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食事

エミナルに急かされながら、食堂に着いた。やはり思っていた通り、速かったらしく、人がいなかった。


「本当に誰もいないね~」


胸ポケットから顔をひょっこり出し、言って来る。


「まあ、予想通りだよなここまでは」


でも、予想外だったのは、


「まさか、ここのコックもいないとはな」


そうここには、人が一人もいないのである。ただ、静かな空間にテーブルや椅子が、あるだけである。


「まさか、厨房の人もいないなんてね~考えてなかったよ~」


「うん、どうしようか、このまま何もせずに待つのも嫌だしなぁ」


「じゃあ女神である、私が作った上げようか」


「いい提案だけど、エミナルは、料理したことあるの」


「もちろんないよ」


「そんな自信満々に言われても」


「じゃあユウちゃんが作ってくれるの~私は、もうお腹が空いてるから早くしてほしいんだけどな~」


「う~ん作ってあげたいのは、山々だけど勝手に厨房使っていいのかな」


「いいよいいよ使っちゃおー」


「それで、怒られるのは、僕なんだけどな」


「気にしない、気にしない、もし、怒られたとしても君の可愛さで何もかも許されるよ」


エミナルは、そう言ってるけど、僕は、そんなことで自分の顔を使いたくないしな、それに使ったとして、ここの人を知らないからな、許してもらえるかもわからないし


「結局、自分の顔を使いたいけど、許してもらえる確証がないと思ってるだけか~」


やれやれというポーズをしながら、エミナルは、告げる。


「う~ん、まあ~そういう事になるね。あと、僕の頭を覗かないでくれる」


そこからも、あーだ、こーだ考えていると、後ろから呼びかけられた。


「はい、何でしょうか」


後ろを振り返ってみると、そこに立っていたのは、シャルさんだった。


「どうしたんですか、こんな朝早くに」


「君こそ、こんな入り口で、一人で、お喋りか」


「あれ、もしかしてずっと聞いてました」


「ああ、あまりに、楽しそうだったので、邪魔していいのかと考えてしまったよ」


まじかよ、これじゃまるで、一人で、孤独にしゃべってたかわいそうな人じゃないか。それは、普通に嫌だな、ここは、言うべきかエミナルの存在を・・・・嫌だが、ここで言えば何か、よからぬことに・・・・ならないかな、それよりも、今この前にいる美人さんの可愛そうな人と言う位を払拭するのが専決。


「いや、実は、シャルさん僕にすっごくかわいい話し相手ができたんです」


僕は、そういいながら、自分の胸ポケットを軽く、ちょんちょんっとした。


「ふにゃ~あ」


まさかここで寝起き風だとーエミナルー


「ほーこれは、精霊か」


「はい、そうです」


「それにしても君は、精霊を使えていたのか。なら君は、魔導師の方があってるんじゃないか」


「えっ」


「精霊にすかれるなんて、相当な綺麗な心か魔力が豊富ということだぞ、それに、姿を現すということは、妖精族と言うことになる、それも、かなりすごい魔導師じゃないと寄ってこないらしいしな、私もこうやって生で見るのは、初めてだよ」


この世界だと妖精って、そんなすごかったのかあんまり他人に見せない方がいいのかもしれないな


「ありがとうございます、そんなにすごい事とは、知りませんでした」


「いや、私も初めて見れて良かったよ。それと、不用意にあまり誰彼構わず見せない方がいいぞ、取られてしまうことがあるからな、妖精は、滅多に人には姿を見せないから高値で取引さてるそうだ」


「なるほど、わかりました。このことは、シャルさんと僕の二人だけの秘密ですね」


「私と君だけの秘密・・・・そ、それよりも君は、何でここにいるんだ、まだ、食事の時間にしては、早いだろ」


何か小さな声で言って急にバット背中を僕に向けて喋る。


「あぁ、そうなんですけど、ただ、もうお腹空いちゃって、我慢できなくなっちゃいました」


「そうか、なら君が構わなければ、私が作ってやろう」


悠蛇が迷った顔をしたので、シャルは、困ったように、


「なんだ私が作ったのは、いやか?」


「いえ、そういう事ではなく、ただ、勝手に厨房を使ってもいいのかなって」


「なんだ、そんなことか」


シャルは、安心した顔をした。


「それなら大丈夫だ、私はいつも朝練をするからそのために、許可はもうもらっているんだ」


「そうなんですか、なら安心ですね」


「ああ、すぐに用意してくるよ」


そういって、走って、厨房にいく。


僕はというと、何か手伝おうかとも思ったが、厨房を見る限りかなり手際よくやっているので、返って邪魔になりそうなので、厨房の近くの席に座った。


「それにしてもよかったの~ユウちゃ~ん」


「何が」


「私の存在教えたことだよ~」


「ああ、うん、たぶんシャルさんなら誰にも言わないと思うからね」


「まあ、ユウちゃんがそれでいいならいいんだけどさ~」


相変わらずゆったりした、感じである。でも、そんなことはどうでもいいんだよ、それよりもだ。


「エミナル、何であんな眠そうな感じにしたのかなー」


「えっとなんの痛い痛い痛い、ゆひゅちゃんいひゃいよ~」


僕は、エミナルのほっぺをつねる。


「エミナルのせいで結局、独り言をしゃべってる変な奴って思われたじゃないか」


「大丈夫だと、思うよ~たぶんそんなのどうでもいくなってるよ~」


つねった方のほっぺをさすりながら答えている。


「うんも~そういう問題じゃないだろ・・・・まあ、過ぎたことを気にしてもしょうがないか」


「そうそうもっとお気楽にいかなくちゃ~」


「エミナルは、もっと考えて欲しいけどね」


まあまあと、ぺちぺちと僕の手を叩く。


「できたぞ」


エミナルが僕の手を叩いていると、目の前に皿を持つ、シャルさんがいた。


「ありがとうございます。それにしても早かったですね」


「まあ、パンに具材を挟んだ、だけだからな」


皿の上には、サンドイッチのようだが、パンは、麦パンのようなパンに具材を挟んでいる。


「わ~でも、とってもおいしそうだよ~」


「それに朝には、ぴったりですね。後これがシャルさん手料理だと思うと、とてもうれしいです」


「ふん、パンで挟んだだけと言っているだろうが喋らずに食え」


早口で答えながら僕の体面に座り、髪をかき上げたことにより耳を赤くしているのが見えた。


「じゃあ、いただきます」


「いただきます」


エミナルは、合掌をした所で自分よりもかなり大きいパンにかぶりついていく。


「あんまり急いで食べたら体に悪いからねエミナル」


「はーい」


ほっぺたに何かタレみたいなものを付けて、可愛く返事をする。僕もその返事を聞いて、パンを口の中に含む。


「それにしても、君たちがやったいただだきますとは、なんなんだ」


シャルさんにそう聞かれたので、いただきますの事を教えながら、楽しく食事をした。


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