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7話♂通学テラウザス

さあ!今回からコメディーだ!次回もコメディーだ!今日は1日であと4話か5話更新出来たらいいな(汗)楽しみに待っててねぇ〜(ドラ○もん口調)


あと、評価ありがとう♪引き続き評価よろしくね〜♪あとがきも見てね〜♪

『ピヨッ…ピヨピヨ…』


 あ〜、今日もいつもどうりの朝がやってきたぞ。まあ、二度寝するけどな…


「一宏さん!起きてください!」


 ……なんだ?誰か俺を呼んでいるのか?誰だ一体俺の安眠を奪おうとする輩は。


「ダメよ蓉子。一宏はそんな起こしかたじゃ」


「え?じゃあ、どうするの?真琴さん」


「まぁまぁ、ここは瑛に任せなさいな。瑛、ちょっと一発かましてあげなさい」


「うむ、任せておけ!」


 ズガーン!


「ぐふぅを!?」


 は…腹が…抉…れ…た!?


「瑛!てめぇ一体なにしやがる!?朝飯もまだ食ってねぇのに腹ん中の物リバースしそうになっちまったじゃねぇか!?」


「うむ!朝から元気なのは良いことだ!では、早く着替えて学校に行こうではないか!」


 え?シカト?今の話は全てスルーですか!? 


「今日は学校に行くの!だから早く着替えてよね」


 ああ、そうだったね真琴さん。行かなければ無条件でレイプ魔確定ですからね。


 うちの高校は男子は学ラン、女子はセーラー服で今時珍しい(?)感じの学校である。


「……着替えるんで出ていってくれますか?」


「「「ぐっはっはっはっは〜」」」


 え?出ていってくれないの?やめて!やめてよ!お願いだからそんなに三人して手をワキワキしないで!


「い……いぎゃぁぁぁあぁぁぁぁ!!!???」







 ……はぁ。

結局女三人に脱がされた俺。真琴とか『乳首ピンクなんだ』とか言って感心してたし、瑛は瑛で俺の腹筋を見て『うむ!ちゃんと鍛えているようだな!』とか言ってたし、しまいにゃ蓉子なんか俺の股間(パンツは履いている)を見て『ねえ!おっきしないの!?おっきしないの!?』なんて言ってたからな。


「……はぁ…」


 今は通学路を歩いている。俺んちから学校までは歩いて10分くらいのところにあるので、自転車でいく必要は無いのだ。


「あんた、さっきからため息しすぎ!せっかく久しぶりの登校なんだから、もっと元気にいきなさい!」


 良いかい真琴。お前が俺を疲れさせているんだよ!?なに他人事みたいなこと言っているんだ!?


 しかし、そんなことを言えるわけがない弱気な俺。


「……わかったよ…」


 ったく、昨日の今日でもうこれかよ。勘弁してくれよ。


「フンフンフ〜ン♪」


 あれ?珍しく瑛が鼻歌なんか歌ってるよ。


「どうしたんだ瑛。随分嬉しそうじゃねぇか」


 途端、嬉しそうに笑顔を浮かべる瑛。


「いや、お前と一緒に学校に行けるのが嬉しくてな♪ついついはしゃいでしまったのだ」


 ああ、そういうことね。でもお前、他人から男だと判断されているんだから、そういう発言は完全にホモと間違えられるから!


「「じとー……」」


 ほら、真琴と蓉子が見ているじゃん!?あぁ、やめてぇ!そんな目で俺を見ないで!!


「私、学校なんか初めてです〜♪」 


 ああ、蓉子は妖怪だから学校行くの初めてなんだっけか。


「楽しみか?」


「はい♪すっごく楽しみです♪」


 そうか。俺は久しぶりの学校に憂鬱な気分で一杯だ。


「………はぁ」


 そんなこんなをしているうちに、既に学校に着いてしまった。あぁ、今日は一日ブルーになりそうだ。




 校舎内に入ると、いろんな生徒からの視線を感じだ。それは、怯えの目だったり軽蔑の目だったりと様々であるが、俺にとって好ましくない視線であることには変わりはない。


「一宏…大丈夫か?」


 瑛が心配そうな顔で言う。正直気まずくて堪らないが、少しでも心配はかけさせたくないな。


「問題ない。お前たちがいるから大丈夫だ」


「そうか…」


 階段を登ると2学年の教室に着いた。この学年は2階で、右から1組、左から7組といった順番になっていて、階段を登り終えるとすぐ目の前に4組がある。


 教室の前まで来ると、真琴アンドゥ蓉子と別れた。俺は瑛と同じクラスで2組、真琴は蓉子と同じクラスで1組である。基本的にギャルゲーや小説ってのは転校生は必ず主人公と同じクラスになるのだが、これはリアルだからそう上手くはいかない。まあ、妖怪がいる時点でもはやリアルとは言い難いけどね。


 とりあえず、瑛と教室に入る。うむ、思った通りだ!みんな驚きと嫌悪の眼差しで見ているな!


「みんな、おはよう!」


 先に教室に入った瑛が皆に挨拶をする。


 その瞬間、全ての生徒が俺から視線を外し、瑛に挨拶を返す。


「瑛くん!おはよ〜!」


 その中で、一人の女子が瑛に駆け寄ってきた。髪は赤く、前髪は斜め分け、後ろにのびた髪は右斜め後ろに後頭部から縛ってある。……なんか、縛るって言葉エロいな…。


「おお、亜希ではないか。おはよう!」


 瑛も挨拶を返す。この女の子は亜希という名前なのか。


「……ねえ瑛くん、ちょっとこっちに来て」


「ん?どうかしたのか?」


 亜希さんは瑛を連れて教室の隅に行ってしまった。あ〜あ、置いてけぼりかよ。回りの視線もかなり痛いし。仕方がない、席について寝るか。


 俺は席換えをしたかもしれないので、とりあえず教卓にある席順のプリントをみる。どうやら俺は、一番窓側の一番後ろの席みたいだ。これ絶対に仕組まれてるよ。


 俺は席につくと、バックを置いて寝ることにした。






   《瑛視点》


 いきなりわたしを呼び出した亜希。本名は山本亜希。入学当初からのわたしの友達だ。男子だけでなく女子からも人気があり、学年ランキングでは真琴とタメをはるほどの美少女である。


「亜希、一体どうしたのだ?」


 なんだか亜希は膨れ面で、あからさまに不機嫌さをアピールしている。


「……なんであの人がいるの?」


 あの人?ああ、一宏のことか。


「なぜそんなことを言うのだ?別に構わんではないか」


「だってあの人………オタクじゃん。それに怖いし。出来ることなら、来て欲しくてなかったな〜」


 なるほど、要するにわたしが一宏を連れて来たのが気に入らないわけか。


「確かにあやつはオタクで、見た目も近づきずらい。しかし、本当のあやつを知らずにわたしの親友をけなさないでくれないか?」


 しかし、不機嫌そうな表情を崩さない亜希。


「でもさぁ……」


 まったく、困ったやつだ。これはもしかしたら一宏が嫌がるかもしれないが、話すしかあるまい。


「あやつがオタクになったのには、実は訳があるのだ…」


「訳?」


「あやつが彼女に振られたとき、1ヶ月くらい脱け殻のような状態があってな。

そんな姿を見かねたわたしが、姉の静音に相談したのだ。そしたら姉が、『お姉ちゃんにまかせとけ〜♪』と行って一宏んちに行ったのだ。そして帰って来たときに何をしたのか聞いたら、『嫌なことはゲームで忘れちゃえ♪そして、彼女への憎しみを忘れずにね♪』と言って、みっちり一宏の身体に染み込ませてきたらしい…」

 だから実質一宏が真琴に異常な憎しみを持っていたのは静音のせいなのだ。完全にこれは洗脳だったと今更ながら思う。ちなみに、一宏はそのときのことは完全に憶えていない。


「そうだったんだ……苦労したんだね」


 哀れんだ目で一宏を見る亜希。


「ああ。だからあやつを優しく扱ってあげてくれぬか?」


「…うん、わかったよ♪」


「ありがとう。お前が優しくて良かったよ」


 わたしは亜希の頭を優しく撫でる。亜希はゴロゴロと猫のような顔をしながら喜んでした。


「エヘヘへ♪」


 うむ、良かった良かった!






 こうして、一宏の知らないところで様々な事実が語られるのであった。



 そして、実は亜希が瑛のことに好意を寄せていたことに、まったく気づかない鈍感な瑛であった。



さあ、次回予告だ!次回はコメディーがかなり濃いぞ!久しぶりにオタク全開だ!よろしくね!

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