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ひとつだけの約束

「よく飽きないね。」


「おもしろいもの。」


「本ばっかりで俺のこと見てくれない。」


「いつも読んでるね。」


「あなたも読んでみたら?」


「細かい字見たくない。」


「あなたにピッタリな本持ってきてあげるわ。」


「いいね。それ。会えるまで俺のために本を持ち歩いてくれるんだね。」


「愛だねぇ。」


「…………」


「じゃあ飲み物でも買ってきてあげよう。」


「なにがいい?」


「温かいココア」


「りょーかい」


─数分後──


「はい。ココア」


「ありがとう。」


「!?」


「手冷たすぎでしょ!!」


「冷え症だから。」


「こんなに冷たくなるのに俺に会おうとするなんて」


「時間あるときにここで本読むの日課なの。寒すぎたり暑すぎたりするときは来ないから。」


「ねぇ。一つだけ約束して?」


「人の話聞いてた?」


「風が強すぎる日とか大雨とか台風とか大雪の日は絶対ここに来ちゃダメだよ。」


「危ないからね。分かった?」


「あなたもね。」


「あなたもそんな日はここに来ないで。」


「「約束」」



ひとつだけの約束


「今の運命みたいだ。」


「あなたの頭は結構メルヘンね。」


「ロマンチストと言って欲しいね。」

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