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無言電話  作者: 大和尉
1/1

帰宅

「ただいま」「おかえり」

妹の歓迎を受ける。

帰ってくるのは毎日10時を過ぎる俺をいつも待っていてくれる。ネトゲしながら

腹減ったな。今日に限って店はしまってた。

「お店。あいてなかっただろ?適当につくっておいたから食べろ」

「よく閉まってるってわかったな」

「兄貴の店の事ぐらい、アリンコでも分かる」

ははは。そうかい、所詮俺はその程度って事ね。とりあえず、いただきますともさ

ほう。グラタンか

適当にしてはいい感じじゃないか。容器はアルミだが......

妹の方をちらりとみると、ギロリと蛇もビックリの目力で凝視していた。それもちょっとずつまぶたが閉じてくる。眠いんじゃないな

「食わないから片付けるぞ」というような目だ。

食べるよ。食べますとも

冷凍食品は美味いがどこか寂しいな、愛情がこもっていないというか

うまいんだ。うまいんだよ?

「うまいか?」

「ああ」

ふっと不適な笑みを浮かべる。

ドヤ顔にも見え...ないか。

見えたところで、こいつが作ったんじゃないのがバレバレだ。

とりあえず完食。

「ごっそさん」

「さすが私だな」

「お前が作ったんじゃないだろ」

「私がチンしたんだ」

「誰でも一緒だとおもうぞ」

ビンタされた。なんで?理不尽すぎじゃない?

彼女とかだったらこういう反応されても不思議じゃないけど、妹だぞ?

普通の反応だったじゃないか。

まあ、この性格の女の子に言ったって結果は見え見えだけどな。

さてと、一応紹介しとくか。

こいつの名前は永奈「えいな」。中学3年だ

俺は言原律「ことはらりつ」、高校二年だ

特に他に紹介することもないな。

あるとすれば、

最近家にかかってくる無言電話ぐらいだ

何回か出たのだが、空気の音すら聞こえない

メッセージにも毎日残されていてかかってくる時間は大体午前0時だ。


警察にも連絡して連絡相手を調べて貰おうと考えたが、電話番号が00000-0000-00000

で存在しないものだった。

どこの誰が何の目的でかけてきているのか

気になって仕方がない。


というのが紹介することかな。

「風呂はいって早く死ね」

「死ねってなんだ死ねって」

お嬢さんがお呼びだ。



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