6つめ
「お人形さん、お人形さん どうか
鷹野 陽太 を殺してください」
1.
美希が、好きだった。
あの優しい笑顔も声も。
全部が好きだった。
でも、美希は変わった。
そう。鷹野陽太と付き合ってから、変わったのだ。
俺とあまり話さなくなり、話しかけてもちょっとしか、話してくれない。
鷹野陽太は、俺よりモテるし運動も勉強もできる。
でも、だからといって 鷹野陽太はうるさいし 俺は嫌いだった。
なのに、なんで美希はあんな奴と付き合ったんだ。
俺は、絶対に鷹野陽太を許さない。
2.
今日も、隠れて友達と一緒にスマホのゲームで遊んでいた。
「よし、今日も屋上でマルチしようぜ!」
昼休み。周りはガヤガヤと騒がしい。
「おう、いいぜ!」
友達と一緒に屋上でスマホのゲームをやるのが、ほぼ日課になっていた。
「あ、そうだ。最近面白いの見つけたんだよ。」
歩きながら、友達がワクワクした感じで話している。
「え、何それ?」
「お人形さん って、やつ」
友達は、極力 小声で言った。
「あぁ、聞いたことある。今なんか流行ってるよな」
お人形さん。
聞いたことしかないが、あまり気にしちゃいなかった。
屋上に着いてから、友達はスマホでやり方等見せてくれた。
お人形さんのやり方
1 深夜の0時にやること。
2 照明を消すこと。
3 自分の部屋で1人、やること。
手順
照明を消した、自分の部屋で深夜の0時に
正座しながら扉に背を向ける。
そして、目を瞑りながら
「お人形さん、お人形さん どうか(嫌いな人の名前)を殺してください」
と、1回唱える。
お人形さんは、嫌いな人を殺してくれる代わりに、あなたの身体の一部を奪います。
「へぇ。そうなんだ。なんか メリーさんとかかと思ってた」
「まぁ、それに近いかもなぁ。」
[嫌いな人を殺してくれる]
俺は、思った。
じゃあ、鷹野陽太も殺してくれるのか?
でも、身体の一部を取られるのか。
それも 嫌だな。
3.
結局、その日 お人形さんをやるかやらないか ずっと悩んでいた。
出した結論はこうだ。
美希に、やってもらう。
俺以外と、付き合った罰を与えてもいいではないかと思ったのだ。
美希は、嫌だというだろう。
だからここは、力ずくで鷹野陽太を人質にするしかない。
時間は、深夜の0時。
鷹野陽太は、嫌いだが仲が悪いわけじゃない。
しかも、あいつはお人好しだ。簡単に呼べる。
深夜の11時に家を抜け出し、鷹野陽太の家へ行く。
小学校の頃から同じで、家も知っていた。
俺は、庭へと侵入し居間?の窓をコンコンと叩いた。
あいつは、物音にも敏感だった。
ましてや、夜。
周りは静かなせいか、結構音は聞こえるだろう。
案の定、居間の所にやってきた。
鷹野陽太は驚いた顔をして窓を開けた。
「どうしたの?こんな時間に」
言う言葉は考えていた。
「ちょっと、学校に忘れ物しちゃってさ。一緒に来てくれない?」
ごめん!と両手を合わせながら、言った。
「えぇ。 別にいいけど。」
よし、成功!
それから、頑張って他愛のない会話をしながら 学校へと向かった。
4.
学校の近くにある、廃墟へと鷹野陽太を連れていかなければいけない。
俺は、後ろから そっと口にガムテープを貼った。
バタバタと暴れる鷹野陽太。
俺は素早く、手を縛った。
そして、二、三発 殴ったのだった。
力じゃ、俺が上だ。
後は、廃墟に連れて行き 適当にあった椅子に縛り付けた。
俺は、陽太からスマホを取り 今の鷹野陽太の写真を撮って美希に送った。
もちろん、文も忘れずに。
鷹野陽太が殺されたくなければ、お人形さんをやれ。
お人形さんのやり方
1 深夜の0時にやること。
2 照明を消すこと。
3 自分の部屋で1人、やること。
手順
照明を消した、自分の部屋で深夜の0時に
正座しながら扉に背を向ける。
そして、目を瞑りながら
「お人形さん、お人形さん どうか鷹野陽太を殺してください」
と、1回唱える。
勿論、お人形さんのやり方も送る。
返事はすぐ、返ってきた。
あなたは誰?警察に言うよ
返答は簡単だ。
そしたら、鷹野陽太を殺す。
少し遅くなってから、返事が返ってくる。
わかった。
よし、成功!
あと少しで0時だ。
5.
その後のことは、覚えていない。
俺は警察に保護され、事情を話す事となった。
警察は、俺の言った事を信じなかった。
まぁ、その方が有難いが。
勿論、その後 親にこっ酷く怒られた。
俺が倒れている横には鷹野陽太の死体があったそうだ。
酷く、ぐちゃぐちゃで痛々しい様だったとか。
その後、聞いたことだが 美希は不快死をしていたそうだ。
なんか 頭だけが今でも見つからないとか。
もしかして、これ全部 俺のせい?
主人公、控えめに言ってクソですね。




