた奴だ」

「・・・・・」

「仲間になりたいのなら、俺を認めさせろ」

そう来ると思ったぜ。俺が見てる時に仲間に入り損なった奴を少なからず見てきた。正直、奴の動きや癖はだいたい読める。

「できるさ」

「その自信がどこから出てくるんだかな」

自信?そんなのミナトに思いを託したときから決めてたんだ。俺は憎まれる奴になろうと。その内にミナトはレセルを知る。それで、俺と同じ目的だと分かってレセルを倒そうとする。

だから、だから、俺はレセルに入るんだ。いや、入らなければならないんだ。

「ギア1・魚龍人ポセイダム


口コミやコメントお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ