「闇はお好きですか?」
「とりあえず決めゼリフを考えよう」
「どこから攻めるかは考えてるのか?」
「いや、全然」
「………」
「どんなセリフにしようかな〜?」
「もう知らん」
「妖刀ムラマサの前に跪くがいい」
「中二病だな」
「乱れ咲け!漆黒の薔薇!!」
「中二病だな」
「俺の封印されし右腕がm「中二病だな」
「まだ言い切ってねえよ!」
「わかるんだよ」
「『闇は、お好きですか……?』とかは?」
「ダサい」
「フィオも考えてくれよ」
「『恥の多い生涯を送ってきました』」
「どこの太宰治だよ」
「まあ、セリフは後で決めよう。とりあえず作戦を考えねば」
「そうだな」
「作戦、ねぇ……『ガンガンいこうぜ』的な?」
「ドラクエかよ」
「いや、『いのちだいじに』だな」
「ドラクエかよ」
「フィオも何か考えてよ」
「『リザにまかせろ』」
「おい」
「とりあえず二人じゃどうしようもない」
「集めるか」
「フフン、魔王の俺が呼びかければ10万、いや20万は集まるだろう………」
「2人だけかよ……」
「お前にしては上出来だろう」
「何が上出来なの?どこが上出来なの?」
「同胞たちよ、まず君たちの名前を教えてくれないか?」
「それ俺のセリフじゃね?」
「ヒラくんとアズくんだね?」
「はい」
「じゃあ、人間界を制圧しにいこう」
「おー」
「声が小さい!」
「ぉ-」
「なんでやねん!」