悪いお婆ちゃん
良い子は真似しちゃいけませんよ
まあ、所謂ネカマって奴だろう
見た目少女で服もメイド服、猫耳やら尻尾やらつけてるがいかにも男が好みそうな格好だ。
言葉遣いも普段から男が好きそうな甘ったれた口調だった。
トビー「でね…俺、ジュンにガチ恋してるの」
ジュン「ええ!?」
会ったことも無い人に恋ってする物?
ジェネレーションギャップに慄いていた
まさか私がこのキャラの姿だと思って無いよな!?
と、ちょっと子供はいないが親心で色々心配になっていた。
ジュン「私のどこに…」
トビー「真面目にコツコツやってる所とか、みんなに気を配ってる所とか、心が広い所とか明るい所とか優しい所とか…」
ジュン「そう…」
まあ、長く生きてるんでその辺りはもう菩薩の域ですが…
トビー「だから…個人的に仲良くしたいの」
ジュン「どう言う事?」
トビー「12○○567@」
トビー「docomo.」
トビー「ne.jp」
トビー「これ俺のアドレス。ここにメールして」
メアドをチャットで流すと伏せ字になるから分割してチャットして来た。
出会い目的は通報すれば下手したら垢BAN案件だ。
しかし慣れてるなコイツ…
どうしよう、ギルドから追い出すか…
とも思ったが、カンストヒーラーは正直貴重だ
攻撃魔法がほぼ無いのでレベ上げも大変だし、蘇生は高レベルでないと出来ない
デスペナルティが有って、死ぬと経験値が減る
パーティーでボス戦してて死んでるとアイテムも貰えない
街に強制送還前に蘇生して貰えると回避出来る
そんな打算と、まあ私はお婆ちゃんだしとちょっと揶揄う気持ちもあってメアドにメールしてみた。
○○○○○○○○○○
『早速有難う!ジュンは名前なんての?』
『順子です』
『へー!ほぼ本名なんだね!俺は浩二!』
『浩二さん』
『順子は幾つ?』
『年ですか?年齢非公開です』
実年齢言ってもこんなお婆ちゃんが廃プレイヤーって信じてもらえなさそうだし隠しとこ
『ははは!まさか未成年じゃないよね!?』
『それは違いますね』
『良かった〜!』
何が良かったんだろう…
『俺はね、建設関係トントントン!鳶職してるの!24ちゃい!』
『ああ、だからトビーなんですね』
『順子は何してる人?』
うーん…何もしてないからなあ…
『今はまあ…無職ですね』
『そうなんだー!何処に住んでるの?俺埼玉!』
『私は東京ですね』
『へえ!じゃあ近いね!いつか会いたいなあ!』
まあ良いけど、腰抜かすなよ
『そうですか』
『順子は実家?俺は一人暮らし!』
うーん、何で言えば良いのかこの状況…
『まあ、シェアハウスみたいな感じですかね?何人かで共同で住んでます』
『そうなんだー!一人暮らしなら行っちゃおうかと思ったけど!なんつって!』
おいおい、手が早そうだなコイツ…
『今日は色々順子の事知れて良かった!』
『そうですか』
『もう遅いからこの辺でね!おやすみ!』
『おやすみなさい』
『好きだよ順子!チュッ!』
疲れた…
暴走してるなあトビー改め鳶職浩二…
まあ、普段からビックリマーク多用しがちって事は分かった
それから毎朝おはようメールやら来だした。
正直面倒くさい…
適当にあしらっていたがトビーは段々ヒートアップして来ていた
ラインも聞かれたが既読時間表示で行動時間を把握されるのも面倒そうだし、スタンプ多用されるのも鬱陶しいと思い更に面倒そうだったから適当に理由つけて断った。
まあ、メールなら動作が面倒だから頻繁には来ないだろうと思っていたのだが…
『毎日順子の事考えてるよー!会いたいなあ!』
『顔が見たいなあ写真送ってよ!』
『顔がダメなら体の部分だけでも!』
『胸の画像とか見たいなあ。想像して会えないの慰める!』
『俺達付き合ってるんだからさ!遠隔エッチしよ!』
めげない心、プライスレス…
頻繁に寄越して来た
要求も段々エスカレートして来た
そして知らない間に付き合ってたらしい…
面倒だから適当にネットで画像拾って谷間アップの画像を送った
『わあ!順子って巨乳なんだあ!会いたいなあ!』
あーあ、喜ばせてしまった…
まあ昔はそこそこあったけどね
今は言わずもがな…
なんだかんだとおちょくって遊んでいた
罪なお婆ちゃんだわ私…
まあ、いつか会って腰を抜かせたいと言う思惑もあり…
面白いだろうなあ
出会い厨にそんな悪巧みを思案していた。
しかしそうなるとヒーラーどうするかなあ…
唯一の心配はそこだった
ジュン色々若いね…




