予知?
僕は終わったのでまず魔法とか使えるのか心配の雫の方に向かう。
雫の試験場に入るとそこには馬鹿でかい火球ができていた。
「すごいなこれは」
感心したようにセレスさんは言葉を漏らす。
「そうなんですか」
あれぐらいなら誰でもできそうだけど。
「ああ、魔法が使えるものからしたらな、あそこまでのデカい火球を維持するのにたくさんの魔力と集中力が必要でありながら、あそこまでよどみない球体にしてる分そこも評価するところだな」
聞いていて結局よくわからないところだが要はすごいってことだよな。でもやっぱ見えないところで練習してたのかな。
試験も終わったところでこちらに雫が気付き、こちらに向かって僕の腕に抱き着く。
「お疲れ様雫」
「疲れた」
そういう割には息切れもしてなくいつも道理の感じだが、まあでもやっぱり少しは疲れているんだろうちょっと震えている当たり。
「飴があれば上げたんだけど今はもうないからまた買っとかないとな」
「なら今から私が買ってきましょうか」
エレンのその申し出は嬉しかったが別に早急に欲しいという訳でもないので断っといた。
「じゃあ次はリルさんの方ですね」
リルさんの試験場に入ろうとしたけどどうやら筆記試験をしているらしく入れてもらえなかった。
「これは暇になったな」
リルさんが終わればすぐに帰るだけなんだが自主退出式なのでどんぐらいかかるかも不明な分離れることも難しい。
「なら手合わせでもするか」
セレスさんのそんな誘いが来る。
「それは試験とは関係なくただ時間つぶしという意味でですか」
「ああ、それで構わない」
どうせ暇ということで僕がやった試験場で片手剣をもって対峙する。
「いつでも来ていいぞ」
セレスさんはどっしりと構えている。本当ならステータスを見たいけど僕は見るのは敵か気が向いた時と決めているから見たいけど見ない。フェアでもないしね。
「じゃあ僕から行きますよ」
セレスさんまでの距離は五、六メートル一瞬で距離を詰められるがそれをするよりも緩急をつけた方がより早く感じるからな。
最初は一割にも満たない速度で勝負する。剣を合わせた瞬間の風圧で左目を隠していた髪がなびいて金色の目が露わになる。
「目が左右で違うんですね」
「ああ、知らなかったか。昔はこの目に悩まされたが今はとうに昔のことだな」
何かありそうだなこの目。
キンキンという音を立てながら打ち合いをする。
「どうしたさっきのように速度を上げてこないのか」
結構上げてるんだけどな今は五割ほどなのにそれについてくるんだ、どんだけこの人強いんだよ。団長以上だな確実に。
「なら一気に決めますよ!」
速度を上げて攻撃をする。上にも下も横も後ろも攻撃をするがそれを全部読んでいるかのように攻撃を受け流される。
「何で攻撃があったんないんですか!」
「どうしてだと思う」
魔眼を使えばわかるかも知れないけどそれをしたらつまらないよな。
「まるで僕の攻撃がわかっているみたいな感じですね」
「まあ君の攻撃は単調だからね」
まあ確かにさっきから単調に真正面から攻撃しているだけだからな。
「ならもっとスピードを上げてみます」
と言ったが実際のところはさっきよりも遅いがそれでも今からやる事には十分な速度。
横なぎに斬ろうとするのをそれをセレスさんが防ごうとする瞬間に小手の方に攻撃を移す。いわゆるフェイントって奴だ。
当たったそう心の中で思った瞬間に僕の武器は宙に舞っていた。
「君の負けだがまだやるか」
僕の頬に冷たい刃をつけて聞いてくる。
「いえ、僕の負けです」
本当は体術で迎撃してもいいが相手の土俵で勝ってこそ嬉しさも倍増だ。
「何だすんなり負けを認めるのか、つまらないな」
「そうでもないでしょこんなに打ち合いしたのに」
「だが私は最後の一度しか攻撃してないぞ」
あれ確かに一方的に攻撃してただけか。
「じゃあやっぱその左目は予知しているのか」
「さあどうだろうな」
あんなに攻撃をしていたのを綺麗に全部受け最後のフェイントに関しては逆にカウンターなんて絶対予知しているとしか言えない。
「残念だったねユウちゃ~ん」
あれこれ考えているとエミナルが抱き着いて頬釣りしてくる。
「お疲れ様ですご主人様。負けてしまわれましたがかっこよかったですよ」
いや、エレン気を使わないで何だか虚しくなるから。
「大丈夫ですよ!ユウタ様異世界に来た人の誰よりも強いのはユウタ様何ですから」
ならそれより強いセレスさんがいれば魔王倒すセるんじゃないか普通に考えて。
「まあ主様は我が剣となればどんな奴にも負けないから大丈夫じゃろ」
それ僕はお前の剣の力に振り回されてばっかてことじゃないか。
「次は勝つ」
雫のその一言には大変心強い何かを感じる。
「まああれだな最後のフェイントは良かったな、それに並みの奴なら最初のスピードだけで圧倒できるはずだ」
セレスさんから最後にお褒めの言葉をもらい。リルさんもそろそろ終わった頃かなっと迎えに行く。




