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初クエ

今もまた馬車に揺られ始めている。僕が今度は馬を引こうとしたんだけど全力でエレンとシーフに止められてしまった。今はエレンが引いてくれている。

そんなに心配しなくても大丈夫なんだけどな。


「そういえばどこまで案内すればいいの」


気持ちを入れ替えるように僕はミレス君に尋ねてみる。


「ああそうだったねえっと・・・シュレット村に行って欲しいな」


懐から紙を出して確認してその場所の名前を教えてくれた。


「シュレット村ってここから近いエレン」


「はい、だいぶ進みましたから多分もうすぐ着くと思われます」


「そっかじゃあそこに向かってくれる」


エレンにそう指示をして僕はミレスから依頼書を見せてもらう。


「この依頼って何?」


見せてもらったのはいいけど普通に読めなかったって言うのが感想である。神の補正で読めるようになってると思ってたんだけどな。


「読めなかったのかい。簡単に言ってその依頼はドラゴン退治だよ」


「ドラゴン退治ですか!」


シーフがドラゴン退治って聞いてすごく驚いている。


「ドラゴン、ファンタジー」


「勝ってるの君~さっきの盗賊を倒すのは簡単だったけどあれはふいうちだったところあるよ~」


雫はウキウキしてるのかな、エミナルは結構辛口だね。


「ええまあ普通はA級が五人いてやっと倒せるぐらい強敵ですからね。でもこの依頼の報酬が気になってしまって」


僕はシーフとエミナルに依頼書を渡す。


「なんて書いてあるの」


僕が聞くとシーフは何か顔を赤くしている。


「えっどうしたの」


「・・・えっと報酬がこれ女の人ってなってるんですけど」


「人を出すのはおかしなことなの」


「おかしいですよ!普通こういうのはお金とかが普通ですから人を報酬に出すなんて」


でもお金が無かったら人を出すしかなかったんじゃないかなっと僕は思うんだけど、まあ声には出さず心の中で思う。

雫は少し警戒しているのか睨んでいる。


「で、君はこの報酬につられてドラゴン退治をしに行くと」


あれ少しエミナルも怒ってる感じかな。


「いや、誤解しないでください。僕はもうすぐSランクになろうと思ってるんでそのために慣れさそうと思いまして」


「慣れさす?」


「はい、Sランクになるにはドラゴンを一人で討伐というのがあるのはご存じでしょうが、それはあくまで調教されたドラゴンが多いのでそこまで強くないんです。ですのでそれより強いであろう野生のドラゴンで上がる前に慣れておこうと思いまして」


まず存じ上げてませんねSランクの事は、まあそれはいいとしても慣れさすってそういうねなるほどってかんじだ。


「でもそれってさあずいぶん腕に自信があるってことだよね」


「えぇこれでもAランクで天才とまで言われてますから」


「そうですか。じゃあこの報酬はどうするんですか」


「報酬になんて興味なんてありませんよ」


報酬に興味がないってそんな訳ないだろそれじゃないとこれを受けるメリットが僕には思いつかない。


「ミレス君、君にどんなメリットがあるのこれは」


「メリットですか?簡単にいって笑顔になってくれるからかもしれません。僕が冒険者になったのは人々を助けるためですから」


めちゃくちゃいい笑顔で答えてくる。なら。


「じゃあ僕がこの報酬欲しいって言ったらくれますか」


「ええかまいません。俺には別に必要のない物ですから」


即答かよ。でもこいつは良い奴の反面恐いな人を物って言うんだから。いや、まあ言葉のあやってことがあるか報酬は普通お金らしいし。


「じゃあ僕が報酬はもらうってことでいいですね。あとこのドラゴン退治にも僕は行こうと思いますが構いませんか」


「本当ですか!心強いです!さっきの戦いをみていてかなりの腕があると思っていたので僕としても安心できます」


本当にいい奴なのかもしれない。


「じゃあ報酬は僕がもらいますね」


「ああ、かまわないよ」


これでまあいいかもしれないな。


僕はひと段落したところで壁に体を預ける。


「やっぱり少し疲れたの~」


僕が壁に寄り掛かったことにより心配してか右に雫、左にエミナル、前方にシーフが来た。


「大丈夫」


心配してなのか干し肉を加えて差し出してくる。それ硬い食べ物だから結構きついよ僕と思い、今はいらないと断っておいた。


「ユウタ様はボクにはこうやって癒すことしかできません」


そういって前方から僕に抱き着く。うん、嬉しいけど防具が痛いでもこれは流石に断れないので軽く抱きしめておく。


「ねえユウちゃ~ん彼のステータス覗いてみた」


僕の左腕に抱き着きながら耳元で呟いてくる。


「あっ忘れてた」


僕はスキルの事をすっかり忘れていた、くそ~コピーし忘れた。盗賊だったから何の迷いもなくできたのに、まあ今更悔やんでも仕方ないか。


僕はそう心に言い聞かせ魔眼を発動させ、ミレスのステータスを覗く。


ネーム ミレス

種族  人間

ジョブ 冒険者


レベル:25

体力 :1300

魔力 :400

筋力 :800

耐性 :600

敏捷 :800


スキル:剣術LV4・投剣術LV1・体術LV1


ユニークスキル

突進  :まっすぐ進む時だけ速さが3倍になる。



やっぱり自分のと比較するとまあまあって評価だな。いやすごく劣ってんだけどね。でもこのユニークスキルは使いようによっては最強かもな。


「どうしたのそんなに見つめて」


さすがに見過ぎたために声をかけてきた。さすがに怪しまれたか。


「君はすごくモテるんだね」


まあ今の現状を見たらそう思って間違いないだろう、実際間違いではないし。


「ミレス君もすごくモテそうだよね」


「いや俺はそんなにモテないよ」


そう言って笑うだけでも絵になるほどかっこいい。


「は~もういいですよ、正直に言ってくれないなら」


「正直に言ったつもりなんだけどな」


そこからたわいのない話を目的地に着くまで続けた。



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