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外で話し込むといつ黒モジャが来るか解らなかったため会長に連れられて何故か今旧校舎の中にある生徒会室に馬鹿に連れてこられた。


まぁそれは百歩譲っていいとしたとしても、あの後からバ会長が俺にだけ話しかけてきて、隣にいる安倍の存在を綺麗さっぱり無視しやがるせいで安倍の存在がさっきからめちゃくちゃうざいんだが……。


何で眉を怒りで吊り上げてんのに口もとがニヤけてんだよ。どっちかにできねぇのか?

どうせ無視されてイライラするけど萌えとかいうので口が緩んでるんだろうが、マジでキモイ!!





……まぁ、俺に被害がなきゃ別に関係ねぇか。

バ会長が出したコーヒーとケーキやっぱうめぇな。さすが金持ち。

これどこのやつだ?帰りに土産でくんねぇかな。

そしたら少しは今まで馬鹿がしてきたことも許せる気がすんだけどな。

まぁ嘘だけど。














……って、あ゛~~、そういや根本的なこと忘れてたけど、俺こいつに会ったことあったっけ?

こんな派手なやつ……、つかこんな変態あったら忘れねぇと思うんだがなぁ。

まぁ、覚えてないもん考えたってわかるわけないし本人に聞けば良いか。


「で? 本気でお前何なの? 今まであの黒モジャ……じゃねぇ、転入してきた奴にずっと引っ付いてたのに何がどうして急に俺んとこにきやがったんだ? 何企んでやがる」

「企むなどとんでもございません。それに私はあんな黒い物体の近くに好きでいたわけではありません。アレの近くにいれば、少しは御主人様のお近くにいる事ができるかと思っていただけです。じゃなければ誰があんな子供の近くにいるものですか。それにあの糞どもはあろうことか私の御主人様に罵詈雑言を浴びせるなんていう暴挙を起こし……・。お許しが出ればそっこく排除しますものを」

「だから何で俺がお前の御主人様なんだよ。俺お前に会ったことなんかねぇよな……?」


この学園に来る前にも馬鹿に会った記憶なんかない。何度も言うがこんな独特な変態に会ったら忘れんだろ。

つか、取り敢えず頬染めてこっち見んな。男が頬染めたって気持ち悪ぃだけだっつの。


「残念ながら私が御主人様とお言葉を交わすことが許されたのは今日が初めてです。ですが貴方様のことは幼少の頃より存じ上げております。我が君」

「……ぇ? 冬ちゃんのストーカー?」

「私が我が君の事を知ったのは私の年がまだ二つになり少したった日でした。私の家系は代々、主一家にお子が生まれたその時、年が近い者達が御子の右腕候補に上げられ御子に御目見えする事ができるのです。」

「ぅわ~……。なんてベタな展開。どっかに台本でもあったりするの?」

「今まではお話の中でしか貴方様の事を知ることは許されておりませんでしたが、今日やっと想像ではない我が君と御話でき私は……」


……何か安倍と馬鹿がずっと漫才やってるけど、俺ここにいなくてもよくね?



「そんな我が君っっ!! 我が君が此処にいなくてもいいなど、そんなこと仰らないでください!!」

「そうだよ冬ちゃん。冬ちゃんがいなかったら僕の萌え……じゃないえ~と、何かいろいろ困っちゃうじゃんか!!」


何で人の考えてることナチャラルに読んでるんだってか、安倍お前は自分の願望ダダ漏れなうえにお前が俺のことを

気持ち悪ぃ妄想でしか見てないことがよ~く分かった。

これから俺の百メートル以内に近寄んじゃねぇぞ。


「それはいい考えです我が君!! こんな可笑しなモノはさっさと捨ててしまうのが賢明です」

「え~何それぇ。そしたら冬ちゃんのめんどぅを誰がみるのさぁ~」

「うっせぇよ。てめぇに世話されたことなんかねぇだろうが、安倍……。てかお前ら何ナチュラルに人の心読んでんだよ、読むんじゃねぇよ。プライバシー侵害で訴えるぞ。それに会長は何時もと明らかに口調違うんすけど、何かメンドくさい事になりそうなんでこれ以上関わんねぇでくれます? 会長が本当に俺の知ってる家の、加來咲家の人間なら俺が目立ちたくないって事は知ってますよね? んでもって、俺がこの学園に入った時の約束も聞いてますよね? て事でケーキ食い終わったんで帰ります」


こんだけいっきに言えばちょっと位は混乱してくれるだろ。よしその間にこのまんま寮に帰って寝るか、やっぱ寝不足だと全然頭が回らん。


「お待ちください御主人様っっ!! 勿論それは承知しておりますが、ここ最近あの黒い物体の御主人様を見る目つきが異様に鋭くなってきている気がするのです。もし万が一にでも御主人様を傷つけるようなことがあるかと考えたら……。どうか御身をお守りする御役目を御許し下さい!!」


ちっ!! やっぱりダメか。

ジリジリとにじり寄ってこようとする会長に、俺は舌打ちしたいのを何とか我慢して睨みつけるだけにとどめる。

こいつ等一族は昔っから俺たちの一族に犬みたいに懐いてきやがるうえに、何故か総じてドMときてやがるから本気で始末に負えねぇんだよ。どんなに殴っても蹴っても嬉々として傍によってきやがるから、うっとおしいなんてもんじゃない。

あ? 暴力はヒドいって?

じゃぁ聞くが、邪険に扱ってんのにそれが褒美だとか、もっと痛めつけて欲しいだとか荒い息してオッサン共が小せぇ何も分かってねぇガキに詰め寄ってくんの想像してみ?

そんなのが意識がはっきりしてきた頃からずっとつきまとってくるんだぜ?

そっちの方がよっぽど酷くね?

やっべ、思い出しただけで腕がゾワゾワしてきやがった。


「あぁ、御主人様そのままどうぞ御主人様を煩わせる愚かな私を罵ってくださいっっ!!」

「い・や・だ(怒)」


異様に速い速度で俺の目の前まで来た会長は跪いたかと思ったら、そのまま屈みこんで上靴にキスしてこようとするから慌てて安倍の後ろに隠れて会長を睨みつける。

……おい、何頬赤らめてやがんだ。気持ち悪ぃからこっち見んな!!


「あぁ!! 何で御主人様そんなに私を喜ばせるのが御上手なのですか。どうか今宵私を御主人様の寝所にお呼びください!そしたら今までにない快楽の一時をお約束いたします!!」

「そこにカメラとビデオをセットしてくれるなら喜んでっっ!!」

「何でお前が勝手に許可出してんだ!! ぜってぇ部屋には入れないからな?!」

「では僭越ながら私の部屋に……!!」

「そういう問題じゃねぇよ(怒)!!」


今まで黙って、というよりもニヤニヤして会長と俺に何度も視線を向けていたのに口を開いたと思ったら、あろう事か俺を勝手に変態に差し出そうとしてきやがった。

なんだコイツ本気で落とすぞ(怒)

そんで会長はさっきまで安倍のことずっと無視してたのに何急に安倍と手を握ってやがんだよ。

お前もう、ぜってぇ俺の近くに来んじゃねぇぞ!!


「まぁ、冗談はここまでにして、冬ちゃん本気であの転入生どうするの? そろそろ本当に何とかしないとお馬鹿な子達が冬ちゃんんのこと襲ってくる時期だと思うよ? それにあの転入生自身も僕の予測が当たってたら自分に惚れてる人間かお金で動く人間使って絶対何かしてくるだろうし……」

「まぁな。めんどくせぇがさっさとシメねぇと余計めんどくさくなりそうだしな。まぁ、そのほとんどが下っ端が勝手にやるか、あの黒マリモが裏から手出すかだろうからな。俺の平穏な生活のためにもさっさとあのマリモや俺に逆らう奴らは全部潰す」


安倍の分かりにくい冗談にイライラするが、こいつはこれでもムカつくことに情報を集める所は俺よりも優れてるからこれからこのムカついた分以上に扱き使ってやる。


「どうぞ私の事も道具としてお使いください」

「勿論僕もその遊びには参加させてくれるんだよね?」

「あ゛~~どうせ言ったってお前等は関わってくんだろうから、しょうがねぇから扱き使ってやる。仕事しろよ?」


こっちを楽しそうに見てくる二人の顔を見てこれからどうあの黒マリモ共を料理してやろうか考えていると、よく周りから悪どいラスボスの大魔王の笑顔だと言われる笑みが浮かぶのがわかる。

さてと。俺に楯突くことがどういうことかしっかり教えてやらないと、な。






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