邪神の番らしいですが、竜神に憑りつかれたおかげで今のところ誤魔化せています
魔力を持たない『魔力無』として生まれた孤児のエルは、ある時院長先生から『流れ星のジンクス』を聞いて、流星群の降る夜に一生懸命お願いを唱える。その結果、実体化できない竜神様の魂に憑りつかれて一時的に魔法が使えるようになった。竜神様の実体化には条件があり、その手がかりを探すためにエルの体を使って勝手に国一番の魔法学校を受験し、なんと主席で入学する羽目に。せめて目立たず身を潜めながら学校を卒業したいと願うエルだったが、学年でも有名な美男子のテオ・リーバーに懐かれてしまう。そうして悪目立ちする毎日を送っていたある日、竜神様からこの世界に伝わる『邪神の伝説』の話を聞かされる。そうして竜神様が実体化出来なくなった経緯や、自身がどうして魔力無として生まれたのかを知ったエルは、邪神についての手がかりを探り始める。すると、どうやらそこにはテオも関わっているようで―――。