ギルマスキック
「どもどもー!俺、トビー!中身こんなでゴメンね!テヘッ!」
待ち合わせのカフェに先に綺羅々と光太郎が来ていた
「順子!?うわあ!想像してたより何倍も可愛い〜!」
「いえ、私はホッシーです。ジュンはもうすぐ来ます」
「ええっ!?ウッソ!?」
「あ、因み俺はピカリ。まあ興味ないだろうけど」
「じゃあまだジュンは来てないんだね…てかホッシー…可愛い〜」
「やっぱり興味ないし聞いても無いね君…」
「よお、待たせたな!」
武蔵は模造刀の説明で少し入り口でもたついていた。見た目がヤバすぎたか…
「うわっ!?誰この爺さん!?何かヤクザの親分が乗り込んで来た!!」
「ムーコだよ!ヨロピクな」
「うげえ…」
「トビーこの間一生懸命ムーコにエロ絡みしてたな。ヨロピクしてやれよ」
「何で知ってるんだよ…」
「ポカリ俺のサブキャラだから」
「うはあ…」
「遅くなってゴメンなさい。ジュンです」
最後に大本命ギルマスジュン、堂々の入場を決めた
ちょっと女優にでもなった気分だ
「うわぁ!極妻婆さんがキター!」
「あらあら、私に散々会いたいって駄々をこねてたのに、つれないのね」
「こんなん詐欺だあ!!みんなして俺を騙しやがって!」
「あら、トビーだって騙してるじゃない。私は歳なんて言って無いから騙してないわよ」
「ワシも一言も女とは言っとらんぞ」
「俺も何も騙してないぞ。ってか聞いてないな君」
「ひでーよ…俺ずっとジュンに会う事だけ考えて来たのに…」
「ひでーのはどっちだろうね?」
「なんだあ?」
そう言ってピカリはチャットログの画像をプリントアウトした物をテーブルに広げた
○月○日○時
トビー「ねえ、いつ会ってくれる?」
カイリ「私…まだ高校生だし…そういうのは…」
トビー「えっ?じゃあまだ経験ないの?」
カイリ「うん…」
トビー「大丈夫、優しくするからさ。すんごく気持ちイイんだよぉ?」
カイリ「でも…」
トビー「何事もチャレンジしなきゃ!ジュンだって言ってるでしょ?」
カイリ「でも…」
カイリはその日付けの後ギルドを抜けた
他にも似たようなチャットログが出るわ出るわで…
「なんでこんなもん有るんだよ!?おかしいだろ!」
「これはうちのギルドの危機ですね」
「通報案件?」
「お主、潔く腹を切れ。刀ならほれ、貸してやるぞ」
武蔵、それ模造刀だよね…
その姿で言うとシャレにならんぞ
「このままではギルドに被害が出るのでトビーをギルドから追放します」
「私から一言良い?」
「何?ホッシー」
「てめぇキメェんだよ!!ロリ幼女キャラ使ってエロ話ばっかしやがって、大人しくロリキャラVtuberでも相手に一人で部屋でシコってろ!!」
「くっ!!」
トビーは走ってカフェを出た
「あーあ、カッコ悪い退場」
「まあ相手はこの人数だしなんかヤクザの親分みたいなんも居たから大事にならなくて良かった」
「まあカンストヒーラーは惜しい事したけどね」
「あ!その点も任せて」
「?」
「元々他人の育てたキャラだしね。そのまま頂いたから、今」
「えっ!?」
「俺の別アドレスに譲渡させた。無許可で」
「まあ、トビーが許可なんてしないだろうけど…」
「元々他人から買ったアカウントだしね。同じ手口で乗っ取らせてもらったよ。まあ金は払ってないけど」
「うわあ…詳しい手口は…聞かないでおくね」
「うん、その方が良いね」
「でも…1番の驚きはジュンの正体だったよ」
「あはは、騙すつもりは無かったんだけどね、こんなお婆ちゃんだとキララも友達にはなれないかなって思って年は言わなかった」
「ううん。歳なんて…性別なんて…関係ない。ジュンは私の大切な友達だよ。ジュンのおかげでこうして久々に部屋から出て、他人と話して、怒鳴り散らして…あはは」
「中々の貫禄だったよ!やっぱりキララには役者をやって欲しいなあ」
「うん…ジュンに言われてね、私劇団のオーディション受ける事にしたんだあ」
「そうなの!?」
「うん。舞台で一から勉強し直したいなって思って。厳しくて有名な所選んだ」
「そっか!大丈夫、キララなら絶対やれるよ!努力と演技力と度胸は私が保証する!」
「有難う、ジュン」
「じゃあ、キララの門出に…」
「?」
「ホッシーはギルメンに暴言を吐いたので、私のギルドからキックします。これからは新しい世界で冒険して行くんだよ!」
「うん…分かった。背中押してくれて有難う、ジュン」
「まあ、蹴りだけどね。でもフレンドは解消しないから、たまにはゲームでパーティー組もうね」
「うん…うん…」
「いつでも顔出しなね。嫌なことも辛い事もチャットしてボス倒してたら忘れられるから。この世界はキララの避難場所、家なんだからね」
「うん…有難う…ジュン」
今回は光太郎が良い仕事しましたね




