表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇国の無能力者   作者: ネコミコズッキーニ
三章 帝国の姫と無能力者
71/155

清真館 指月から見た帝国

 帝国貴族と騒ぎになってしばらく。俺は指月から清真館に呼ばれていた。


 親父なんかは何度か来ているだろうが、俺がここに来るのは初めてだ。俺の来訪は当然伝わっており、守衛が俺の顔を確認すると指月の待つ部屋まで案内が付く。部屋の中には指月以外に誰もいなかった。


「わざわざご足労いただいてすまないね。だが内密の話をするならここが一番良い。御所ではどこに耳があるか分からないからね」

「お前がそこまで評価する場所なら別にいいさ。それにしてもよく時間が作れたな? 最近は帝国からの客人も迎えて忙しいだろうに」


 俺の言葉に指月はやや苦笑いをする。立場が立場だ、いろいろあるんだろう。


「もちろん時間は限られているとも。早速だが君から頼まれていた件について、現時点で分かっている事を話そう」


 やはりその件か。しかし皇族ともあろう者が、俺との約束を律義に守ってこうして時間まで割いてくれるとは。


 それだけ指月にとって万葉を守った俺の評価が高いという事であり、同時に皇国にとって利用価値も高いという判断なのだろう。


「まずはおよそ六年前に君に放たれた刺客についてだね。これについては誰が行った事なのか、つきとめることができたよ」

「……本当か!?」

「時間はかかったけどね。……その者の名は両堂家の当主、両堂鉢九朗。薬袋一派の者で、主に皇国における治安維持や安全保障に関する部門で働いている」

「両堂鉢九朗……そいつが……!」


 あの時、俺に刺客を放った奴か。その刺客と戦い俺は魔境へと渡り、大精霊と契約を結ぶに至ったが、それは結果論だ。この報いは受けてもらう。死という形でな。


「殺気立っているところ申し訳ないが。その者はもう死んでいる」

「……は?」

「二年前にね。死因は風呂の中で溺死。当時は皇国内もかなり慌ただしくてね。その苦労もあって長く寝ていなかったそうだ。おそらく疲れているところに風呂に入り、そのまま寝てしまったのだろうと見られている」

「……なんだそれは。本当にそいつなのか? どうやって調べた?」


 既に死んでいる奴の名を挙げて適当にごまかそうとされたら、たまったもんじゃない。死人に口なしと言うしな。俺の疑いも当然予測していたのか、指月は焦った様子もなく言葉を続ける。


「まずは動機だね。君が皇都を出た後、やはり問題になったのは神徹刀を盗んでいったという点だった」

「ありゃじいさんが皇族よりもらったもんだろ。つまり陸立家の物。そんなに問題になる事か?」


 通常の神徹刀は役目を終えると皇族に返される。だが類まれなる功績を挙げた武人が使っていた物に関しては、稀にではあるが皇族より下賜される事もある。じいさんの神徹刀がまさにそれだ。まぁあの人はいろいろ伝説が多い人だからな……。


「皆が皆、そうは考えないという事さ。基本的に神徹刀の所有権は皇族にあり、武人は貸し与えられているという体裁だからね。陸立家に下賜された物とはいえ、それを霊力を持たず、武家に生まれた者としての責務も果たせない者が盗むなどとんでもない。多くの者がそう考える方が自然さ」

「……確かに、その辺りの事は俺には分からないところだが」

「薬袋家の当主も当然そう考えていた。それを両堂鉢九朗が汲み取った形だね」


「……あん? それじゃ薬袋家の当主が元凶じゃねぇか」

「そこは君の捉え方次第になるかな。薬袋誓悟は君の暗殺といった指示は一切出していない。両堂鉢九朗が勝手に薬袋家当主がそれを望んでいると思い、行動に移した。確かに元凶と言えなくはないが、その線で元凶と決めていくと……」

「ああ、皆まで言うな。分かったよ」


 直接指示を出していない薬袋が元凶と断ずると、次は薬袋にそう思わせたのは誰だ、そいつが元凶ではないかとなる。


 この場合俺が神徹刀を持ちださなければ、そもそも薬袋は俺に悪感情を抱く事は無かった。俺自身が元凶と言う事になる。さらに言うと神徹刀が無ければこんな事態にはならなかった。


 では神徹刀を作った皇族が悪いのか? それを賜ったじいさんが悪いのか? こんなのは追及していっても際限がないし、意味の無い事だ。


「一先ず納得しといてやる。その薬袋家の当主には一発くらい殴らせてもらいたいところだがな。……いや、やっぱりいい。忘れてくれ」

「ふふ。そうかい?」

「……で、どうやって分かったんだ?」

「それについては君の妹……六郷家へ養子にいった雫君に協力してもらったよ」

「霊視か」


 両堂鉢九朗が俺の暗殺の指示を出し、最終的に動いたのは破術師だった。皇国の貴族が破術師と繋がっている事はなくはないが、珍しい。それが犯罪を犯す破術師となれば話は別だ。さすがにその様な連中とは繋がりはないし、あっても簡単に表沙汰にはできない。


「ここの経路を調べるのは骨が折れたけどね。九曜一派は白だと確信し、途中から協力してもらったのさ」


 一派が動くと話は早い。術士家系とはいえ、皇国貴族。持っている権力や動かせる人手の数が違う。そうして両堂鉢九朗が誰を介し、どの様な経路を以て末端の破術師まで仕事が降りて行ったのか調査が進んだ。


「そうして確信を得た人物を、雫君に視てもらったという訳さ」

「……なるほどな。しかし亀泉領でも思ったが、雫の能力。便利だな」

「そうだね。過去視の霊視ができる者は皇国の歴史上、何人かいるが。中でも雫君は特別だろうね。何でも亀泉領から帰って来てからというもの、ある程度覗きたい過去が視られる様になったらしい」

「そりゃ……すごいな」

「完璧ではないし、選んだ過去を視ようとすると、通常よりも多くの霊力を消耗する様だが」


 亀泉領で俺は雫の霊視を手伝った。それが雫の中で何かのきっかけになったのかもしれない。


「君の暗殺について報告できるのはこんなところだ。満足……とはいかないだろうけど」

「……いや、満足だ。よく調べてくれた。礼を言う」


 不完全燃焼感はあるが、それでも指月が動いてくれなければここまでたどり着けなかっただろう。それに九曜一派の協力がなければ、もっと時間がかかっていたはずだ。


 何となく指月を介して、九曜一派に借りを作ってしまった気がしないでもないが。……雫の面倒を見ている事で貸し借り無しだと考えよう。


「それからもう一つ。パスカエル氏についてだ」

「……!」


 パスカエルの名を聞き、左眼に熱が宿る。


「知っての通り、今皇国は帝国の姫君、ヴィオルガ殿を招いている。皇族である私や万葉も直接対応しているからね。何度か話す機会があったのさ」

「ああ。この間、下町でも会ったな」

「偕君から報告を受けた時は、穏便に済んで良かったと思ったよ。それで彼女だが。どうやら西国魔術協会には属さない魔術師らしくてね」


 帝国は魔術が大々的に発展しており、魔術師の多くは西国魔術協会に属する。これに属さない魔術師は少数派ではあるが、別の派閥というのもいくつかあるらしい。


「彼女はオウス・ヘクセライと呼ばれる一級魔術師団体の一員でね。帝国内でも特異性の高い組織であり、西国魔術協会とはまた違った影響力を持っている。そのため一介の魔術師団体がそのまま権益化、派閥を組織しているんだ。パスカエル氏とは対立とまではいかなくても、全ての面で意見に折り合いがついている訳ではないようだね」

「あいつとは別派閥の魔術師という事か」

「ああ。加えて帝国は今、次期皇帝位の継承問題もある」

「そういうのは皇国でもたまに聞くな」


「私としても耳が痛い話ではあるがね。……帝国では近々行われる、皇帝陛下の誕生祭で後継者指名が行われると言われている。候補者は第一王子と第二王子の二人。多くの貴族や派閥がどちらに付くか考えている中、オウス・ヘクセライは早い段階で立場を表明した。すなわち第二王子を推すと」

「ふぅん? でも魔術師派閥の中で最大派閥は西国魔術協会なんだろ? そこがどう動くかで何とでも変わるんじゃないのか? それに指名するのはあくまで皇帝、今自分たちの立場を表明する事に意味はあるのか?」


 何となく日和見を決め込んでおいて、皇帝が指名した方に乗っかるのが賢いやり方だと思ってしまうが。


「帝国の内情だからね。あくまで私の予想にはなるが。この段階での意思表明、意味はあるのかと言えば、おそらくある。それも大きな意味がね」

「……ふぅん?」

「まず第二王子についてだ。彼は第一王子よりも強い魔力を持つらしい。大精霊の契約者を祖先に持つ血筋だ、魔力は強いに越した事はない。そしてオウス・ヘクセライというのは皇帝直属の魔術師組織。規模は小さくともその権威や影響力は大きい。さらにヴィオルガ殿。直接彼女を見た君であれば、その魔力の大きさに気付いたんじゃないかな?」


 俺は下町で言い合いをしていた女の顔を思い出す。どこまでも自分に対する自信で溢れている様な女だった。


「ああ。質は若干異なるが、ありゃ万葉に迫るものがあるな」


 もし万葉がこの世にいなければ、俺はもしかしたらあいつを大精霊との契約の対象者にしていたかもしれない。それくらいの強さはある。


「ヴィオルガ殿は帝国最高格の魔術師の一人として数えられている。王族でもあり、そんな彼女が所属する皇帝直属の組織が立場を表明するんだ。その影響力は大きいさ。そしてこれは同時に牽制でもある」

「他の派閥に対してか?」

「それに加え、皇帝自身に対してもだ。他派閥に対しては言わずもがな、オウス・ヘクセライとそこに所属する血縁者が推さない人物にまさか味方するつもりか、と無言の圧を与えられる。またここで第一王子を推す者が現れたら、その者の見る目も疑われるだろう」


 オウス・ヘクセライという無視できない組織が先手を打って立場を表明した。後から名乗り出る者は表立って第一王子を推しにくいだろう。なるほど、先に立場を表明するとこうした利点もあるのか。


「さらに皇帝に対しては、もし第一王子を後継者に指名すれば自分たちは大人しく次の皇帝に従うか分からないぞ、という圧もかけられる。仮にオウス・ヘクセライに所属する魔術師を入れ替えようとしても、かの組織は帝国魔術師の中でも腕よりの実力者が集められている。入れ替えが容易でない以上は解体しかないが、すでに立派な派閥を組織しているんだ、それも簡単にはいかない」

「……だがあくまで皇帝直属、だろ? 皇帝の意思がはっきりしていない内に先んじて第二王子を推すなんて、やっぱり変じゃないか?」


 もし皇帝が第一王子を後継者に考えていた場合、見方によっては皇帝に対する反逆行為にも映る。さすがに皇帝直属の組織がそんな事はしない……。


「……まさか、それも狙いか? オウス・ヘクセライが先んじて第二王子を推せば……」

「そう。周りの貴族はこう考える。皇帝直属のオウス・ヘクセライが早い段階で第二王子を推した。つまり皇帝陛下は次の後継者は第二王子と決めているのだ、と」

「なるほど……。オウス・ヘクセライに限り、早い段階で立場を表明するにはいくつか利点がある、という事か」

「そうだね。仮に皇帝が第一王子を後継者に指名した場合、立場を危うくするのはオウス・ヘクセライになる。だがそんな時に備えて切り札も用意されている。ヴィオルガ殿という切り札がね」

「あいつが……切り札?」


「何かあればこう言えばいいのさ。オウス・ヘクセライとしては第一王子を推していたが、ヴィオルガ殿が第二王子を推したから逆らえずにその立場をとったとね。無理筋ではあるが、第一王子もオウス・ヘクセライという派閥そのものを敵に回したくはない。ヴィオルガ殿をオウス・ヘクセライから脱退させてしまえば、次期皇帝も納得せざるを得ないさ」


「……なんだそりゃ。それじゃオウス・ヘクセライはどっちの立場にも付けるんじゃないか」

「そこまで気づいている帝国貴族がどれくらいいるのかは定かではないが。それに最初に言ったとおり、これはあくまで帝国からの情報と、ヴィオルガ殿の話から予想した私個人の考えさ。本当のところは当人たちにしか分からない」


 そうかもしれないが、断片的な情報でここまで派閥間の動きやその意図が読めるんだ。なんだかんだでやっぱり指月もそちら側……謀略の類を使う側の人間なんだろう。


 皇族たる者、当然といえば当然か。それができるからこそ、指月は皇族の中において一際強い存在感を出し、皇護三家を味方に付ける事ができるのだから。


「貴族間のあれこれは俺には分からない感覚だからな。面白い話ではあったよ。で、肝心のパスカエルの情報は他にないのか?」

「パスカエル氏だが、どうやら第一王子と仲が良いらしい」

「……今の話の後にそれを聞くと、いろいろ予想できてしまって嫌だな」


 西国魔術協会の長が仲が良いのは第一王子。そして先んじて立場を表明したオウス・ヘクセライ。指月の話の後だと、俺でも帝国内の派閥争いや抗争が見えてきそうだ。


「これはヴィオルガ殿の話ぶりから感じた私の所見だが。彼女は第一王子とパスカエル氏、両人とも嫌っている様だね」

「……実の兄と魔術師最大派閥の長をか?」

「ああ。貴族で兄妹間の仲が悪い事はそう珍しい話ではない。私と万葉は違うが」

「んなもん言わんでも分かる」

「だがパスカエル氏を嫌う理由はよく分からないね。……単に嫌いな兄が懇意にしている人物だからか、それとも。パスカエル氏が裏で何をしているのか、その輪郭を掴んでいるからなのか……」


 指月の予想に俺はほう、と声を漏らす。


「そういえば君が何故、パスカエル氏に恨みを持つのか聞いた事がなかったね。良ければ聞かせてくれるかい?」

「この間、母上にも話したしな。別に構わんぜ」


 俺は指月に群島地帯で経験した事を話す。話の内容は以前に母上にしたのと同じ様なものだった。


「俺は六年前のあの日、妖の原型とも言える存在と出会った。杭の刺さった妖と無関係とも思えない」

「杭の刺さった妖の情報は国内外合わせていくつかある。もしかしたらパスカエル氏は、より完成度の高い妖を創造するために、これまで長い時をかけて実験を繰り返してきたかもしれない訳か……」


「ありゃ近衛ならともかく、並の武人や術士が相手しようと思うと多くの犠牲がでる。国内外でいくつか情報があると言ったな? もしかしたら国内でその杭を使った奴らは、パスカエルかそれに近い組織と何らかの関係があるかもしれない」

「そうだね。少なくとも霊影会に属する破術師が何か関係あるのは確かだろう」

「霊影会……」


 善之助にもらった仕事内容に入っていた奴らだな。元楓衆とかいう。


「そういえば楓衆の洗い出しは終わったのか?」

「おおよそは。幾人か霊影会と繋がりのある者も発見できたよ。霊影会の長、五陵坊はかつて楓衆の中でも絶大な人気を誇っていたからね」

「そんな奴が何故、皇国に弓引く?」

「それも今、調べなおしているところさ。記録では命令違反により多数の民間人に死者を出したため、罪人と認定。それに不服と皇都から脱走した事になっているが、どうしても記録通りとは思えなくてね」


 何か根拠があるのか、指月の勘なのか。こいつは妙に直感が鋭いところがあるからな。まぁこの辺りの話は俺には直接関係のないところだ。指月の背負う苦労の一つという認識でいいだろう。


「いろいろ話を聞けて良かったよ。要件が終わったなら俺はもう行くが?」

「ああ、最後にもう一つ。これは仕事の依頼だよ」

「うん?」


 指月からの仕事。考えられるとすれば万葉絡みか。


「実は昨日、東の幻獣領域に向けて万葉を中心とする一団が皇都を発ってね。目的は実戦で術の精度を磨く事だ」

「ああ、なるほど。いいんじゃないか?」


 条件を満たせば、俺は万葉を連れて南の幻獣領域を踏破する事になる。今から幻獣相手の実戦を経験しておくのは望ましい事だ。


「それにヴィオルガ殿も同行していてね」

「なんだそりゃ……」

「どうも彼女と万葉は仲良くなったみたいでね。万葉の初めての実戦に付いて行きたいと申し出てくれたのさ。兄としては嬉しい限りだが」

「んじゃ何か? 強い霊力を持つ姫二人に近衛、それに帝国の精鋭まで付いて東の幻獣領域へ行ってんのか? ……あそこは幻獣領域の中でもそこまで狂っていないからな。過剰戦力だろ」

「私もそこまで大きな心配はしていない。ヴィオルガ殿も万葉を守ってくれるだろうしね。だが未来が視えない今、何が起こるか分からないのも確かだ。もし万葉に何か危機が迫った場合は……」

「ああ、分かった。俺が何とかしよう。それにしても相変わらず心配性だな」


 俺が薄く笑いながら言うと、指月自身それを認めた。


「私にとって唯一の心許せる肉親だからね。この数年、ずっとつらい思いもさせてきた。どうしても心配になってしまうのさ」

「そこまで心配しなくても、あいつはお前よりも強い霊力を持っているんだ。そう大事にはならないだろ。それに……」

「……それに?」

「……いや、何でもない。それじゃ、俺はもう行く」


 そう言うと俺は部屋を出て清真館を後にした。俺が指月に言いかけた事。それは万葉の未来視を封じた時、同時に仕込んでおいた術の事だった。


 まぁ使われないならそれにこした事はない。わざわざ言う事ではないだろう。

ご覧いただきまして誠にありがとうございます!

明日ですが、お昼前くらいに投稿できると思います!

引き続きよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ