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空港解放戦線の裏で

旧関西国際空 東

俺たちのリーダー・・・逢坂さんはこの間からずいぶん進化したように感じる。会談で何も出来ずに空港というデカい利権を赤字にしてしまったと俺たちにあやまったあと元自衛官の赤坂さんに訓練してもらったり、なかば騙されて知事にされて不和になっていた先代の逢坂さんにも交渉術を習ったりと精力的に行動していた。・・・もともとただの大学生だったのだ。半年知事をやったからといって周りの知事を出し抜けるなんて思っちゃいなかった。いや、半年で大いに成果を出していたし頑張っているのが分かっている分俺たち大人達も歯がゆかった。だが自分で立ち直って見せ再び歩き出してくれた。

はじめはなんで東京に逃げたやつに俺たちの命運託さなきゃならねぇのかと思っていたが、今ではその頑張りに感化されたのか役に立ちたいと思ってしまっている。


「東さん、東側のバリケードは設置出来ました。あとは南だけです」


「こっちは十分人で足りてるしバリケードの強度を強くする方向ですすめといて」


周りのやつらも笑顔で働いている。工場をすべて失って絶望していたがもう一度人を指揮して何かを作らせてもらっている。それだけでありがたい。だが欲を言うならいつか東方面も解放しておれの工場をもう一度稼働させたいものである。その時が来るまで俺は逢坂さんの下で精いっぱい働こうと思っている。


大阪城ダンジョン 難波

今回の作戦は未開放地域を解放する危険な作戦であるため、老人の松原さんと戦闘能力も筋力もほとんどない私は留守を預かっていた。


「難波さんよぉ彼が来てから大阪城ダンジョンは、人が増えたなぁ」


「俺は昔の発展していた大阪を知っている。その時にくらべりゃ今なんて田舎もいいとこだがそれでもド田舎時代にくらべりゃいいもんだな」


実際半年で観光客の数はほとんど倍になったし、少ないが東京から戻ってきてくれる人も現れ始めた。が私はきちんんと彼の補佐を務めれているだろうかと悩むことがある。私が先代逢坂さんの秘書についたころにはなんば、梅田のダンジョンは両方管理できなくなり人が四散していった後であった。だからこそなんとか昔の姿に戻そうとしてきたが結局何もできなかった。


「私役に立てているんでしょうかね?」


ふと口からそんな愚痴がこぼれてしまった。


「難波さんあんたがいるからあの坊主もここまで頑張れたんじゃないか?こないだ他の知事に丸め込まれたときもあんたが励ましてたじゃねぇか。・・・儂らが言っても届かねぇがあんたが言えば届くことがきっとある。役に立ててなけりゃ儂はそもそもお前と口もきかんわ」


励ますもなにも、私は自分のミスだとしきりにあやまっていただけであるのだが・・・私しか届けられない言葉、それが見つかるまで私はきっとこの劣等感にも似た感情に振り回されるのだろう。


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