プロローグ
下記作品のリメイクです。プロローグと第一話までは展開はほぼ変わらないです
竜姫の葬送騎士 ―その少年、滅びの力を以て最愛を守る―
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「実験は最終段階だ。奴の中の『滅剣』を強制解放させろ」
幾重にも結界が張られた薄暗い儀式室で、ガイウス将軍は冷徹に命じた。彼の視線の先には、石の台座に拘束された一人の少年が、苦悶に喘いでいる。
「しかし将軍、これでは器が持ちません。最悪の場合、この帝都の一部も……」
「構わん。竜の女帝ィリーリアを討つことが至上の命題だ。世界の調停者気取りのトカゲどもを一掃するためなら、この程度の犠牲、何も問題はない」
研究者の懸念を一蹴し、ガイウスは口の端を歪める。
「始めろ」
その号令と共に、少年の身体に直接繋がれた魔力供給装置が最大出力に達した。少年の絶叫が響き渡り、両目から血の涙が流れる。やがてその身体から噴出した純粋な破壊の化身である黒い力が、儀式室そのものを軋ませ始めた。
「おお、我が主よ。始まりにして終わりなるものよ!彼の器と呪あれ!」
おぞましい力が少年の体に吸い込まれるように収束していく。
その様子をガイウスの狂気じみた高笑いが彩り、暗い部屋の壁に反響し、幾重にも折り重なる。
「さあ、破滅を讃えよ!終焉を崇めよ!全ての生あるものを捧げよう!」
―これは、一人の少年が、愛する者を守るために、世界そのものに牙を剥く物語の始まりである。




