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あの頃のメロディ  作者: 星利
3.<ゆらり、寂寞>
19/19

秋風スキャンダラス


翌朝、学校に登校すると、ギャルでない女子10人ほどが集まり、真由ちゃんを筆頭にヒソヒソ話している。


(今度は、何かしら?)


耳をそばだてて聞いていると、何やらまた黒田さんの悪口が聞こえてきた。


「まじ、ありえんよね、黒田!」


「それな!何なの、沢下君の次は、速水君?」


(あー、それか…。)


「イケメン清純男子、汚すなって感じよね!」


そんなことを話している女子達の目の前に、速水君と黒田さんが現れた。廊下で、手を繋いでいちゃいちゃし、堂々とじゃれあっている。


「……。」


呆然としている教室内。私も、いざ目の前でそのような光景を見せられると、心にくるものがある。


すると、騒動が始まった。



いちゃつく2人のところに、憤怒の形相で走ってきて黒田さんの腕を引くチャラ男がいる。剛力君だ。


「お前…秋子!ちょっとこっち来い!」


「やめろって!お前に関係ないやろが!」


抵抗する黒田さん。私達は、教室のドアのガラス部分から、こっそり廊下を覗く。



「じゃあ、ここで言うけど、…お前、変わったよな。」


少し悲しそうな顔をしている剛力君。


「は?」


「お前、整形してから変わった。前の方が良かった。」


「何が?ブスって言ったのはお前やんけ!」


黒田さんと剛力君の言い争いは、どこからどう見てもヤンキーカップルの喧嘩だ。


「あれは、お前が…」



そんな2人に、少し引いている速水君。彼には、モノ申してくる人がいない。


彼は、少し虚ろな目をしてその場の喧騒を眺めている。誰かに叱ってほしそうな、寂しそうな顔。けれど、私にはどうすることもできないから…。



速水君は、そっとその場を後にした。それに気付いた者は、数知れず。結局その日、彼は授業に出てこなかった。

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