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言葉の螺旋VS自在鉄球の使い手
言葉の螺旋 アッシュVS鉄球のジャグラー クラウン
「お前、言葉で人を殺めるそうじゃねぇか?」
アッシュは笑う。
「ええ、それが何か?」
鉄球を回しながら、軽く一撃を与える。
「止まれ」
寸前で鉄球が止まる。
クラウンは、驚く。今まで、このように逆らった覚えはないからだ。
「意思生物の鉄球。お前は、ビーストテイマーか…」
クラウンは、この男の言ってる意味がよく分からなかった…。瞬時に見抜く洞察力。何もかも知ってそうな、理の眼。
「ところでよ?どうやって、俺を殺すんだい?」
アッシュは唱えた。
「---」
その瞬間、殺気がした。それは、鉄球からだ。
「私の僕へと書き換えた。私はルールを改変する物。それは、言葉の螺旋。理とは、こういう風に使うものだよ?」
鉄球が荒れ狂い、クラウンを殴り続ける。
内臓が豪快に砕け散る音が鈍く響いていた。
気づいたら、試合は終わり、理を示したアッシュも、死体をじっと見つめ、黙り込んでいた…。