プロローグ
湿った部屋。顔の良い20代後半ほどの男性がゲームをしながら怒鳴り散らす。
「おい!飯持ってこい!」
何も言わず、ただ部屋に食事を提供する女性。この家では、それが当たり前だった。
もういい。
ある夜、その女性は愛想を尽かし、手紙にそれだけを書き消えていく。
「...ま、また見つけりゃいいか。」
(替えなんていくらでもいる...)
暫くの時が経つ。訳もなく、ただ外の空気を吸いに夜を出歩く。
(...あれから2週間、いい女捕まんねぇな。家事できる年収1000万以上の爆美女巨乳女なんかそうそういねぇか。そろそろ金もなくなって...)
次の瞬間、男の背中に鋭い痛みが襲う
(いっ...なんだよ)
振り向く。そこには、2週間前に出て行った女性。
「てっ...めぇ...」
意識を失った。
...男を、心地よい光が包む。
「ここは...」
男の目の前に居たのは、目を閉じている金髪の爆美女巨乳の女性だった。
(すっげぇタイプ。)
「あのー、ここどこすか?てか、この後家来ません?映画でも...」
そんな事を言う男の口元から血が溢れ始める
「ぼっ?!ぶぁふぶぁ、」
女神が口を開く
「痛くは無いでしょう。何せ、あなたは死にました。」
また女神が口を開く
「あなたの改心が見えるまで、真の死は与えません。それだけです。」
次の瞬間、女神は消える。男は、ただ自分自身が血を吐く姿を、どこか他人事のように、どこか自分の視点ではないかのような視点で見つめている。
(そして俺は...異世界へと転生した。)




