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9. 始業式当日

ヴェールは努力の天才なのか

それとも秀才なのか


真実は誰にもわかりません

結果を確認したあと私は編入に必要な書類を学園に持っていき

晴れて正式にフローライト学園に編入した。


そして書類を届けに行った帰りぎわに学園長に呼び出され、

ものすごくめんどくさい役割を任された。


そう

始業式の編入生代表だ!



主席でフローライト学園に編入した私は

高等部の始業式の学生代表あいさつを任されることになった。


私はその日のうちに編入生代表の言葉の原稿を書いて学園長に提出し

OKが出た原稿をひたすら宿屋で暗記をした。


時折ローシェンナが持ってきてくれるお茶が美味しい。


___________________



そして始業式当日。



たくさんいるよ。

人がたくさん!


で、でも私、前世の高校の入学式も似たようなことやったし

今回もそんな感じでいいでしょう!


よし、今日の超ポジティブ思考は絶好調だね!


なんか今なら何でもできそうな気がするよ!





「編入生代表、ヴェール・ウィスタリア、お願いします」


「はい」


いよいよだな。

はぁ〜ドキドキしてきた〜。



「新緑新緑が目にしみて、青葉若葉のさわやかな季節となりました。

 今日という日を迎えられたことに~

   ︙

   ︙

   ︙

   ︙

 編入生代表

 ヴェール・ウィスタリア」


ふぅ。終わった〜。

なんか皆して私に疑惑の目を向けてきてて怖かったよ。

何もしてないはずなのにさ?


このまま何も起こらずに始業式が終わることを願いながら私は椅子に座った。



___________________



あのあとは何も起こらずにおわった。


そして始業式の後は普通に授業だった。


ここで驚いたのは

ムーンストーン公爵令嬢が隣の席ってことかな。


ちなみに教室の机の並びは前世の大学の講堂のような感じだ。



早く授業始まらないかなーと思っているとオパール嬢がこちらを向き


「ごきげんよう。貴方がわたくしの隣なのですね。

 わたくし、オパール・ジェード・ムーンストーンですわ。

 ご存知かもしれませんが

 ムーンストーン筆頭公爵家の長女です。

 貴方には以前お会いしたことがありますわ。

 筆頭公爵家の一員であるわたくし、お恥ずかしいですが

 我慢が得意ではありませんの。

 ですので単刀直入に申し上げますわ!

 貴方はヴェール・ウィスタリア・スカーレット公爵令嬢...いえ、令息ですわね?」


といった。


・・・なんて言えばいいんだ?こんな時は?!

無難に「元ですけど」とか言ってみる?

それとも「違います」って言う?

後者は別に嘘を言っているわけではないけど...


私はどう答えるかを決めてオパール嬢の方を向き


「そうですね。

 はいと答えればそうですし

 いいえと答えれば違いますね」


といった。オパール嬢は理解できなかったのか首を傾げて


「どういうことですの?

 それでは矛盾していますわ」


といったので私は


「はいと答えた場合は昔はヴェール・ウィスタリア・スカーレットだったので正しいです。

 しかし“元"が付きます。

 いいえと答えた場合は今はヴェール・ウィスタリアというただの平民なので正しいです。

 家から追い出され、スカーレットと名乗るなと言われました。

 つまり私は今はスカーレット公爵家と縁を完全に切っているつもりなので

 お貴族様とはなんら関係のないただの平民ということになります。

 そしてただの平民は筆頭公爵家様のご令嬢と会話するは非常に光栄ですが

 ものすごく緊張します。

 そして私は男です。

 スカーレット公爵令嬢はもう死にました。

 このことはどうか内密にお願い申し上げます。

 あと公爵令嬢ともあろうお方が平民の男性と会話をしていたら

 変な噂が立つこと間違いなしです。

 なのであまり話しかけないようにしてください。

 貴女様だって変な噂がたつのはごめんでしょうし」


と先程の言葉を簡単に説明し

ストレートに話しかけるなと言って彼女と関わったことで起きる問題を

関わらないことで起きないようにしたのだが...


「まぁ。そうでしたの。

 わかりましたわ。

 貴方が元スカーレット公爵令嬢であることは内密にさせていただきますわ。

 しかしわたくしは貴方ともっとはなしてみたいのです。

 ですので平民がどうこうとかは気にしないでください。

 わたくしがどうにかしてみせますわ。

 …あら?先生がいらっしゃいましたね」


あれ?

なんか話がめんどくさい方向に進んでいったような気がするのは気のせいだと思いたい。


読んでいただきありがとうございます。


ヴェールの誕生日は日本に例えると春(4月)で

始業式は5月です。


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