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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

世界

作者: マーク
掲載日:2026/01/17

『なんでそんなに出来ないの?』


『…』


『何か悪いところでもあるの?』


『ううん』


『…じゃあ、なんで学校も行けないの?』


『行きたくなくて…』


『それ理由になってないよね?』


『え?』


『行きたくなくても学校に行ってる子なんてたくさんいるでしょ?みんな行きたくなくても行ってるの』


『…うん。でも、学校、嫌で…』


『なにが嫌なの?』


『………』


『答えられないの?』


『………』


『…はぁ。明日は行きなさいよ』


『わかった…』








『  くん。宿題は?』


『やってないです』


『はぁ。もう2学期になるのに、今まで1度も提出してないよね』


『…はい』


『みんなやってるの』


『はい』


『君だけ特別なの?』


『違います』


『じゃあ、今までやらなかった分、やってきてください』


『明日までですか?』


『はい。まぁ、出来る限りでいいです。頑張りを見せて下さい』


『…はい』






『  。なんだ?その字は』


『え』


『お前11歳だろ?せめて読める字を書けよ』


『……』


『これ、ひらがな練習帳。明日までにやっとけ』


『でも、宿題やらなきゃ…』


『あぁ?そんな字書いてなんの意味があるんだよ。そんなのいいから、こっちやっとけ』


『…はい』









『  。早く起きなさい』


『………』


『起きなさい!』


『…寒いよ』


『寒くてもみんな行ってるの。早く起きなさい』


『…はい』




『ねぇ、まま』


『なに』


『今日、学校行きたくない』


『なんで?』


『先生に怒られたくなくて』


『怒られるってことは、悪いことしたんでしょ?じゃあ、あんたが悪いじゃない。悪いことしたのに、それから逃げようとしてるの?』


『………』


『学校行きなさい』


『はい』


『…なんで泣いてるの?』


『おえっ』


『汚い』


『ごめっ、なさ』


『遅刻するよ。早く行きなさい』


『はっ、い』










『  』


『はい』


『なんで1ページもやってこなかったんだ?』


『あの、その…』


『先生はな?  に頑張って欲しかったんだ。1ページでもやってきたら、それでいいにしてやろうと思ってたんだ。汚い字でもいいと思ってたんだ。…それなのになんだ?これは』


『その、パパが、そんなことやらなくていいって』


『はぁ?人のせいにするのか?』


『そうじゃなくて』


『…もういいよ』


『え』


『お前に期待した先生が悪かった。席に戻りなさい』


『…はい』








『  。なんで学校たまにこないの~』


『なんか、行きたくなくて』


『俺も、勉強嫌だから学校嫌い~』


『あの、勉強が嫌なわけじゃなくて』


『え~?』


『  くん!  くんと話しちゃダメ!』


『え?』


『あぁ、先生が言ってたやつな』


『そう。触れちゃいけないこともあるんだよ!』


『…………』









『ただいま』


『パパ、おかえり。見て、ぼく頑張った』


『お。ひらがな終わったか』


『うん』


『ママ~今日のご飯はなんだ~?』


『今日はパスタ』


『前もそうじゃなかったか?』


『文句言うなら食べなくていいです』




『……』


『あは』








『今日は、夢を書いてみましょう。授業終わりに集めるので、それまでに書いてくださいね』



『  。何にした?』


『俺はユーチューバー』


『僕はサッカー選手』


『夢が決まったら、なるべく具体的に考えてみてください。たとえば、何歳までになりたい。とかですね』



『……』




『はーい。後ろから紙を集めてください』


『  くん。紙出して』


『ぼくのはいいよ。何も書いてないし』


『そうなの?じゃあ飛ばすね』


『うん』








『もう!なんでそうなるの!』


『靴下裏返しにいれただけだろ?なんでそんなに怒るんだ!』


『だけって言うなら、少しくらいやってくれてもいいじゃない!毎回私が直してる!』


『小さいことでぐちぐちうるさいなぁ!俺は仕事から帰ってきて疲れてるんだよ!ずっと家にいるんだから、それぐらいやってくれよ!』


『はぁ?!なに?!私は家政婦かなんかなの?!』


『そんなこと言ってないだろ!』





『………』







『ママとパパ、離婚することになったの。  は、どっちと暮らしたい?』


『…………』


『正直に言っていいんだぞ?』


『……まま』











『  。ゴミ出ししといて』


『わかった』








『  。進学と就職どっちにした?』


『俺は、就職にした』


『そうか。高校卒業しても、仲良くしてくれよな』


『…そうだね』







『…………』







『1月24日、  市立   高校で、屋上から生徒が飛び降りるという事件がありました。高校に在学している友人に話を聞いたところ、そんな予兆はなかった。とのことです』

本作はフィクションです。


きっと、現実はこんなに辛くないよね?

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