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ゴクアクヒドウ  作者: 凛々
アラナスの野戦
9/10

そう都合良く戦って起こるもんかね

「失礼します!」

一人の男が王の間に入ってきた。

「リアラ王国・セイズル国の連合軍が近頃こちらに攻めてくるようです!」

「なんだと!?」

この知らせに反応したのは、黒髪の青年、ルオだ。

「それは本当か!?」

伝令の男の肩をつかみ、いかにも動揺した様子で尋ねる。男は、ルオの気迫に圧倒されながらも返答した。

「は、はい!ハライズからカノン砲200門の支給を受けた連合軍12万がこちらに攻めてくる、との情報が密偵より流れてきました!」

「12万……カノン200………!?」

「おいおい、よっぽど嫌われてんだなぁ」

リザがはっはっ、と笑った。

「笑い事じゃない!どうするんだ!」

「まあ、何とかなんじゃね?」

「ならない!帝国の兵力は10万!先ほどの戦闘で3万が死んだから、残りは7万!勝てるわけがないだろう!」

「まあ、まずは敵の動きを見ましょう」

金髪の男は、パンパンと手を叩き、部屋から出ていった。


「今日はここでご宿泊ください」

城兵の一人に案内され、リザたちは部屋に着いた。とても広く、30人は入れそうだ。

「で、どうすんだ?このままじゃ本当に負けちまうぞ?」

フィオは腕を組んだ。

「何とかなるさ」

「何とかって何すんだよ」

「どうすんだろうなぁ……」

「なんでこんな奴が魔王なんだ……」

「………7万vs12万。この兵力差をどう思う?」

「どう思うって……負けるだろ」

「そう。負ける…………まともにぶつかったらな」

「まともにぶつからなかったら勝てるってことか?」

「まあこの差だと、よっぽどブっ飛んだことしなきゃダメそうだけどな」

「それを今考えている、と」

「そう」

リザはふーっ、と息をついて、床に寝転がった。

「…………なあ、フィオ」

「なんだ?」

「お前一人で、人間何体相手にできる?」

「………敵の武装は?」

「直剣装備の特攻兵」

「…10000が妥当だろ」

「じゃあ、ヒラくんとアズくんは?」

「僕は2000で限界ですよ」

ヒラが頼りなさげに答えた。

同じく、とアズ。

「合わせて14000……俺も10000だとすると…24000。12万から引くと………8万6000?」

「9万6000だ」

フィオが素早く鋭いツッコミをいれた。

「7万vs9万6000なら勝ち目はあるか?」

「まあ、奇襲とか使えば何とかならないこともない」

「うーん」

「なあ、リザ」

「うん?」

「カンネー殲滅戦って知ってるか」

「いんや、知らん」

「今からずっと前に、ハンニバルという奴がな………」

かくかくしかじか。

「というわけだ」

「うん。んで、どういうこと?」

「そこまで説明しなきゃダメか?」

「これを再現してみせろってこと?」

「そうだ」

「でもどうやって」

「いいか?まずはここの歩兵をだな………」

かくかくしかじか。便利な言葉だ。

「なぁ〜るほどぉぅ〜」

「ウザイな」

「でも、騎兵はどうすんだ?」

「アラナス帝国は白兵戦を主としているから、騎兵は2000ほどだろう」

「ダメじゃん」

「そこをお前が埋めるんだよ。わかったな?」

「お、おう………」

まだヒロインが出てきてません。

いや、戦争ものだから仕方ないっちゃあ仕方ないですが………

恐らくヒロインは登場しないと思われます。

そもそも、ヒロインがいなきゃいけないってのがおかしいですよね。最近の小説はなんか必ずヒロインがいて、ヒーローとヒロインが二人で頑張る、みたいなのが多いですけど、ここは戦場なんで、そんなイチャイチャしてる暇はn(ry

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