屋台
あの変な武器屋からどんどん離れていき人道理が多いい街道に出て来た。
「いっぱい人がいますね」
アリスは目を輝かせながら言っている。
「アリスはこの国のお姫様なんだからお祭りとかあったんじゃないの」
「はい・・・・ありましたけど・・・・そんな見つめないで下さい」
僕とちょっと目が合っただけなんだけどな。
「今日はお祭りなので行きましょうユウタ様」
「また様が出てるよ」
「あっ!すいませんでもやっぱり呼び捨てにする事なんてできないです」
「まあもういいよそれがストレスになるかも知らないしね」
「本当ですかありがとうございますユウタ様」
今ここであんまり頭を下げないでほしいんだけど目立つから。
「もういいからあんまり目立つ事しないで」
アリスから袖をクイクイッとひかれる。見ると屋台の方を指さしていた。
「あれが食べたいの」
「・・・・はい」
何のお店かなあれ。
「なら僕が買ってきます!」
「シーフいいの」
「はい任せてください!」
元気だなシーフは。
「じゃあこのお金はシーフに渡してるね」
「そんなそれはユウタ様のものですから、それにお金は大事なものですよ」
「ううんシーフに渡してたら安心だし女の子に払わせるのも少し気が引けちゃうから、使ってあげてよ」
「・・・・ならわかりました僕が必ずや大事に持たしてもらいます。じゃあ買ってきますね~」
いや別に本当にいいんだけどな~使ってて言ってるのに、それに僕まずこの国のお金の価値知らないんだしね。
「全然わかってない気がするよでもまあ待っておこうかアリス」
頷きを返してきたので、建物の寄りかかりながらシーフを待つことにする。数分したら小分けにされている袋を持って戻って来た。
「すいませんユウタ様、アリス様頼まれていたものが分からなくていっぱい買ってきてしまいました」
「ううん別にいいよこの後が楽そうでいいし」
頼まれていたのが食べ物だと思ったのか食べ物を中心に買ってきたようだ。
「アリスはどれが食べたいの」
「・・・・えっと・・・これで」
そう言ってひょいっと取ったのは紫色のリンゴみたいな形をした飴に棒に刺さったものである。いやもうリンゴ飴だな。
「赤じゃないんだね」
「ええ普通のサイズですと紫ですよユウタ様」
毒リンゴみたいで少し抵抗があるけどでもアリスはとってもおいしそうにぺろぺろと舐めている。
「・・・・」
それを見ていたためか僕の方に差し出してきて食べると言う感じにキョトンッと首を曲げる。
「いいよ僕はもう一本あるみたいだし」
シーフが差し出してくれていた紫リンゴをもらい齧ってみる。・・・・そこからは一気に口全体に甘みが広がっていく。
「おいしい」
「ですよね!ユウタ様!」
「ああ本当においしいよってシーフは持ってないじゃない。自分の分は買ってこなかったの」
「はい、僕はお付きですので」
「う~ん別にお付きではないと思うけど・・・なら僕の食べかけのでもいいなら食べる」
「えっ!・・・食べかけですか」
「いや普通に嫌なら買ってくればいいけどもう一回行くのって面倒かなって思ったから」
「嫌なんてとんでもない喜んでもらいます」
そう言われたので僕は持っていたリンゴ飴を渡し、シーフが持っていた袋を僕が持った。
「どうかしたアリス」
さっきから僕の方をじっと見ていたが僕に声をかけられたからか、持っていたリンゴ飴を舐めだす。
(まあ何かわかってるけどね)
「えっと他には何があるかなっと」
袋の中を覗い見る。そこには焼き鳥や焼きそば、フランクフルトなどあちらでも定番のものが入っていた。
(この焼き鳥とかも僕の知らないものが使ってるんだろうな~)
「あっ悠蛇様その中に入っているもの食べてもいいですから
嬉しそうに舐めながらそんなことを言ってくる。
(この世界に来て初めてあっちの世界にいた毒見役が今必要と感じたよ。せめて何の肉か知りたいところです)
「うん、食べさしてもらうよ」
僕の言葉にとてもうれしそうに笑みを向けてくるシーフには誰でもこの笑顔に応えてあげるしかないよね。
僕も決心を決めて、やはりはずれのなさそうな焼き鳥を僕は選ばしてもらった。
「・・・・いただきます・・・・う~んおいし~」
(何の肉かはわからないけどすっごくうまい)
「お口に合いましたか」
「うんすっごくおいしいよ!」
僕も珍しくテンションがすごく上がってしまう。
「そうですかすごくよかったです」
シーフはまたうれしそうに笑う。それを見ていてふと気づいたのは、アリスが僕の方をぼーっと見つめて来ていた。
「もしかして食べたい」
「・・・・・はい」
口を開けて僕にあーんしろと言っているようだ。
「ごめんけど両手がふさがってて僕の食べたのしかないけどそれでもいい」
首を縦に振るのを見て僕は食べさせる。串があるから結構難しいんだよな~これぇ。
「う~~~ん」
頬に手を当てておいしいというのを表現してらっしゃる。
「おいしいようでよかったよ」
少しだけ僕たちは目立ちすぎてるようなのでその場から移動した。
この後射的のようなものでぬいぐるみを取ったり、町を見渡したり、クラスメイトを見つけて見つからないようにやり過ごしたりした帰りにまたおいしかった焼き鳥を買うとサービスで二十本追加でくれるという優しい店主だった。




