トーナメント
ムキムキの教師のルーカス先生のところに集まり今日の訓練が発表された。
「今日はいつも通り各自自主トレして、その後新入りも入ったことだしトーナメントをするから各自温めておけ」
トーナメント今自分の実力が推し量れる最大のチャンスじゃないか。
先生の宣言に各々反応を見せ各自動き出す。
「ユウタ君トレーニングも一緒にやろっか」
「別にいいけど何するの」
「何するって逆に何したい」
「う~んじゃあランニングしようか」
「ランニング走るって事か。オッケー」
そう言って走り出そうとしてルミアさんが一人なのを発見して声をかける。
「一緒に走らない」
「えっと・・・・」
「いや、やる事あるならいいんだよ」
「いえ、別にありません」
あれ即答ですか。まあ走れるならいっか。
「トーナメントってさどうやって相手を決めるの」
走るだけだと暇なので聞いてみる。
「まあ相手は先生の気分で決まるけどルミアちゃんはここの一番だから一番端なのはわかってるよ」
「なら他は後適当って事」
「そうなるね。力を見たい訳だから別に勝ち負けもあんまり関係ないんだけどここのクラスは弱い奴を下に見る傾向があるからね目に見えて弱すぎるとちょっと過ごしにくくなっちゃうかな」
ならこれは手を抜いてもいけど舐められないようにしなくちゃいけないと。
「あなたの場合初めてだから最初から強い人とは当たらないから大丈夫よ」
僕は何か困った顔でもしてたのだろうか。
「うん、なら安心だね。でも僕だってこう見えて強いんだよ。何ならファン君にもルミアさんにも勝つ自信あるもん」
「言うねえユウタ君。ならすっげえ楽しみにしてるよ」
そう言いながら撫でまわされる。
「ああもう髪ぐちゃぐちゃになっちゃたじゃないやめてあげてよ」
そう言ってルミアさんが直してくれる。
「ありがとうルミアさん」
直してくれるのは嬉しいんだけどずっと抱き着いてくれてさらに嬉しい。
「何だかルミアちゃんユウタ君に甘くない」
「甘くないこんなもの他の人と一緒」
「なら僕の髪なんかも直して欲しいんだけど」
「いや」
これまた即答。それにすっごくいやそうな顔してらっしゃる。何だか自分だけ特別扱いしてもらえてちょっとうれしくなったりなんかしてる。
「うっすげえいい笑顔だねユウタ君」
「えっそう。ルミアさんに触ってもらうの何だか少しくすぐったいからかな」
「い、いやだった」
「いや、全然むしろうれしいよ」
何だかランニングなんて面倒くさくなっちゃたよね。もう座ちゃってるしい。
「何かこのままずっとこのままでいたいかも」
「何だか俺達親子に見えるんじゃねえ」
「ああ、ファン君が子供で僕とルミアさんが夫婦だね」
「いやいやどう考えても君が子供でしょ。ねえ・・・って聞こえてなさそう」
僕もルミアさんの顔を見ると顔を真っ赤にして夫婦という単語を報復している。いつ僕はこんなに好かれたんだろと思うけどこんな事は結構あっちでもあったから気にはならないけど、僕の匂いとかが関係しているんじゃないかと考えだしてきて然る研究機関に行くべきだったんじゃないかと考えている。
僕とファン君は互いに見つめ合いクスッと笑い合いこの時間が終わるまで待っていた。
結局何もすることはなく集まってトーナメントを開始する。
一回戦はルミアさんで男の人と当たっている。
互いに腰に差している剣を抜き放ち対峙する。
「ルミアさん頑張って!」
「・・・・」
ルミアさんは相手の方を見てて顔はわからないけどやる気に満ちているようだ。
開始の合図と同時に動き出し一瞬で終わる。
その結果にあたりにどよめきが生まれる。それを気にも止めずこちらに歩いてくる。
「すごいな今までのは手を抜かれていたのか」
そんなファン君の驚きの声が漏れ聞こえる。
「いつもは接戦だったの?」
「ああ、でも今思えばおかしくはあったんだ勇者に選ばれるほどの力がある人がそんなに力の差がないなんて」
いや、気づけよと突っ込みたくなるが何で急にとも思う。
「まあ今はいいよね」
ルミアさんが帰って来てお疲れ様と言っておく。疲れてないかもしれないけどねぎらいの言葉は大事だ。
「ええ、ありがとう。あなたと対決するのをちょっと楽しみで張り切ってしまったわ」
「そういう事ですか。でも順当に僕が勝てたらですよ」
「勝てるよそう思う」
ルミアさんにじっと見つめられ僕もじっと見てしまう。
「二人で雰囲気つくちゃって、その前に俺がいることを忘れるなよ」
そんなファン君の言葉は届かず。とぼとぼと対戦をしに行く。
「ルミアさんやっぱり強いんですね」
「ええ、でもまだ私はまだまだだと思っているはここの学長化け物だったわ」
「そうですね」
彼女はもしかしたら戦ったのかもな学長と。それよりさっきからかなりべたべた触ってくるな。さっきの髪を直している時何かはじけたのかな。
「ルミアさん何だか甘えん坊だね」
「そんなことないこれは夫婦なら当然」
あれもしかしてなんか暗示にでもかかってるの。
「おままごとの続きだね。じゃあこうやってつないで順番まとっか」
そう言って恋人つなぎをして互いに体にもたれ掛かり自分の番を待つ。
そうやっているとファン君も終わったのか帰ってた。
「うおっ!なんかさっきより甘い空気になってるし」
「どうやらさっきの夫婦の続きらしいよ」
多分そういうのがないと甘えられないんだろうなと思う。
「えっじゃあ俺子供、何俺は甘えればいいの」
「いや、今普通に夫婦で楽しんでるからあっちで遊んできて」
ルミアさんの冷静な指示が来る。
「何だか仲間外れにされてるみたいだな」
「そうかな楽しいけど」
「いや、そっちの役目は良いけどこっち子供って何するんだよ」
「気にしない気にしない」
僕の順番が回るまでこれが続き、僕の順番が回って来て僕の手を名残惜しそうに手を見つめられるが行ってくる。言ってる途中でファン君の悲鳴が聞こえたが何かやったのだろう。
僕の一回戦は女性で名前はメアリーって人である。
僕は白夜の柄を持ち手加減してくれよと思いながら抜き放つ。
相手も剣である。六十センチぐらいの刀身である。




