魔法を使おう。
チュンチュン。
ん、もう朝か。最初の試練からもう1日経ったのか。とりあえずだ、今日はどこまで”言語理解チート“(仮)が通用するのか試してみよう。そのためには、まずは寝返りが打てるようにならないとな。
せーの、グルン 意外とすぐにできたな(笑)
ピチャン ピチャン
またこの音か。ホントになんなの。この音のせいで昨晩あんまり寝れなかったんだぞ(怒)
喰らえ、必殺、寝返り! うん?あれなんだ?兄弟の少し上辺りから水が垂れてる!?まさかあれか、あれが本で(前世の世界)で見た無自覚に魔法を使う赤ん坊なのか!?っていうかそれ普通転生者である俺がすることじゃねえの。
俺にも使えるかな?魔族は魔法の扱いが上手いっていうし………やるか。やってみてよう。
まずは、本(前世の世界)に書いてあった通りだと魔力は血液的な感じで自分の体の中をぐるぐる回っているらしい。まずはその魔力を感知しないとな。
ん〜〜〜〜
なんだ?このふわっとした何かは?これが魔力なのか?えっと次は……………そうそう!思い出した。確かこれを体の中で回していくんだっけ。グルグルグルグルグールグル……あ、なんか体の中で動いてる!
次はこれを体外に出さないとな。ええと、出て行け出て行け出て行け……………ストップストップ!出すぎだわ、バカヤロー! ふう、気を取り直して深呼吸。スーハー スーハー……よし。じゃあ魔法を使っていこう。確かイメージが大切だっけ。えーと、ここで使っても問題ない魔法は……そよ風程度なら問題ないな
イメージイメージ。あの頰を撫でる感じ、さらっとした肌触り、あれを再現するんだ。あとはそこに魔力を込めて……………
そよそよ
やったできた!ってあれ?眠たくなって……魔力……………切れってやつか?にしても……夜中まで続けてたアイツ、魔力量……………多くね……………
ガチャン
「あれ?確かに魔力の反応があったんだけどなぁ。気の所為か。
ん?植木鉢が落ちてる?それに床も濡れてるし、まさか、おい!サラスティ!」
「何、ヴィルボルン?」
「アルスとユダが魔法を使った形跡があるんだ!」
「本当!すごいじゃない!」
「ああ、こいつらは絶対大物になるぞ。」
「ええ、あなた。」