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「ほら冬刀、許してやるからあっち行こうぜっ!!」
「はぁ゛?! だから何で俺が。お前に。許してもらわないといけないんだっつうの。それに今から集会だろうが!! 大人しく自分の列に戻りやがれ!!」
言いたいことをキッパリハッキリ言っているのに何故か又もや訳が分らない事を言われた可哀そうな俺。
誰か本気でこいつをどっかに捨ててきてくんねぇかな……。
「何でそんな酷いことばっかり言うんだよっっ!!? あっ!! そうだよな。冬刀は恥ずかしがり屋だもんなっ!! 照れ隠しでもそんな酷いこと言っちゃダメなんだぞ?! だけど、俺は心が広いからな! 許してやるよっ!! だから一緒にあっちで座ろうぜっ!!」
……はぁ゛ぁ゛~~?!だ・か・ら。何でさっきの会話の流れでそんな話になるんだよ?!
マジで頭可笑しいんじゃねぇの?こいつ。
てか、後ろで生徒会とか何か女みてぇに愚痴愚痴愚痴愚痴、集団で喚いてるけど本気でこの学校大丈夫なのかよ。
仮にも進学校で売ってるんだろ?こんなんでよく国立大に有利だとか偏差値高いとか言えるよな。
バカばっかだろ。本気で。
あ゛~もぅいい。何か馬鹿らしくなってきた、ふけよやっぱ……。
「おい、安倍。俺は今からふけるけどお前どうすんだ?」
馬鹿らしくなってきた俺は早々に、こんな茶番はお開きにしようと未だに違う世界に飛んでる安倍に聞くと、何か悩んだ後に一緒についてくると言われた。
だから二人で体育館を後にしようとしたんだがそれに何か喚いてくる馬鹿。
まぁ、五月蝿い馬鹿達は無視だ無視。空気と思えば何も聞こえない。
うん。最近自己暗示かけるのが上手くなったなよな。流石俺。
あ゛?そんなことより何で安倍に声をかけたのかって?
……本当は俺だって一人でふけれるならふけたいんだけどな、一回こいつがいるときに何も言わないでふけようとしたら、あろう事か俺の腰に抱きついてきて延々泣いて懇願しやがった過去があんだよ。
確か親友なんだからふけるなら一声かけてくれとか、僕を捨てるのかとか、何かわけ分からん事を大きな声で言ってくるからたちが悪い。
あの後暫くこいつとの気持ちが悪ぃ、秩序のもつれなんていう噂が学園中に浸透して消えなかったのはいたすぎる。
もちろんその後きっちりお仕置きはしたけどな。だけどその後も俺の話を聞くどころか聞いた瞬間言ったことを右から左に流すんだからそろそろまたお仕置きが必要みたいだな。
うん。後でなんか考えるか……。
「お~い、ふゆちゃ~ん俺も一緒に行く……って聞いてるぅ?」
あぁ、嫌な記憶を思い出したせいで腕に鳥肌が半端なく出てきた……。
それもこれもあんな暗黒歴史を作り出した安倍のせいだよな。
よし、後でなんて生温い事言わずに、ここは一発いれてスッキリしておこう。
「ちょ……っっ!なんかとてつもなく嫌な気がするんですけど……?!」
……なんか馬鹿の悲鳴が聞こえた気がしが、まぁ、あれだ。きっと気のせいだ。




