トーナメント3
すいません大変遅れました。色々バタバタしだしててでもこれからは頑張って投稿します。
ファン君は強いと息巻いていたが、二回戦であえなく破れている。まあどちらにせよその次がルミアさんなので僕と戦うことはなかっただろう。
そして僕の二回戦は男の人でメアリーさんよりも弱くあっさり勝ってしまう。ルミアさんの決勝も決まり僕の準決勝はここで二位の実力者クリスである。
クリスは槍使いで今までの戦いを見る限りでは早い突きを得意として特攻タイプだ。
互いに武器を構え対面する。先生の合図が始まるが互いに動かない。
今までの戦いでは始めと同時の速攻の突きで沈めて来ていたのに今回はゆったり行くらしい。
「どうかしましたか。もう始まってますよ」
僕は軽い感じで尋ねる。
「お前が今までの戦いでカウンターが得意そうだったからそっちの攻撃を待ってみたんだが」
クリス君も中々冗談が言えるようだ。
僕は踏み込みを強くし相手に詰めよる。
「ぬっ」
切れ味ゼロ白夜で連撃を繰り出す。
それを槍でさばいているがすごく苦しそうである。それを見てちょっと速度を落とす。速度を落とすと狙っていたみたいに槍を振りこちらに距離を取らせさらに追撃の突きを繰り出してくる。それを軽く剣でそらしながらこちらも攻撃を繰り返す攻防が続く。
「すごいですね。クリス君」
「うるせえよ。余裕しゃくしゃくみたいでムカつくんだよ!」
怒ったところで力が強くなるわけでないのにね。むしろ攻撃の仕方が荒くなってこっちはそらし易くさえある。
相手は一旦距離を置き、聞いてくる。
「本当にどうなってんだよ!さっきから音が聞こえてこないんだが!」
「う~んどうなってるって言われても困るとしか言いようがないな」
「ならそれは手前の力じゃなく剣の力だって事か!」
急に来た突きを受け止めるがそれでも音がしないことをイラついているのが見てわかる。
「そんなイライラしないでくださいよ。僕の力じゃないんですから」
「それが余計に腹立つんだよ!さっさと本気出しやがれクソが!」
手を抜かれているのはわかっているらしい。でもこういう早くて数が多い分良い練習になるだけどな。
「さっきから段々スピードが落ちて来てますよ」
「うるせえ!!!!!」
怒ったことにより一瞬だけ速さがここ一番まで上がってきたが、それもすぐになりを潜めどんどんスピードが落ちていき、最後には攻撃しながら肩で息をしているのがわかる。
攻撃を夢中にし過ぎて無酸素運動の状態がかなり長く続いたために、かなり体が疲弊して最後は膝から崩れる。
それを見て先生は勝敗を決してくれた。
「はぁはぁ・・・・・次は負けねえからな」
クリス君の僕を見る目は全然悔しそうな感じではなくむしろ更なる高みを目指せるというような、希望を持った目をしていてこの子はかなり根がいい子なのがすぐにわかってしまう。
クリス君は槍を杖代わりに壁際に行こうとしているのを見て、肩を貸す。プライドが高いから離れようとしていたがそれを無理やり引き寄せ壁まで連れていく。
「クリス君強くなりたいなら槍をいっぱい振るより走って体力を作った方が有意義だよ」
それを去り際に言う。
それにしても身長欲しいな~クリス君と10cm以上差があって情けなくなるよ。
これから連戦で決勝が始まるのに周りはちょっとざわざわしている。
「やぱっり勝つのはあなただと思ったよ」
ルミアさんは対峙しながら笑っている。
「負けるつもりはないけど本気で来て欲しい」
剣を抜いてこっちに向けてくる剣は先ほどまで使っていた剣とは輝きが違った。その剣を見ているだけでとても心が温かくなるような剣である。
「これは聖剣です。あなたと戦うならこれくらい用意しないとダメかなと」
聖剣ってこんなに威圧感あるのかと思いながら僕も自分の身長には不釣り合いな刀身の刀を抜く。
「よろしくお願いします」
そして僕は考える。どうやって接戦にしながら負けようかと・・・・。




