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魔力を極める者  作者: 鳳凰
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第1話

固有スキルとはその人にだけ使うことのできるスキルのことをいうのではない。

さすがに、それだとスキルを考えるほうが大変だろう。

固有スキルとは、その世界で一人しか使うことのできないスキルのことをいう。

さっきのと何が違うかというと、過去に同じスキルを持つものがいるかどうかということだ。

前者のは過去に使ったものはいないのに対して後者のは過去にいるかもしれないと言うことだ。


僕が強制発動した固有スキルの名を「転生」という。このスキルの効果は、死んだあとその世界に記憶を持って生まれなおすというものだ。それだけのはずだった。そう、それだけのはずだった。




「わたしは、今いる世界の意思そのものです。」


今いる世界ってどういう意味だ。僕は死んで転生したはずだ。


「最初にいっておきますけど心を読むことができるので口に出して話さなくても良いですよ。」

それはそれで楽だけどいい気分はしないな。


「まず、ここがどこかと言うと転生するための中継所みたいなものです。

あなたが持っていた転生はただの転生ではありません。

特異転生というものです。これは前回の使用者の全スキルを継承します。」

俺の考えは無視かよ。


「この世界で話す時間はそれほど長いものはありません。自分の体を見てください。

もうほとんど自分の体が見えないですよね。見えなくなったら転生は完了します。

だいたい、あと30秒くらいです。」

ほとんど時間ないじゃないか。


「なので用件だけ話します。あなたには、無限に近い数のスキルを得ることが出来ました。ただし、使用するには、それ相応の代償を必要としています。それらを使って後悔のないように自由に生きてください。それでは、行ってらっしゃい。」

その言葉を最後に僕は意識がなくなった。




僕は目が覚めた。そこは森だった。ここは、葉が日光をふさいでいるのでとても暗い。

「グオォォォォォォォォォォォ」

この声は、ドラゴン!

前世の記憶が確かならこの声はドラゴンのはずだ。やばい、逃げなければ

そういえば、体が動かない。なんでだ。


ドンッ

すごい音がしたぞ。もしかしてドラゴンがここに来たのか。

頭が動かないが眼だけを動かして音をしたほうを向けてみるとやはりドラゴンがいた。

ドラゴンが急に光った。

光が収まったらそこにいたのは人間の男だった。


「なんでここに人の赤ん坊がいるんだ?」

えっ、僕は赤ちゃんだったの?

転生は3才か4才ごろに目覚めると聞いたけど話が違うじゃないか。

でも、最初から話が違っていたからこれはこれでいいのかな。


「仕方ないから連れて帰るか。息子たちも喜ぶだろうしな」

急に眠くなってきた。ここで寝たら大変なことになりそうだけど、睡眠欲には勝てないから寝るか。

次に起きた時の今後のことを考えるか。おやすみ。


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