3つめ
「お人形さん、お人形さん
どうか 田村 美佐子 を殺してください」
1.
みんな、学校は嫌いだと思う。
でも 僕は好きだ。
理由は 簡単。
家に帰れば、お母さんに虐待されるからだ。
いつしか、居場所は公園と学校になっていた。
2.
瑛太「なあなあ、お人形さんって知ってる?」
こいつは、友達だ。
お人形さん…。
最近、結構噂になっている。
僕「なに、それ?」
瑛太「お人形さんつっーのはー
嫌いな人を殺してくれる代わりに、身体の一部を奪うんだよ」
僕「ふぅん」
嫌いな人。 本当に殺してくれるのだろうか?
僕「やり方は?」
「おーい、瑛太ー!」
瑛太「なになにー?」
たったったっ
瑛太は、結構人気だからなぁ。
家に帰ったら調べてみよう。
今日はちょうどお母さんの帰りは遅い。
3.
家に帰り、スマホでサッサッと お人形さん と検索する。
僕「お、出てきた」
お人形さんのやり方
1 深夜の0時にやること。
2 照明を消すこと。
3 自分の部屋で1人、やること。
手順
照明を消した、自分の部屋で深夜の0時に
正座しながら扉に背を向ける。
そして、目を瞑りながら
「お人形さん、お人形さん どうか(嫌いな人の名前)を殺してください」
と、1回唱える。
お人形さんは、嫌いな人を殺してくれる代わりに、あなたの身体の一部を奪います。
部屋…。
ちょうどある。 やり方も簡単だ。
お母さんが死んでくれるのなら、身体の一部なんて いらない。
深夜の0時になるまで、何をしていたのかは あまり覚えていない。
ただ、深夜の0時になった瞬間に
暗い自分の部屋で1人、扉を背に
「お人形さん、お人形さん
どうか 田村 美佐子 を殺してください」
と、淡々と言っていたと思う。
タンタン
お人形さんが、来てくれたのだと思った。
ガチャ
でも、違った。入って来たのは いつ帰って来たのか わからない お母さんだった。
「あんた、なんて死ねばいいのよ!」
パン!と頰を思いっ切り 叩かれる。
後ろに後ずさり、壁にぶつかる。
タンタンタンタン
お母さんの背後から歩く音がする。
お母さんは気づいていない。
お母さん「あんたなんてーー」
その後は、覚えていない。
ただ、グチュグチュとお腹を何回もかき混ぜるお人形さんを見ていた。
最後に、お人形さんは ニタァと笑って言った。
「これは、夢だよ。君のお母さんはーー
この人じゃない」
ちょっと、意味怖要素 入って来てますよ。わかるかな?




