大人になったら
何もしたくない
そんな時がある
生きていれば、晴れの日もあれば雨の日もある
生きていれば、お腹がすく
子どもの頃は、食べて遊んで寝る、その繰り返しだけだった
大人になると、自分の足で生きていかなければいけない
親も年をとる
社会は義務を果たし終え、世間へ投げ出される
住むところ
食べること
最低限の生活
自分で何とかしなくてはならない
若くて健康なのだから、世のため人のために働かなくては、社会不適合者の烙印を押される
そう、生きるにはお金がいる
大人になるまでは、多くは親、保護者のお金で生きていた
それか、社会がお金を与えてくれていた
大人になったら、与える側に変わる
お年玉を貰っていたのに、いつの間にかお年玉を請求される
愕然とする
ただ、生きているだけで支出ばかりだという事実に
つつましく暮らしたとて、出費する
いつまでも、親のスネをかじり、社会の保護を頼りにする人生を送るという方法もある
いわゆる引きこもり、ニートという生き方だ
結婚もせず、仕事もしないで自分をもて余す
そして、気づく
生きているだけでお金がかかる
死ぬしかない、なんて思うくらいなら、死ぬ前にいろいろやってみるのはどうだろうか?
死ななくても、生活保護とか、他にも道はある
何もしたくないなら、死ぬこともしたくない
考えることもしたくないなら、とりあえずあがいてみよう