本当にやっと決闘開始前
僕が、どうやらここに来たのが最後だったようだ。
「何だよその子達。遅れてきたと思ったら女の子と遊んでるとか何考えてんだよ悠蛇」
ひょろ君がうらやましいのか、喚いている。
「そのことに関しては気にしないでね。この子達も怯えちゃうから」
「気にしないでって気になるだろ普通」
そんな言葉気にも止めず、近くの座るところにお姫様を座らした。
「シーフ君はお願いねお姫様の事ちゃんと守ってあげてね」
「はい!お任せください」
「うん、いい返事だね」
ここで撫でたいとこだけど、ぐっと堪える。
「悠蛇が来たなら早く始めようぜ」
ひょろ君がらしくなく女の子がいるのにつかかってこないなんて、まあいいんだけどさなんか面白くないよね。
「じゃあちょっと言って来るね」
僕はそう言ってこの会場の中央に走って向かう。そこには団長さんが立っていたので、まあそこに向かっただけであるが。
「遅れてすいません」
「いや、私も今来たところだ」
なんかデートの待ち合わせをしていた会話みたいだなこれ
「そちらも全員揃っているようですし、始めましょうか」
「ああ、それにいたって、ルールを決めておこうか」
「ルールですか」
ルールなら、もう決めっているはずでは。
「君が決めたルール、木刀で戦うというのを変えってもらおうと思ってな」
「木刀で戦うのをですか」
「まあ、正確に言えば木刀で戦うのがダメではなくて、君達は真剣で、私達は木刀でというだけの話です」
真剣で戦い合うってことは、一つ間違えたら殺してしまうという事。でもそれをここで経験しておかないと、外に行ったとき困るよなあみんな。
「木刀と真剣では強度も切れ味も断然違う、どうかなそちらにはメリットしかないと思うが」
どこがメリットしかないだよ。メリットもあればデメリットがあるのが世の中なのに。
僕は一回深く息を吸い吐き出し、決意した。
「わかりました。それで構いません」
「なら良かった。早速始めようか」
「いえ、それは待ってください。こちらからも新ルールをお願いします」
「それは何だね」
僕は右腕を上げ、右手でピースのような形にしながら宣言した。
「二つあります。まず一つ目にあなた方の剣がもし壊れた場合あなた方の負けです。二つ目に審判を付けましょう、どうやら団長さんは審判を付けづにやろうと思っていたようですが、流石に危ないのでうちの方にルあなたの所の騎士団のシーフを審判にします」
「わかった。だが、あちらにいるのがシーフという子はわかった。では、もう一人ドレスの子は」
「この国のお姫様です。ですので、あまりふがいないところは見せない方がいいと思いますよ」
「保険という訳か」
「まあ、そういう事になるかもしれませんね」
僕が戻ろうとしたら呼び止め、僕から見て右側にある扉を示した。
「ではそちらの真剣だが、あちらの方の部屋に掛けてある剣を使ってくれ、何でも構わんぞ」
「わかりました。こちらは本気で行きます」
そう言って互いに自分の場所に戻っていく。
自分の場所に戻るとまず、ルール変更があったことなどをみんなに話し、シーフには審判を頼んでおいた。
みんな結構落ち着いてる感じだな、結構気にしてないのか、もしくはゲームとかで感覚がマヒしてるのかな。
「悠蛇で、誰から行くんだまずは」
シノブのその言葉に僕は考える仕草をして、初めから決めていたことを告げた。
「やっぱりここはひょろ君に行ってもらうよ」
「おう、絶対買って来るぜ」
「いや、ただの偵察みたいなものだね。相手がどんな感じか知りたいから」
「まさかの生け贄の方か」
「なるほど、流石悠蛇だね」
「ああ生け贄にはぴったりの人選だ」
「お前らみんなそろってひでえよ、ぜってえ勝って来るからな」
「うん、いってらっしゃーい」
武器のある部屋の方に走っていってるよ。
「じゃあ、シーフ君もお願いね」
「はい、行ってきます」
シーフも向かう。
「あいつ男なのか」
「そうだよ」
「まじかよ、全然男に見えないな」
「うん、そうだね」
それにしても、あんなに美少年っていてるような物なのに以外にも、あまりホモが食いつかなかったのが意外だがまあいっか。
「お姫様にはごめんけど、すぐ終わらすからね」
「いえ、大丈夫です。・・・約束を守ってくれるなら」
「こっちはお姫様かよ、どんだけ根回ししてんだか」
シノブごめんけど、どこまでもだよ。
「悠蛇そろそろ来たようだよ」
ホモのその声に視線は中央に行くと、どうやらひょろ君が武器を選んで出てきたらしい。選んできたのはどうやら、長身の片手剣のようだ。
「無難なものを選んだのはえらいなひょろ君にしては」
今まで、木刀しか持ってなかったのに槍なんかにしたら本当にただの馬鹿だと思っていたところだ。
「あちらの方の一番手も出て来たようだよ」
「ああそうだね」
見た目はただのいかつい人であるが、どっかで見たことがあるような・・・ああ、あれシーフを虐めていた人じゃないか。あーならひょろ君でも行けるかな、これぐらい。
「ひょろく~ん」
僕はひょろ君を呼んで、ポッケトから自家製魔力球を取り出し、投げ渡した。
「それ舐めて心を落ち着きなよ」
「ありがたくもらっといてやるよ」
何であいつあんなにバカなのかな、まあいんだけど。
「オレにもくれないか悠蛇」
「ごめんもう無いや」
柳二がシュンっとする。
ごめんとしか言いようがないんだよね、部屋に忘れてきてしまったから。
「それでは、両者揃いましたので決闘を始めます」
シーフの宣言する声で、決闘が開始した。




