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ログアウト  作者: 狐野柄
第二章:絶望の四日間
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第6話 『暗躍』

白、蒼、焦吉が決意表明及び『内通者』の疑いのある人間のマークを計画していた時。

別の場所では、狩りの準備が企てられていた。


修太「お前、目星ついてんのか?ターゲットの…。」


修太は、手助けをするといった。

狩られる側、狩る側の手助けを。

そして、今この時その手助けの準備をしていた。

そう、狩る側のほうの準備を。

その人間…。奴隷を目の前にして…。


深堀和也(ふかほりかずや)』の目の前で。


和也「ほ、本当に助けてくれよ?!修太!」


その小太りの男は必死になって頼んでいた。

命乞いをすかのように頼み込んでいた。


修太「安心しろよ…。助けてやる…。」


和也「でも、おれ…。バカだから…。表情にもでるし、ターゲットもわからないし!!」


修太「大丈夫さ。任せろ…。ターゲットの目星はついてるさ…。」


そう、悪い顔で言った。

その形相は、殺すことに何のためらいの無い表情だった。

周りの政義も豪太も引くほどに。


和也「だ、誰なんだよ!それ!」


修太「落ち着け。この二人のどっちかだ。」


そう言い写真を出した。


和也「これは…。」


そこに出されたのは、『佐々木白』と『姫野茜』の写真だった。


修太「俺のついさっき目撃したのが正しければな…。憶測でもあるが…。どちらも男二人に護衛されてるからってなだけだ。しかも、どっちにも頭の回るやつがいるってことだ…。」


和也「それ…殺せるのかい…??」


そう、殺すことが当たり前のような口調で言った。

生きるために手段を選んでいなかった。


修太「いいこと教えてやるよ…。」


和也「う、うん…。」


耳元で何かを囁く。

小さな声で何かを。


政義「…。」


豪太「な、なに話してたんだ?」


そう、疑問そうに問いかけた。

そうすると、口元に人差し指を立てて言った。


修太「秘密だ…。」


悪い笑顔で、そう言った。

仲間にも漏らさない計画が和也には語られた。


豪太「な。」


修太「さ、ここからは二人だけの話だ…。出ていってくれないか二人とも…。」


殺気立ってそう言う。

その圧には二人共耐えきれずにすぐさま出た。


修太「さ、話の続きをしよっか。」


和也「ひっ…!」


その怯える和也に反して修太は落ち着き話し始めた。

一方で、出て行った2人は…。


豪太「チッ。何だアイツ。俺たち信用されていないのかよ…。」


政義「らしいな。僕はトイレに行くよ。」


そう言い、1人でさっそうと歩いて行った。


豪太「ケッ。ほんとにいいのかよこれ…。」


そう呟き考えていた。

そして、豪太もどこかに行ってしまった。


一方、監視ルームのクイーンもこの様子を見ていた。


―――――コツ…コツ…コツ…。


クイーン「おやー?どうしたんだい~?」


???「いえ。もうご存じかと思いますが、勝手なことをしてこのゲームを崩そうとしてる輩がいます…。」


クイーン「うん~。しってるよ。それを抑制してほしかったの~君には~。」


???「申し訳ございませ…!ガハッ!!」


クイーンは思い切りその者の腹に蹴りを入れた。

容赦のない蹴りを見せつけた。


クイーン「申し訳ございません?ちげぇだろ?役立たずが。」


???「ガハッ!!」


間髪入れずにもう一発蹴りを入れた。


クイーン「何のために君を置いてるの?ねえ?」


???「グフッ!!」


さらにもう一発入った。


クイーン「お前目もつけられてんだぞ?それに加えて勝手な行動を許すとかさぁ!!」


???「ガッ!!」


その足は止まらなかった。

まだ蹴られている。


クイーン「どう償うつもり?もし、君のせいでゲームが壊れたら…わかるよね?」


???「は…い…。」


苦し紛れの返事が出た。

ギリギリ出たかのような返事が。


クイーン「わかればいいの。絶対に壊させるんじゃないよ…。」


???「はい。」


そう言い、その者は立ち去った。


―――――コンコン。


ドアを誰かがノックする。


焦吉「…!?」


白「誰…?」


焦吉たちのいる部屋をノックする。

蒼ではないことは明確だった。

ノックなんてする必要がないから。


焦吉「誰だ!!」


大声でドアの前の人間に語り掛けた。

今は、足を怪我してる焦吉とターゲットの白しかこの部屋にはいない。


焦吉「(もし、奴隷が来たらどうする…。俺だけじゃ守れないぞ…。どうする…!)」


―――――コンコン。


二回目のノック。

それと同時に、向こう側から声が聞こえてきた。


豪太「俺だ!鉄山豪太だ!」


その瞬間に、焦吉たちはほんの少しだが危機を察知した。

なぜ、突然彼が来るのか。

なぜ、この部屋に修太たちの仲間が来たのか。

何もわからなかった。


焦吉「俺に何の用だ…。」


落ち着いて、呼吸を整えながら問いだした。

白がいることを悟られないためにも、ゆっくりと聞いていた。


豪太「話があるんだ。」


焦吉「…。何の話だ。」


迂闊に変なことを言えない。

もし、白と同じく「狩る側の人間じゃない証拠は?」とも聞けない。


豪太「大事な話なんだ!」


焦吉「なんで修太たちといつもいるお前が来た…。」


豪太「それは…入れてくれたら話すさ…。」


焦吉「信用できるわけないだろ!」


豪太「く…。頼む…。このままじゃ…。佐々木か姫野が殺される…。」


すごく小さな、やっとの思いで出てきたような言葉だった。

何かに苦しんでいるような声だった。


焦吉「は…?どういうことだよ…それ…。」


豪太「頼む!中に入れて話だけでも…!!」


そんな反応に困った。焦吉と白は困惑した。

蒼のいない今守れるのは焦吉だけ。

そして、その答えは。


焦吉「わかった…。はいれよ。」


そう言い、ドアをゆっくりと開けた。


―――――ガチャ…。


そのドアを開けた瞬間だった。


―――――ドンッ!!


豪太「な…っ!」


豪太が背後から押し倒された。

その後ろにいたのは…。


修太「よぉ。島田ぁ。」


修太だった。

その修太のいることに豪太も驚いていた。

豪太は一人で来ていた。

だが、交渉してる間に修太と和也の話は終わっていた。

その、話の計画が実行されていた。


修太「んでよぉ。なーんで豪太がここにいるのか聞いてもいいかぁ?」


焦吉「お前やっぱり!!」


豪太「ちが…誤解だ!!」


修太「何楽しそうな会話してんだよー。混ぜろよなぁ俺もよぉ。」


焦吉「な…!お前が豪太を利用しようとしたんじゃないのか!!」


自身の疑問を、豪太の上に座っている修太に問いただした。


修太「はぁ?知らねぇよ。つーか…。」


修太はそう言いながら部屋を見渡していた。


焦吉「…っ。」


修太「お前一人なの?」




第6話 『暗躍』 (完)

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