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8話♂先生巨乳美人ってまじ憧れね?

あ〜結局更新間に合いませんでした(汗)あと2話くらいはいけるかな?12時前に9話を更新します!では、どうぞ!

 あ〜うぜぇ〜。学校ってマジでうぜぇのな。君たちも一度瞳をとじて君を描…かずにそっと耳を澄ましてごらん。一発でわかる、自分のクラスがどれ程うるさいのかが。




「よう冴木!」


 誰かに呼ばれて顔をあげる。………誰だ?こいつら。とりあえず三人組のうちの一番リーダーっぽいやつに話しかける。


「………ああ、きみ田中くんか?どう?あの金魚まだ生きているの?あぁ〜そう。元気にしてるんだ。悪いけど今は君と金魚の話なんかするつもりはないから、またね」


 俺は適当にそんなことを言うと、また机の上に頭をのせて瞳を閉じる。君は描かない。っていうか、なぜか頭の中でさっきから平○堅の『瞳を閉じて』が流れているのだがなぜだ。


 しかし、そんな安息を、神は俺に与えてはくれなかった。


   ズガン!


 机が蹴飛ばされたのだ。


 なんだようぜぇな。俺なんかシカトして省いて相手にしなきゃ良いじゃねぇかよ。


「……なんだよ田中!いくら金魚の話がしたかったからって、そんなにキレなくてもいいじゃないか!?」


「俺は田中じゃねぇ!!金魚だって飼ってねぇし!!んなことよりてめぇ!!人の彼女奪っておいてどのツラさげてここにきたんだ!?あぁ!?」


 うっせぇなぁ〜、なに勝手に因縁つけてやがるんだよ!?


「んなもんしらねぇよ!!」


「知らねぇわけねぇだろうか!?昨日真琴がお前を見たとたん、『別れる』とかいいだしたんだぜ!?どうりで見覚えあったと思ったぜ!同じクラスなんだもんなぁ!?オマケにオタクなんて……あいつもなんでお前みたいなやつに惚れたんだろうなぁ!?」


 なんだその言い方!?あぁ〜腹立つ!!マジで頭に来た!!っていうか、真琴のやつよくこんなやつと付き合ってたな!?


「てめぇ、いい加減にしろよ!?真琴がてめぇを捨てたのは、真琴の意思だ!!俺のせぇじゃねぇ!!第一、てめぇはオタクのことをなんにも分かってねぇ!!」


 まあ、ぶっちゃけ捨られたのは俺もだけどな。


「なんだと!?」


「いいか!?オタクとはひとくくりで表してはならない!!そんなの全国のオタクの方々に失礼だ!!いいか!?まずはゲームオタクだ!!お前はゲームをやるやつをオタクだと思うか!?」


「え!?いや……思わない…かな?」


「だろう!?じゃあ、そのゲームのキャラのフィギュア、アニメ化されたDVD、続編をこよなく愛すやつはどう思う!?ゲームのイベント、全シリーズのキャラを全て言い当てられるやつをどうおもうぅぅぅ!?」


「オタク……か?」


「そう!!その通りだ!!現代人はこの境目がまったく分かっておらん!!いいか!?オタクとは自分がハマっているものをもつ非常に純粋なやつなんだよ!!しかし、最近の現代人は自分がハマれるものを持つやつが少なすぎる!!そのような輩がオタクをバカにするなど言語同断!!全国のオタクに謝りたまえ!!」


「え?……あ、はあ?すみません」


「うむ、それで良いのだ」


 3人組はなんだかぎこちなく俺の席を去っていった。



《それを見た瑛と亜希》


「これは重病だね…」


 亜希がため息をつきながら言う。


「ああ、そうだな」


 瑛もため息をつくのであった。







  《視点は一宏へ》


 しばらく寝ていると、朝のホームルームになった。教卓には、担任の巨乳先生である渡辺先生がいる。髪型は少し癖のついた髪を腰まで伸ばし、少したれ目である。


「あのぉ〜、今日はぁ〜、冴木くんがぁ〜、来ているのねぇ〜♪」


 この通り、見た目も話し方もかなりおっとりしているのだ。


 渡辺先生のこの発言で、かなり教室がシラケた。


「それではぁ〜、これでぇ〜、ホームルームをぉ〜、終わりにしますぅ〜」


 そう言って渡辺先生は教室を出ていった。




 午前の授業は全て寝てしまったため、もうお昼の時間である。……飯持ってきてないんだよなぁ(汗)いいや、昼休みも寝るか。


「おい、一宏!」


 んあ?誰だ俺を呼んだやつは?


「……なんだ瑛か…。どうかしたのか?」


 気がつけば机の隣には瑛がたっていた。


「一緒に昼食でも食べないか?」


「あぁ〜……俺弁当ねぇんだわ(汗)」


「それならば安心しろ。そのうち真琴と蓉子がここに来る」


 いや、俺の弁当とその2人との繋がりがわからん。


「なんだそんな顔して。安心しろ、ちゃんと蓉子がお前の分の弁当も作ってくれたらしいぞ」


 ああ、そうなんだ…え?アイツが弁当!?あいつまじで弁当なんか作れんのかよ!?

「……はぁ」


 ため息が出まったぜ……。


「お!2人が来たみたいだぞ!」


「一宏さんお待たせぇ〜!」


「一宏!待ったかぃ〜?」


 あぁ…2人して俺の名前を呼んで駆け込んで来やがって…おかげでみんな注目しているよ…(涙)


「……はぁ(←本日数回目のため息)」


「じゃあ、みんなで食べよう♪」


 そう言って机をくっつけ始める亜希。


「うむ、そうだな」


 その机に一番最初につく瑛。俺は瑛の隣に座りながら、瑛に耳打ちする。


「ボソボソ……なあ、亜希って人は俺がいて大丈夫なのか?……ボソボソ」


「ボソボソ……安心しろ。お前は嫌だったかもしれんが、お前のことは亜希に話してある……ボソボソ」


 お前、もしかして…


「ボソボソ……真琴のことも話したのか?……ボソボソ」


「ボソボソ……安心しろ。名前までは言ってはおらん……ボソボソ」


「ボソボソ……良かったぁ……ボソボソ」




「ほら一宏♪お弁当だよ♪」


 蓉子が俺の前の席に座りながら俺の机に弁当箱を置いた。


「……中身は大丈夫なのか?」


 瞬間、膨れ顔になる蓉子。


「大丈夫です!文句は食べてから言ってください!」


「……わかったよ」


 あぁ〜やだやだ。中身に変なキノコとか入ってたらやだなぁ〜。


 そんなことを考えながら中身を開ける。どうやら今日はしょうが焼き弁当のようだ。


「ぱくっ」


 一口口に入れる。


「どうどう!?おいしい!?」


「……美味い」


 これはなかなかイケるな。まず味付けだが、しょっぱくもなくご飯のオカズに丁度くて美味い!


「本当!?やったぁ♪」


 嬉しそうに笑う蓉子。仕方ない、ご褒美に頭でも撫でてやるか。


「なでなで」


「エヘヘへ〜♪」


 おい?尻尾が出てるぞ?ちゃんと隠しなさいよ。


「明日は私がお弁当作るから、楽しみに待っててね♪」


 明日は真琴が作ってくれるのか〜。楽しみと不安が半々だよ〜。


「ありがとうな」


「うふふっ♪」


 今度は真琴の頭を撫でる。凄く喜んでいた。


 その後は何事もなく昼休みは過ぎていった……沢山の男子生徒の汗くさい視線に刺されながら。そしてこの後俺にとって非常にありがたくないことが起こるとは、この時の俺はまだ知らないのだった…。

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