2話♂え?タイトル変更!?
評価をしていただけたら、涙を流して鼻をかみながらお書きして頂いた方の住む方角に三角倒立します!なので、評価と方角をお願いします(土下座
「ではまず、自己紹介をどうぞ」
俺はとりあえずキツネ?の女の子に自己紹介を頼んだ。
「T県S市から来ました、上田富美子22歳主婦です」
「わかりずらいボケをありがとう。でもこの小説は『新婚さんいら○しゃい』とか『おもい○きり長電話』とかじゃないから普通にお願いします」
「オタク&引きこもり構成委員会から来ました、陽炎蓉子17歳です!蓉子って呼んでください!」
なるほど、蓉子ちゃんかぁ〜。可愛い名前だな。それよりも気になることがある。
その1
なぜキツネだったのかっつうかそもそも人間なのか?
その2
オタク&引きこもり構成委員会とはなんだ?妙に聞き覚えがあるような…
「なあ、なんでさっきまでキツネの姿をしていたんだ?」
しばし考え込む蓉子ちゃん。
「う〜ん、それは難しい質問ですね。まず、我々『オタク&引きこもり構成委員会』は人間が作り出した協会ではありません。どちらかといえば、あなた方の言う『妖怪』が、今の世の中を見かねて作り出した協会です」
うん、ありえないことが今まさに起こったな。まず、目の前の女の子は人間ではないということ。次に、この世に妖怪がいるということ。信じたくはないが、この子がキツネだったということは、前話の後に読者に内緒で話したので間違いないだろう。
「とりあえず、質問に答えてくれてありがとう。次の質問だが、なぜ『オタク&引きこもり構成委員会』…長いからOH委員会とよぶが、そこからなにしに俺んちに?」
それを聞いた蓉子ちゃんは、驚いた顔で身を乗り出してきた。
「なぜって、一宏さんがメールを協会に送ったんじゃないですか!」
メール?メール…めーる…MAIL…あ!?もしかして!?
「メールって昨日俺が3通くらい送ったあれ!?」
「そう!あれですよあれ!」
やっべぇぇぇ〜!!??あれ下ネタばっか打ち込んで送ったから、まさかこんなことになるなんで………
「なあ、そのメールにはなんて書いてあった?」
それを聞いた蓉子ちゃんは、顔を真っ赤にしてボツボツはなしはじめた。
「え〜っと、☆☆☆☆とか★★★★とか○○○○とか●●●●とか……恥ずかしいんでもう言いたくありません!!」
まじかよ……。ああ…俺の平穏がぁ〜(涙
おい、誰だ今『本当は嬉しいくせに』とか言ったやつ。いいか!?オタクにとって最も大事な物は、誰にも干渉されずに自らの世界を作り上げることだ!それを見ず知らずの小娘に邪魔されてたまるか!見よこの部屋を!積もりに積もったゴミ袋、溜まりに溜まったエロゲー、そして溢れんばかりのDVD、マンガ、小説、フィギュアをぉぉぉ〜!!
足の踏み場などいらん!必要なのは綺麗な布団、パソコンと机と椅子だけだぁぁぁ!!
「出ぇぇてぇぇいぃぃけぇぇ!!」
「え!?無理ですよ!」
はぁ!?なんじゃそれ!?
「なぜだぁ!?」
「だって……あなたを構成するまで帰れないもん」
「はぁ!?なんだそ
「というわけで、片付けましょう!」れ……ってはぁ!?」
そして、蓉子ちゃんはどこからともなく掃除機とゴミ袋を取り出すと、
「あっ!?」
という間に部屋を片付けてしまった。エロゲーは全てゴミ袋へ、マンガは全て紙袋に詰めて古本屋へ、そして俺の愛する魔女っ娘マリンちゃんのフィギュアは燃えないゴミの袋に投げ込まれていた。そして…そう!今まさにマリンちゃんがゴミ捨て場へと運ばれていく!なんとか助けなくては!
俺はマリンちゃんを助けるべく、蓉子ちゃんが持った袋に手を伸ばした。そして……避けられた。
「ダメですよ一宏さん!これを捨てなくちゃ一宏さんは一生構成できなくなっちゃうんですよ!?」
「いいよ別に」
コケッ
あ、コケた。
「ダメです!私が来たからには、意地でも社会に出てもらいますからね!」
そう言って脱兎のごとく走り始める蓉子ちゃん。俺も足には自信があって追いかけてみたものの、階段でつまづいてコケた。
「だめだ…だめなんだよ…。そんなことしたら、この物語の題名が全否定されちゃうだろ…」
俺は溢れ出る涙を拭い、一人グチりながら戻っていった。
部屋に戻ると、そこは不思議な世界ですか?いいえ、そこはトム…でもありません。すみません、なんでもありませんでした。そう、なんでもない上になにもなかった。あったのは机、椅子、パソコン、ベッドだった。おそらく、同い年の男の子でもここまで殺風景な部屋ではないであろう。
「……インターネットでもするか」
俺はパソコンの電源を立ち上げると、インターネットを始めた。とりあえず、2ちゃんの友達にでも今日の出来事を話すか。
『こんにちは、有機野菜さん』
あ、これ友達のペンネームね。ちなみに俺のペンネームはツン太。
少し待っていると、返事が帰ってきた。
『こんにちは、ツン太さん。今日も元気ですか?wwww』
直ぐ様返事をする俺。
『今日は、なんかわけのわかんない女が我が家に来ていて大変なんすよ(汗)部屋にあったものがほとんど捨てられてしまいました(涙)』
『それは大変でしたね(汗)マリンちゃんは守れましたか?』
『いいえ、見事なまでにマリンちゃんを殺されました(涙)』
『それは辛いですね(汗)私も一度妹にオタグッズを捨てられて大変でした(涙)』
『えぇ!?有機野菜さん妹なんかいたんですか!?』
『ええ、義理の妹ですが。でも、実際のところ義妹なんて対して良くありませんよ?(汗)変に意識しすぎて疲れてしまいますし(苦)』
『そうなんですか(汗)でも、有機野菜さんのおかげでまた勇気が出ました!お互い、これから頑張っていきましょう!』
『そうですね(汗)頑張りましょう!(笑)』
その後、一通り会話をしていると蓉子ちゃんが帰ってきたのでパソコンの電源を切った。
「あら、パソコンしていたんですか?」
「まあね。それと、一言お前に言っておきたいことがある」
「なんですか?」
「俺はけして構成などしない!俺はオタクを一直線に突き進んでみせる!」
ふん、どうだ。これでやる気を無くしただろう。
しかし蓉子ちゃんの表情は絶望に悲しむ顔ではなく、やる気に満ちた輝かしい笑顔だった。
「いいでしょう!ならばこちらも全力で貴方を構成させてみせます!」
ちっ、やはりこの程度の発言じゃ気持ちを曲げないか。
こうして、俺とOH構成委員会との戦いが幕をけるのであった。