やっと一歩目が終わった
僕は倒れている団長さんに手を差し伸べる。
「やっぱり僕の勝ちだったでしょ」
僕の言葉を笑いながら返し、僕の手を掴んで立ち上がろうとしたが身長差がありすぎてあまり意味はなかったがまあそれは結果論だな。
「いや俺としてはかなり今日は楽しめた休みにした甲斐があったて感じだ」
「そうですかそれはよかったです。それで僕らはこの城を出してくれるんですよね」
「ああ・・・まあうちの王には俺から言っておく・・・それよりも出してくれるとはそれじゃあまるで俺達が閉じ込めてるみたいじゃないか」
全くのその通りですけどね。
「いえならいいです。じゃあ僕はもう戻りますね」
「最後のあれは何かの能力なのか、それだけ最後に教えてくれ」
「違いますよ。ただあなたが疲れてただけですよ」
どうせ僕の砂煙でやっていたことを言ってるんだな。僕のスキルっていうのは当たりなんだけどね、僕のスキル嘘偽りの壁はどうやら魔力量の大きさによって固めることができるということが分かっていた、だから砂煙を発生させたのもあのスキルで、団長さんがつまずいたのも空気を固めたものにあたったという訳。
「教えてくれる気わないという事か。まあまた暇になったら相手をしてくれると嬉しいんだが」
「気が向いたらいいですよ」
絶対面倒だからやる気はないけどね。そんな気持ちを隠しながら僕の陣地の方に歩いていく。
「おい悠蛇やったなこれで遊べるぜ」
「さすが悠蛇だよ」
ひょろ君とホモは称賛をくれ、シノブは椅子に座ってこっちを見つめている、お姫様は僕に駆けよって抱き着いてる。
「すごく・・・・心配しました」
少し涙声でそう言ってくるこの子はとても可愛らしいです。僕も折れてしまいそうな体を軽く抱きしめ返し。
「大丈夫だよケガなんて一つもないし、それにお姫様からのおまじないがあったんだよ負ける気がしなかったよ」
抱きしめる力を強めてくると言うとっても可愛らしいです。
「それにしてもあんなのに時間かけ過ぎなんだよ」
ひょろ君はやっぱり安定の馬鹿だな。
「まあいいけどね。そんなことよりもお腹空いたからご飯食べようよ」
「それなら無理だと思うよ今日は全員休みにしたっていってたからコックの人たちもみんな外に出てると思うよ」
「そんなこといってたっけ」
ホモがそんなウソ言うはずもないか。
「ああ俺らを見てくれていた人もいってたな」
シノブもそういうのか。
「お前人の話聞いてないのかよバカでぇ」
ひょろ君はマジで調子にのってんな。
「そっか多分俺最初の一日しか行ってなかったから教えられなかったんだな」
他の奴らがきょとんとしていてたがどうでもいいかな。僕以外の三人は外に行くらしいまあなんもないからね、僕はやることがあるので残るといったところ、ホモも残るといったがもちろんすぐさま却下した。なので僕とお姫様とシーフと残ることにした。
「じゃあ僕らも行こうか」
シノブにホモを連れ去ってもらうのをお見送りながらお姫様とシーフに声をかける。
「はいわかりました!」
「・・・」
シーフは元気に返事をし、お姫様の方はまだ恥ずかしがっていて首だけを動かす。
「そっかでもどうしようかな」
僕は歩きながら考えていく。
「コックさんも休暇をもらうとは思っていなかったし」
名案を思い付いたと言う感じで、手を叩いたシーフはこちらに花が咲いたような笑顔を向けてきた。
「そうですユウタ様!お姫様の専属のシェフの方がいるはずなのでその方に頼めばいいんじゃないでしょうか」
「それもそうか。お姫様いますかね」
「いると思います」
「そっかなら外に出てないシェフもいるのか」
「はい!ですのでそちらの人に作ってもらえばいいんじゃないですか!」
なんかシーフテンション高いな、これがひょろ君だったら足蹴りは言ってるけど女の子には優しくがモットーだからね。
「私が掛け合えば大丈夫だと思いますよ」
僕が黙ったため、断られるとでも思ったのかお姫様からのお言葉が来る。
「はい、それならいいんですけど、でもひとまずは行きたいとこがあるのでそっちに行こうと思います」
「「行きたいとこですか?」」
見事に二人ともはもっている。
「食堂に行こうと思うんだ」
「ですが食堂のコックの方々は休みをもらったって」
「いや多分大丈夫だよ」
多分あのコックさんの体型なら外で歩くのをめんどくさがりそうだしね。
「じゃあそちらにまず行くんですね」
「うん、そうなるね。当てが外れたらお姫様の専属の方に作ってもらってもいいですかね」
「はい。私は大丈夫だと思います」
ならあの小太りのコックさんがいるところに先に行きますか。
いつもの食堂の前に来て普通に入っていく。
「誰もいないかな」
三人で入っていくとお昼の時間だが、いつもみたいな人は居らずガランとしている。そのまま厨房の方に歩いていく。僕が厨房の扉に手をかけると慌ててシーフが止めようとする。
「どうしたの?」
「いや普通に入っていいんですか」
どういうことだ・・・ってそういうことね。
僕はノックをしてはいっていく。
「いえそういう事じゃないんですけどってもうは入ちゃってますし」
シーフが何か言ってるが、別にそこまで気に留めることじゃないことはわかる。
「あれコックさんがいないや」
厨房の中にはきれいに整頓されていて、包丁などが並んでいるだけで人がいない。
「おい、なにやってんだ!こんなところでって・・・おうお前来たのかよ」
僕らの後ろから野太い声が響き、少しぴくっとなる。
「約束したんでもしかしたらいるかな、と」
僕は振り返り笑顔で小太りコックさんを見る。
「まあな本当にいるとは思ってなかったって・・・これはお姫様なぜこんなところに」
曲げれてない腰を曲げながらお辞儀をする。まあそのお姫様は僕の後ろに隠れてますけどね。
「よしよし怖くないからねこのおじさんも。で食事は作ってくれるのお腹空いちゃってね」
僕はお姫様を安心させながら、小太りさんに聞く。
「一応下処理はできてるからすぐに出せるがお姫様も食べさせるきか」
「食べさせちゃいけないの小太りさん」
「誰が小太りだ!ってそうじゃなくてなお姫様には専属の料理人がいるから勝手に食べさせていいのかと思ってな」
僕の袖をお姫様がくいくいっとし、僕はそれをされて耳を貸してあげる。
「だい・・・じょ・・うぶ・・・です」
初見の人にはこんなに緊張するのはわかるけど、さっきあいつらといた時緊張してなかったのがよくわからないなあ、まあこの小太りさんは僕も初見は少しびっくりはしたけどね。
「大丈夫なようですので、お願いします」
「おう任せとけよお前らしかいないから、とびっきりの料理を出してやる」
「はいお任せしますね」
僕らは厨房を出て席に座っていく。
「それにしてもユウタ様さすがです!」
席に座ったら、僕に詰め寄ってくる。
「えっと何の事かな」
僕もさすがによくわからないよねこれは。
「えっとですねユウタ様あのお方はここの厨房を仕切ってる人なので、勝手に部外者が入っていたらすごく怒られるのにそれをユウタ様はあの方に認められておられのですね」
いや別に認められてることにはならんだろうけどまあいいかな。
「えっと二人とも引っ付き過ぎじゃないかな」
対面の席があるのに横に座るなんてわかってらっしゃる。
「「だめですか」」
うん僕はその目を見たくて聞いたようなものだよ。
「いいやとっても嬉しいからそのままでお願い」
その後もずっと僕の腕は解放されることはなく、食べさせてもらうというあちらの世界を思い出させてくれる行動である。あ~彼女とかどうなっちゃたんだろ、まあちょっと不良なんだけど反応可愛かったんだよね~会いたいな~それともっとあちらの世界で甘えていきたかったんだけどな~。
後食事は、七面鳥みたいな鳥の丸々出て来たのを食べるのに苦労したのも楽しかったかな。




