2 現状確認…って、あ(銀河視点)
連続投稿。
「で?ここはどこなんだ?」
「分かりません!」
目が覚めて、静也殴って、クマに石投げて、もっかい静也ぶん殴って、ようやく始めた現状確認。
しかし収穫はゼロだった。
ここがどこだかちっともわからん。
因みに静也は正座で敬礼をしている。
さっき俺を蹴っ飛ばした罰だ。
俺と奴の間には忌々しいことに10cmという身長差が存在している。
そんな訳でぶっちゃけ蹴られたところがメチャクチャ痛い。
死ねばいいのに。
おっと、思考がそれた。
この場所については全く見覚えがねーから、取り敢えずはなんでこんなことになったか考えよう。
確か…静也からメールが来たんだ。
それで、一緒に遊ぶことになって、確か四人全員来れるって…?
「あ」
残りの二人は?
「俺らがここにいるってことは白影と黒狼もここにいるんじゃね?」
白崎影慈、大神黒斗。
騒静コンビと呼ばれる対照的な二人である。
因みに白影と黒狼というのは俺たちの間でのあだ名だ。
静也は、
「それも…っそ…だねっ…合流した、ほうがっ…いいんじゃ、ね?」
足の痺れが限界に達したようで、プルプルと震えていた。
思わず思いっきり足の裏を押してやると、転げ回って悲鳴を上げた。
その姿はもう見慣れたもので。
この訳分からん場所で目が覚めて。
目の前にお前がいて安心できたなんて、絶対に言わないけど。
「痛ってぇええええっ!」
「うるせぇ」
「へぶっ!」