3話♂え?新キャラ!?いきなりの新展開!?
ぐだぐだです(汗
今回、新キャラと一宏の過去、そして一宏の容姿が明らかに!?
それは、蓉子(もはやちゃんを付ける気も無くした)が来て数時間経った頃だった。
「今日は外へ行きましょう!」
「は?」
なにをいきなり言い出すんだこいつ?なんで外になんかでなきゃいけないんだよ…
「だ・か・ら!外に出かけましょうよ!」
いちいちうるさいやつだな。二度も言わなくても分かってるよ。
「やだよめんどくさい」
それを聞いた蓉子は、頬をぷく〜っと膨らませた。
「だめです!家にばかりいると、だめな人間になっちゃうんです!」
「だりぃ〜」
いいよ、もともと駄目人間だし。
「だ・め・で・す!行くったら行くんです!早くしないと、私が大声でアナタにレイプされたって叫んじゃいますよ!?」
……はぁ。仕方ない、行くしかないか。まあ、丁度エロゲーがなくなったからついでに見てくるとしよう。
こうして、俺は数ヵ月振りの外出をするのであった。それよりも、服はどうしようか。ここ数ヵ月スウェットしか着てなかったから、私服なんかどれを着たら良いかわからないな。
今の季節は秋、とりあえずワイシャツとジーパン着て、適当に羽織る物を持っていけばいいか。
服を整えるために久しぶりに鏡の前に立つ。生まれつき薄い眉毛、鋭い目付きに濁った瞳、女の子のショートヘアぐらいはあるであろうストレートで長い髪。髪はうっとうしいのでワックスでオールバックにした。うむ、前にもましていかちくなったな。身長は前よりものびたのかな?前は174だから…今は何センチだろ?まあ、いっか。
「お待たせ…」
「あ、用意できた…ね…」
玄関で待っていた蓉子に挨拶すると、蓉子はポカンと口を開けて固まった。
「?どうしたんだ?」
「い…いや…随分印象変わったなってさ」
ああ、そういうことね。まあ、それは仕方ないか。
「怖いか?」
「ううん!そんなことないよ!」
いやいや、そんなムキになって否定しなくても(汗)まあ、怖いって思われて無いんだからいっか。
「んじゃあ、行くか」
「はい!」
まあこんなわけで、俺と蓉子の外出が始まったわけです。
久しぶりに見た風景はかなり新鮮だった。そういやあ、こうして人と並んで歩くのって何年振りだろう?俺がオタクになり始めたのは、彼女に振られた……というよりもフタマタされて捨てられてからだったな。あの時は純粋だったなぁ。オタクとは一つも縁がなかったからなぁ…はぁ。
「んで、どこに行くんだ?」
シリアスモードから復活した俺は、とりあえず蓉子に今日の予定を聞くことにした。
「う〜ん、そうですねぇ…。とりあえず、私が住めるだけの日用品を買おうと思ってます」
ふ〜ん、住む…ねぇ。え?住む?
「どこに!?」
「え?どこってそりゃあ…」
やめろ!止めてくれ!頼むからその続きを言わないでくれぇぇ!!
「一宏さんの家に」
あ〜あ、言っちゃったよ…
「マジかよ…」
勘弁してくれよ…
「ちなみに、一宏さんのご両親には了解はとってありますよ!電話で、『息子を救って下さるのなら是非!』って言ってました」
いつの間に二人とコミュニケーションを!?っていうか、是非じゃねぇよ!?
「……もう何も言うまい」
ため息しかでてこないよ。
《時を同じくして》
一組のカップルが今日も高校の授業を終え、街を歩いていた。
彼女の名前は篠崎真琴、身長は165センチで小麦色の肌をしていて、瞳はくりくりなドングリ目。髪型は肩で切り揃えられ、毛先が軽く跳ねている。部活は陸上部に所属していて、通ってる高校、清風高校では学年で1・2を争う美少女である。そして、彼女にはある苦い思い出があった。
「ねえねえ!まこちゃん!」
彼氏の兼本隆之助が、反対側の歩道を指差して真琴の注意をひく。ちなみに、まこちゃんとは真琴のことである。
「ん?なに?」
真琴は心底興味なさそうに返事をした。
「ねえねえ!あれ見てよあれ!」
「あれ?」
そこには外出中の蓉子と一宏がいた。
「なんかあのカップルすげぇよなぁ〜。女は可愛いし男もカッコイイし、色んな人が見ているじゃん」
真琴はすこしムッとなった。確かにあのカップルの彼女は可愛い。しかし、それならば自分も負けない自信があったし、なによりも隆之助が彼女のことを可愛いと言ったのが気に入らないのだ。
「……あっそ」
「……なあ、あの彼氏の方、見覚えない?」
しかし、そんな真琴の心情などわかるはずもなく質問をする隆之助。
「え?私は別に…………っ!?」
瞳を見開き固まる真琴。
その男は自分の苦い思い出を作る原因となった男だった。
それは1年以上前に自分が二股をしたときの男、一宏だったからだ。
そして、真琴の脳裏にはあの日の出来事が鮮明に写し出される。
あの時は最悪だった。
一宏と別れてからもうの一人の男は、毎日のように真琴に頻繁に暴力を奮っていた。真琴はあの時に一宏をフラなければ良かったと今の今まで後悔していた。今思えば、今までに一宏以上にカッコよくて優しい男はいなかったとさえ感じる。今付き合っている隆之助だって、どうせ自分の身体目当てだろう。
そして、今ここに一宏がいる。当然真琴は落ち着いていられない。
「…?どうしたの?」
心配そうに真琴の顔を覗き込む隆之助。
しかし、今の真琴には隆之助の言葉などまったく聞こえなかった。
「ごめん、もうキミとは付き合えないわ」
「え?おい!!」
そして真琴は隆之助と繋いでいた手を振りほどき、一宏の元へと向かい始めるのだった。
評価よろしくね〜