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対等

あの人達から別れてからあちらこちらを探してみたけどエレンを一向に見つけることができない。


「これからどうしようかな~人もあんまり見ないしまだみんな帰ってないのかな」


こんなに広いお城にあんまり人がいないとなんか寂しくなっちゃうな・・・まあそんなことより雫の服をどうするかだ。

エレンが見つからないという事態はあまり予想していなかったからどうしようか。・・・シーフに借りるいやダメかここでは男として過ごしてるのに女性物を持ってるって事態怪しまれちゃうから却下になるな、やっぱお姫様でもやっぱり着たら目立ちそうだよな。

みんなみたいに個々の服をもらうにしてもシンプルだからな、雫にはやっぱり可愛い子にはかわいい服をって感じでメイド服を着せたかったんだけどなあ。


いい考えを思いつかせるために立ち止まって考え始めていると後ろからちょっときつめの声が聞こえてきた。


「そこの女たらし様そこにおられるとこの世界にいる生物達の邪魔になりますので、端に行ってできるだけ私の視界に入らないようにしてくれませんか女の敵様」


振り返ってみると予想していた通り僕の難敵リザリーである。僕にとっては珍しい甘やかしてくれないタイプだ。


「君にそんなに嫌われるほどの事を僕はやったかななにか」


「何かやったかと言われますとあなたがこの世に生まれてきたということ自体が問題ですけど」


「いやいやそれは君達が呼んだんだからそっち側にいってよ」


「はい、言えないからあなたに直接ぶつけてるのです」


あれ僕の話聞いてたかな。


「それにしても今日は前にもまして怒ってるなんか」


「よくわかりましたね・・・私はあなたがまさかあんな純粋な子にまで手を出すなんてやはりこの世のクズ野郎でしたか」


「僕が手を出したって誰にですか、僕はまだ誰も手を出してないような気がするんですが」


「はあ~全然気づいてないですね。まあはっきり言ってここの姫様に手を出してますよね」


姫様ってここのお姫様ことだろうけどでもやっぱり僕はまだ手を出してないな。


「でもやっぱり僕はまだ手を出してないよって何で僕がお姫様と仲がいいこと知ってるの?」


「それは私があの方の専属料理係だからです」


僕はそっと目を閉じ思い出してみる僕に最初に食事を持ってきてくれていたあの状況を・・・あの料理を調理の過程を見ていたにもかかわらずわざと何も言わなかったなコイツ。


まあ終わったことだと思いため息と一緒に出す。


「そういえばエレンがどこに行ったか分からないリザリーさん」


「勝手に名前で呼ぶんじゃねえクソ虫」


「どうでもいいから場所を教えてくれないかな」


ちょっとしゅんっとする。


「そうですか。まあ普通にエレンは今出掛けてます」


あれちょっとあしらったら何か怒ってる感じのようだ。


「そっか・・・それにしてもさっきから僕にきつくないかな」


「あなたにきついなんて気のせいですよ、ただあなたを見てるとイライラするだけです」


ちょっと機嫌が直ったってこんなことで機嫌を直してたら僕の心が普通にもたないな。ですから気のせいであって欲しい。


「じゃあ本当にどうしようかな」


「どうしたんですか・・・ここで迷わないでくれませんかてか私の視界に入ってくるな変態様」


最初ちょっと優しく声かけてこなかった、まあいいや今思えばリザリーにいってエレンの服をいやダメだいらぬ誤解を生む、なら普通にリザリーの服を借りるとするか。


「ねえリザリーさんお願いがあるんだけど」


「何でしょうこの世の失敗作様」


「本当にひどいなそれは・・・君の服を貸してくれないかな」


「驚きました本当に変態でしたとは、遂に女になる木にでもなったのですかとってもお似合いでしょうね」


いや引かれると一番きついかも。


「いや僕が着るんじゃなくてちょっと知り合いに・・・」


いっそ僕が着ることにしといたほうがいいんじゃないだろうか。


「そうなんだよ僕ちょっと女装して男を騙して遊ぼうって考えていたんだよ」


長い沈黙の後ようやく出された言葉は


「わかりました御貸ししましょう。ですがそれを男を騙す道具に使うなんて言わないでください」


あまりに真剣に言われたので僕も思わず頷いてしまう。


リザリーは歩き出す。


「冗談で言ったつもりがとても心配そうな目で見られちゃったから少し悪い事しちゃったかな」


僕は後を追う。






リザリーに付いてきて多分リザリーの部屋であろう場所に入れられる。


「部屋が別の棟なんだね」


そうここまで来るのにお城に少し離れた場所に来ているのだ。


「あなたをここに入れるのはとても嫌ですがまあ今は別にいいでしょう」


何が別に言いなのだろうか普通に嫌いなら絶対入れないし、服もかさないだろ。


「それにしても可愛らしい部屋だね」


「あまりじろじろ見るな死骸」


それはもう悪口の域を超えてるでしょ。


「これでいいですか」


取り出されたのはメイド服である。


「これは新品ですのでよからぬことをしようとしても意味がありませんから」


「僕が何に使うって言うんだよ」


本当にひどい子である。


「でもありがとう悪い事には絶対使わないから約束するね・・・それじゃあね」


僕は部屋を飛び出して雫のいる自分の部屋に向かう。


「そんなに急がなくてもいいじゃないお茶ぐらい用意してあげようと思ってたのに」


今彼女を見ればただの恋してる乙女のように見えているだろう。


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