幸せになるために
お金は裏切らない
努力には裏切られることがあるが、日本の政府が崩壊しない限りは、お金は大丈夫だ
お金は価値がある
その対価のものが手に入る
お金で買えないモノもあるけど
日常生活は、お金で買うものばかりだ
家賃
光熱費
税金
保険
食費
日用品代
トイレットペーパーは必要だ
服代
真冬に獣の毛皮を着るわけにはいかない
髪の毛も伸びる
散髪代
目が悪いのでメガネもいる
人付き合いにもお金がかかる
身なりに気を遣い、食事をしたりする
冠婚葬祭
遊びに行くと、交通費、入場料…
娯楽代はきりがない
動けば動くほど、出費が増える
だからって、こうして家でじっとしていても、収入は増えない
とにかく、収入を増やさなければ、貯金なんてできない
楽しく仕事をして、お金を稼ぐ、これだな
楽しい仕事なんてない
ならば、せめて興味のあること、体験してみたい仕事を探そう…
目が覚めると、朝だった
腹ペコだ
お金をおろして、何か食べよう
お米を買って来て、三合炊いた
炊けたお米で大きな丸いおにぎりを作った
ボール大のおにぎり、やりたいことの一つだ
お米の美味しさに感動した
五臓六腑に染み渡るってこういうことだな、と思った
生きるとは、食べること
生きるとは、身体をいたわり、維持すること
そのためには、お金が要る
お金を得るため、働く
人類の歴史そのものだ
そうして、豊かな生活を手に入れた
勉強するのも、会社を設立するのも、争うことも
豊かな生活をするお金を得るため
物質的な豊かさを追い求め過ぎて、精神的な豊かさを忘れかけた人類が今、思い出し始めている
だからと言って、生きるために食べるために働くことに変わりはない
夢や理想だけでは、生きてはいけない
物質的な豊かさばかりでは、心が幸せになれない
働くことは、ただ、お金を得るためだけではない
労働の喜び、働けることの感謝
働くことが、精神的な豊かさに繋がるように働きたい
自分のため、人のため、世の中のために働くことに心が満たされる
そして、その労働の対価としてお金を得る
何のために働いているのか
その仕事が、自分や人々や世界に貢献できるか
働くことはお金を得るためだが、働く目的は精神的な豊かさを重視すべきだ
そのことを忘れると、イヤイヤ働くことになる
一真は、近所のショッピングセンターのおにぎり専門店でバイトを始めた
自分も皆も、自分の作ったおにぎりで幸せになれる
お米の匂いも大好きだ
おにぎりを食べている人は、みんな笑顔になる
生きるとは食べること
食べるためには働くこと
働くとは幸せになること
幸せとは生きていること