白い空間
本日、二話目です。
―――――― 目を覚ましたら、そこは白い空間だった
by 神様 ――――――
···って、ええっーーー!! いきなりなんなんだよ! たしかに書いてあるとおりだけどな! つーか誰だよ! こんな書き置き残したの! あっ、神様って書いてある。
···つーか俺さっきまで友人と仲良く話してたはずだぞ!ここ何処だよ!
俺は、死して早々、ツッコんだ…。
―――――― 三十分経過 ――――――
ふぅ、時間が経ったら少し落ちついたな。俺の名前は、佐島優斗だ。
まぁ、年齢=彼女いない歴の、男子高校生だな。って、おい!そこのお前!いま絶対「うわぁ〜、この人自分で言ってる寂しい人なんだなぁ〜」とか思ってないだろうなぁ!!
思った奴は、一生呪ってやる!(涙声)
―――はぁ、はぁ、って一人で話してても全然面白くないな。まるで俺がボッチみたいじゃねーか。 つーかホントにここ何処だよ。
···ん⁉いつの間にか書き置き増えてる。って、もうそれ書き置きじゃねーだろ!面と向かって話しゃーいーじゃねーか。はぁ、
えー、なになに…
―――――― おめでとうございます!あなたは、一億人の死者の中から選ばれる、十人中の一人に選ばれました。···ちなみに、七人目です!ラッキーセブンですね! by 神様 ――――――
···はぁ、大事なとこスルーするな!とか絶対につっこまないからね!特に、死者とか七人目とかな!ゼッタイだぞ!
「チッ!」
···え、今舌打ち聞こえたような…。まぁいいか。
···おっ、紙が追加されてる!えー、今度はなんだ⁉
―――――― 「えー、あなたは大事な魂を、未知の世界に落としました。王子になってヒロインとキャッキャウフフしながら、無双できる世界でしたか? それとも、村人になって、一生畑を耕しながら貧しく生きる世界でしたか?」 by 神※ (書くの面倒くなった) ―――――
···おっ、これってまさか、転生ってヤツですか?マジで⁉よっしゃあぁァァッ!
(最後のは意図してスルーした)
「死んだらやってみたいことランキング」で連続第一位とってる、転生じゃねーか!って、なんだよこの選択。普通王子の世界選ぶだろ何考えてんだ?
···もしやこれって金の斧、銀の斧的なやつじゃねーだろうな。てゆーか俺、いつ魂落としたんだ?仮に、仮にだぞ、一万歩譲ったとしても、落としたならここだろ。
「ふふふっ」
ん?なんだ?
「君って面白いんだね、気に入ったよ」
どこからか、とても澄んだ声が聞こえてきた。