回想 ー恋成りさん篇ダイジェストー
二話目なのにn話目だと言い張る設定です m(__)m
突然の回想回設定です m(__)m
はい、やってもいないありもしない回想回設定です m(__)m
実際に地名にもある『小稲荷』とは関係ありません。
『狐狗狸さん』からのネタです m(__)m
ナレーションは、あの長寿番組 深夜の定期便JS の初代パイロットさんを脳内再生してみてください。
明らかにかみ合わないので、ボツにしましょう m(__)m
さて今回は、新章を始める前に今一度『狐否狸さん篇』の続きとなります『恋成りさん篇』を振り返り、簡単に纏めたダイジェストです。
山間の村から土砂と共に下流の村へと刻を重ね流されていた。狸の墓標は小さな祠の中で守られるように、狐の墓標は寄り添うように。
村の神社境内を、祖父の宮司を連れた幼女は夢見で昨夜の大雨で流れ着いた狸の祠を見つけた。
祖父はこれも縁と祠を修復して発見したところとそう変わらない場所に、末社とすることとした。
素人が浅くひっかいただけの墓標の文字は、最早各々『狸』と『狐』としか読めず碑であろうかと祠の背後に台座をして並べて奉り、新たに村の石工に狸と狐をかたどった像を祠へと。
この頃から孫娘はとても広い境内を二匹の小動物と駆け回ったりする姿を参拝に訪れた村人達に目撃されます。
鳥居からは少し離れ、坂になった境内の中でも低くく、鳥居をくぐって本殿へ向かう参道からは見つけられないような位置だけど、子供の声に誘われて多数の目撃者となっていきます。
境内という神聖な領域でもあり、動物も神の使いとして村人達は温かい目で見守ることにしました。
娘が少し大きくなった頃、戯れる影は娘の他に二つとさらに小さい二つ。
やがて幼かった娘も年頃となり村の男性とこの祠を目印に落ち合うようになります。時期を同じくして村娘、独り身の男達も、どうしたことかこの祠を・・・
# 番組の途中ですが、一度中断して報道からお知らせします。先ほど怪文書が届きました。それには『モヤイ』『ハチ公』『引っかけ橋』など訳のわからない言葉が、多数書き込まれています。以上報道からでした。お返しします。
いつしか村人はこの祠を『恋成りさん』または『恋鳴りさん』と呼ぶようになりました。
そして月日が経ち若者達はこの祠の周辺に集まるのが村の風物となっていきました。
# 番組の途中ですが、再び報道からお知らせします。単語以外に文章で『男同士は「濃い也りさぁー」だねっ(GJ:キラリ☆)』とありました。何かの暗号かもしれないと解読を進めています。以上、報道からでした。お返しします。
恋愛祈願の参拝者が多くなり成就の噂を聞いた近隣からもますます増えるばかり。
祠のみを目的とした者の数が本殿を軽く越えることとなり、村では『恋成りまんじゅう』を売り出す者も。
流れ着いた頃は寛容であった主神にストレスが溜まっていきました。
すべてが成就したわけでもなく、やけ酒で酔った勢いの失恋した石工見習いは祠に安置された狸と狐の象を後ろの碑に投げつけて壊してしまいました。
しかし酔いが覚めると怖くなって、同じものを自分で作ろうとしましたが、力量も度胸も足りませんでした。
またしても酒の勢いで作業を始めても、あろうことか狐の下半身には狸と言った具合に狸と狐の上半身と下半身をあべこべに作ってしまっていました。
祠の御利益が消えたのか、参拝は途絶えました。
ある大雨の夜に近くを流れる川が増水し、境内は冠水し、他よりもずっと低い位置にあった祠は足場が緩くなっていて流されていったのです。
重く固い台座の上の碑は、ずっと佇んでいます。
ひじょーに短いですが、これだけです。
続けるかどうかは、・・・次第。
本殿の主神については明示しません。未設定のままです。
時代についてもしかりです。