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宣言

ぼーっとしていると、後ろから背中をちょんっとされて体が少しびくっとした。


「あの~さっきから呼んでたんですけど、大丈夫ですか」


僕は、後ろを振り返ると、そこには昨日知り合った少し涙目の僕っ子である。


「あれ、シーフ、おはようだね」


「おはようだね、じゃないですよ勇者様」


何だか少し怒っているようだ。


「どうしたの何かあった」


「何かあったじゃないですよ・・・今日決闘するそうですね」


最初は、強気で、後の言葉は、弱々しく聞こえた。


「あれ?言ってなかったけ」


「・・・言ってませんよ」


僕は、明るく返したのに、この子からの返答はまたも弱々しくだった。


「昨日突然、ほとんどのものが休暇と言う名目で、城下に出ることになったのでそれが少し気になって団長室に行ったら、あなたと決闘するって話が聞こえて来て・・・これからどうすればいいのかわからなくなって・・・あなたがもし死んだら・・・僕・・・もう」


今にも消えりそうな声で、話しかけてくる。安心させるために笑顔で、返答する。


「大丈夫だよ。決闘って言っても殺し合いじゃない、それに僕が負けるなんって満に一つもあり得ないしね。だから安心して」


僕は、さらに安心させようと頭を撫でてあげると、それまで必死に耐えていたものが出るように涙がポツポツと地面に落ちる。


「泣き虫さんだねシーフは」


「涙って不思議ですね。昨日あんなに流したのにまだ出るなんて」


僕は、そうだねっと一言返した。


「それもこれもあなたのせいです」


「うん、そうだね僕のせいだね」


「そうです、あなたのせいです」


涙が引くまで僕は、頭を撫でてあげる。


「もう大丈夫シーフ」


「元々大丈夫です、少し心が不安定になってただけです」


「うん、それならよかった」


僕は、シーフの言っていたことが気になったので聞いてみた。


「そういえば、シーフ休暇と言う名目っていてたけど何なの」


シーフは、目を少し擦りながら


「それは、護衛件、監視とのことです」


「ふ~ん、そんなことをするんだ、そもそも君意外は、決闘することは知らないってこと」


「はい、多分そうだと思います」


なるほどね。なら団長さんは、自分の行動に感謝しないといけないね。僕に負けたことが他の兵士に知られるのが、ほとんどなくなるんだから。


「なんかとても楽しそうな顔をしてるね」


「うん、まあちょっと楽しみではあるかな」


「でも、無理だけはしないで・・・・もう一人はいやだから」


「うん、ずっと一緒に居たあげるからね」


僕は、また彼女の頭を優しく撫でる。


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