表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一章 ロボットが身近にいる僕ら

ここは地球。

今、世界中で人工知能が発達し、ロボットは身近な存在になった。家事、教育、商売…。

なのに、僕はロボットを持っていない。ロボットの何が良いのか僕には分からない。

「うちの『ペット型ロボットMK.3』いいでしょ?」

「俺は『掃除型ロボットMK.5』を最近買ったんだ!」

「キミはどんなロボットなの?」といつも聞かれる。

「おいよせ、コイツはロボットを買ったことがないんだから」

僕は口を尖らせて言う。

「余計なお世話だ」


ほんと、ロボットなんてなくても生活はやっていけるんだからいいじゃない。ロボットを持ってないのが、何が悪いんだ。

皆んな、僕を変な目で見る。なんで、こんな世界になったんだろうか。

とか言って、ほんとは僕はお金がない。貧乏なだけだけどね。

沢山の店が並ぶ道を地面を見ながら歩く。

あぁ、寒い。雪が積もって道は歩きにくいし大変だ。

ふと、顔を上げると小汚い古いロボット屋があった。

はぁ、寒いし一回この店に入って休憩するか。

そう言って扉を履けると、物凄い量のロボットがあった。

でも、ちょっと古くて、簡易的なものだ。

「いらっしゃい」

店主だ。

「あぁ、どうも」

「キミはどんなロボットがいいんだい?」

「え、いや別に買いに来たんじゃなくて…」

面倒になりそうだから、早めに出るか…

「ほう、ならキミにピッタリなロボットを…」

僕は店主の言葉を遮る。

「時間が来たので、帰らしていただきます」

そう言い、出口に向かうが、

「ちょっとちょっと〜、ほら、これとかいいんじゃない?」

その言葉につられて、振り返ってしまった。

店主が持ってきたロボットを見る。

人型で全体的に白い。お腹に画面が付いていて、頭にアンテナがついている。

なんせ、ボロい。

期待して損した。

「どう?コレは『共感型愛情育成ロボットMK.1 感情表現100種類以上!』だよ?」

なんだそれ?

なぜかそのロボットに引き寄せられる気がする。

僕は質問する。

「そのロボット、いくらですか」

店主は喜ぶ。

「まいどありー!!値段は100円だよ!!」

「僕はまだ買うとは言って…って100円!?」安すぎ!!

「はい、100円!」と店主。

「んじゃあ、はい」と100円を渡す。

そして、あのオンボロロボットを貰った。

とりあえず、家に帰るか…

家に着いて早速色々触ってみた。

ヘイシリーとか言う感じで起動するのかな?

「ヘイ、オンボロ!」

『…』

「反応なしか、」

て言うかオンボロロボットの名前なんだっけ?

たしか…“共感型愛育成ロボットMK感情100調節機能付き”とか?

しばらく考えていると…

ん?なんだコレ?

頭の方に蓋らしきものがある。

でも、どうやって開ける?

とってもないし、普通に開けるには無理がある。。。

よし、叩いてみるか!!

無理だろうけどっ

バン!

さぁどうだ?

『ウィーン』

あ、開いたー!?

ま、まぁそれは置いといて、中は何か入ってるのか?

説明書とかだったらいいけど…

その中を覗くと赤いスイッチがあった。

コレが起動ボタンかな??

そんなうまい話あるわけないか?

「ポチッとな!」と押すと


『こんにちハ!』

『ワタシの名前は「共感型愛情育成ロボットMK.1 感情表現100種類以上!」デす!』

「え、えと、もう一回言って?」

『ハイ、私の名前は「共感型愛情育成ロボットMK.1 感情表現100種類以上!」でス!』

「ご、ごめん、名前長くない?」

「感情表現100種類以上!とか要らなくね?」

『スミません、よくわかりマせん』

「言い逃れできると思うな!ずるいぞ」

『りんご!』

机の上にになあるりんごを見て言う。

「は?りんご好きなのか?」

『りんご』

「分かった、はいどうぞ」

ロボットには何かしらの燃料となるものが必要になってくる。

おそらく、この共感型なんとかロボットは、りんごが燃料なのだろう。

『アムアム、おいしー』

「ってかなんで僕が世話してんだよ!」

「この出来損ないがっ!」

『ン?“デキそこナイ”』

『わーい、新しい短い名前だー!』

「い、いやそう言うわけじゃ…」まぁ喜んでるし良いっか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ