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花には蜂が群がりますのね

息子の意見を取り入れるならば、私は視野が狭いということだ。

この王宮の中での生活では、いつからか視野が狭くなってしまっているということでしょう。


息子から諭されるとは私は至らない母親です。



さておき、私は今王宮の廊下にて次代王妃が歩いてきたら足をひっかけて、あざ笑うという計画を実行するため柱に隠れているところです。


けれども待てども、待てども侍女たちやら臣下たちばかりで、次代王妃様はやってこないのです。

それにしても上手に柱に隠れているというのに、なぜか侍女たちの視線が気になります。


「あら?」


ふと廊下ではなく外の庭に目をやったその時、陛下が仲睦まじく女性と歩いている姿が目に入った。

次代王妃様はまだ女性というには早く少し幼さを感じさせる方でした。

黒い髪に優しげな方で癒し系というのでしょうか…


「まあまあまあまあ」


口に手をやりながら、しっかりのその姿を焼き付けるように見ていると、そんな二人の周りには陛下の友人である騎士隊長や側近たちの姿もありました。皆様でとても楽しげです。


その時私は雷に打たれたような衝撃を味わったのです。


『母様はもっと視野を広げるべきですね』


息子の言葉を思い出しました…


「私はなんでこんなに視野が狭かったのかしら……」


陛下の恋は障害だらけでしたのね。

まさか、こんなに恋敵がいるとは失念でした。


今日の友は、明日の恋敵


素敵な方には素敵な殿方が集まるもの……大丈夫です、陛下には私が付いております。

私はこぶしを固く握り、恋敵たちをにらんだのです。




「王妃様、そろそろ部屋に戻りましょう」


「まぁメリアあなたいつからそこにいたの?ちょうどよかったわ。帰り方がわからなかったの」


ちょうどよく声をかけてきたメリアに私は微笑んだ。


「王妃様の後ろに控えておりました。最初から…気づかれませんでしたね」


良かったわ。帰り方がわからなかったから





「母様……なぜそんなに足を出されているのですか」


息子の指摘に私は自身の足を見た。ドレスにスリットが入っており、右足だけが露出している。


「ヴァルドこれは足を出して転ばすにはドレスからでは難しいからよ。当然でしょう?」


「……母様、父様が嘆かれますよ」



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