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タブレット・ジュン  作者: 水嶋


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15/16

ボス戦の幕切れ

映画監督の富永雅史容疑者52歳が演技指導と称し女性に暴行したと5人の女性から性被害を告発され準強姦の疑いで逮捕されました。


中には未成年の女性も含まれており、まだ余罪がある可能性があり取り調べを進めています。

現在公開中の作品は急遽上映中止となり…




ニュースで流れて来た内容に、こちらの件も一旦カタがついたように思えた


話題の監督の逮捕に暫くこのニュースで持ちきりになるだろう


未成年…と言う事はキララも声を上げたのかも知れない


そうだとしたらこの先好奇の目で見られるかも知れない


でも、その覚悟はキララは持っているだろう


そんな事は跳ね除けて強く切り拓いて行くと信じている

どんな時も仲間を守ったナイトだから…




『証拠は揃ったよ。近い内にニュースになるから』


ピカリからラインが来た


『分かった』


一言返した





○○○○○○○○○○





「浪川さん」


「なんだ?武田」


「吉川さんの様子がおかしいんですが…部屋から呻き声が聞こえて来て…」


「分かった、ちょっと見てくる」


「お願いします」




「ちっ…面倒くせえなぁ。なんだよ、そろそろくたばるか?」



「どうしましたぁー?吉川さーん」


「あれ?寝てるし。何だよ武田…」



部屋に入ってベッドの側で後ろから羽交締めにされた



「うっ!?誰だ!?」



そこから首を締め上げられて気を失った





「目が覚めました?」


「お前は…給食の職員!?」


手足を結束バンドで締められていた




「てめえ、何しやがる!」


「あらあら、キレちゃって…老化が始まっちゃいました?しょうがないですねえ」


「何言ってんだテメェ」



「浪川さーん、お薬飲みましょうねえ」



そう言って鼻を摘んで無理矢理口を開かせ水と薬を流し込んだ


「はい、鼻摘んであげるから、水と一緒にゴックンして」


吐き出せない様に口を抑えられた



「ウグッ」


「よしよし、飲めましたね。あれあれ、眠くなっちゃっいました?しょうがないなあ」



ドサッ



「光太郎くんから預かった良い薬ですよ。苦しまずに眠るように逝けますから。本当は苦しんで欲しかったけど暴れられると面倒だから仕方ないですね」





『終わったよ』


『助かりました。ソイツ別件で始末の依頼来てたターゲットだったんで』


『まあ、私も色々探って貰ったからお互い様だね』


『まあ、後は任せてよ』


『お願いね』





○○○○○○○○○○





「警察です!こちらに居る指名手配中の三芳泰司を引き渡して下さい!」



警察が施設にやって来た



「三芳泰司?そんな人いませんが…」


「浪川と偽名を使っています」


「えぇっ!?」




浪川は偽名だった

トビーに続いてお前もかよ…

まあ、後ろめたい事がある奴は偽名使うんだろう



そう、後ろめたい事があった浪川は元々は詐欺師でその他恐喝や暴行などで指名手配されており、この施設に匿われていた


その大元が高木組だったようだ

通りで職員にしては色々おかしいと思った


その浪川改め三芳は吉川さんの部屋で死体で見つかった


どうやら服毒自殺をしたようだ

警察の動きを察知して逃げられないと思ったのだろうか?

なんとも呆気ない幕切れだった



警察が来る前にYouTubeのニュースチャンネルでこの施設の事が取り上げられていた


そこからマスコミに広がり一時世間を賑わす話題になっていた





有料老人ホーム「楓」の闇

経営者は暴力団高木組の関係者

入居者から集めた資金を不正に横領し組組織の資金に

入居者名簿を詐欺グループに横流しも

指名手配中の詐欺師を経歴を偽り施設職員として隠蔽

この人物も施設内で入居者に暴行を繰り返していた模様




此方も何だか呆気なく終わった


まあ、ラスボスと直接対決したかった訳でも無いけど…

多分裏でみんな色々頑張ったんだろう


深入りはよそう



吉川さんは、その後認知症となってしまっていた

もう、自分の事も分からなくなっていた


酷い扱いを受けて精神が崩壊したか薬の影響もあるのかも知れない


しかし、あの現実をこの歳で受け止めるのは余りに酷だ

ある種防衛本能が働いて全て忘れてしまったのかも知れない


映像もあるので、この時の経営者と三芳の遺族に慰謝料請求の裁判をするらしい


他の被害者家族も団結している


被疑者死亡で謝罪は無理でも何とか金だけでも搾り取れるだけ取ってほしい





その後、また経営者が変わった


今度はあの大手企業の三ツ矢グループが参入して来た


ニュースで話題になった効果も大きいだろう


高齢者社会に突入しているこの国で介護の業界は切り離せないのもあるだろう

まあ、今度こそちゃんとした会社で大丈夫だろうと思う



この施設は会長の息子の三ツ矢剛が受け持つらしい


最初の挨拶で施設に訪問しに来た


「この度は、我が会社で初めての業種の参入になります。最初は至らない点も有るかと思いますが、入居者の方々には安心して生活して頂けるよう改善して参ります」


まだ、若いがしっかりした人物だった

イケメンだったので他の婆さん達はポーっとしていた


「カエデの花言葉は「調和」「美しい変化」「大切な思い出」です。この素晴らしい名前の施設はそのまま継続したいと思います。皆様にとってここが大切な思い出となるよう我々も美しい変化をして参りたいと思います。我々と調和していきましょう」


もう、婆さん達がキャッキャしている…

すっかり心を鷲掴みにしていた



「僕の妻は関連会社の製薬部門で研究員として働いていますので、いち早く開発した薬や治療を提供出来ると思いますよ」



それって、遠回しに治験…人体実験するって言ってないか?


と私は疑っていたが周りの婆さん達には思惑は届いて無いらしい


まあ、赤字経営の不良物件を受け持つからにはこれ位の腹黒さは無いとやってけ無いのかも知れない




今後に期待しておこう


今回は光太郎も依頼が被ってたみたいで上手く便乗した感じですかね


剛、久々登場ですね。


剛については「腹ぺこコブタと不思議クン」を参照下さい。


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