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オカルティック・アンダーワールド  作者: アキラカ
新宿浄化怪異譚【短編】

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第2話 シンディ

 

 交信(チャネラー)のシンディは、何故か突然(ふひと)寿々(すず)を新宿へ呼び出し除霊をして欲しいと依頼をしてきたのだが・・・。



「・・・すみませんが、俺意識的に除霊とか出来ないんですよね・・。発動条件が分からなくて・・」


 と史はシンディに向かって困った顔をして答えると、シンディは


「あ~。大丈夫よそれなら。あんたちゃんと出来ると思うから。とりあえず案内するからついてきなさい」


 と言うとそのまま紀伊國屋の前から更に奥へとカツカツとヒールを鳴らして歩いて行ってしまった。


「・・・なんかこんな展開になるとは思ってなかったので・・すみません・・」


 史も自分でも良くわからないといった顔をして寿々に謝るも。


「まー謝るなよ。俺も良く分からないけれど。でも何かあの人・・・凄い力感じるよな?」


 と寿々が思わずシンディに興味を持っているのに驚き、そして少しだけ気落ちしていた感情が元に戻ってきているのかな?とそっちの方が嬉しかった。


「ほら!早く来なさい?」


 そんなやり取りをしていると数メートル先を歩くシンディが振り返り二人を呼んだ。





 シンディに付いてゆくと寿々は次第に地下道の空気がぐっと淀んだような嫌な雰囲気に変わるのを感じた。


 時折すれ違う人の流れとは別にその奥の壁際に何やら妙な格好をした人影が見える。

 それも気づけば一人や二人じゃない。


 点々と数メートル間隔でドス黒く淀み、下向きで何やらブツブツと独り言を喋っているように見えるのだ。

 寿々はそれが〝人ならざる者〟であるとわかると反射的にドキっと心臓が跳ね上がった。


「・・・俺・・そんな。いつの間に眼鏡掛けていても視えるようになったんだ・・?」

 と悲鳴こそ上げないがやはりまだ心臓がバクバクしながら寿々は史の隣でそう呟いた。

 すると史も目をしっかりと開けたまま


「・・俺もです」


 と一言答える。


「え?」


 寿々はその言葉に驚いた。


「俺も今ちゃんと目を開いているのに霊を透視できます。姿形は人の形をしていませんが、やはり色々な色で発光しているのが視えます。例えばすぐそこの消火栓の前」


 そう言って左のすぐ前を指差す。


「・・・ああ。俺にもそこに黒い人影が壁の方を向いてブツブツを喋っっているのが視える・・」


 そう言われて二人は目を合わせた。


 二人共この数か月間で寿々は霊視と霊媒、史は呪力と祓の力が格段に上がっていた。

 しかも寿々はいまだに驚きはするものの、前みたいには怯えたりもしていない。

 いつの間にか二人はお互いの能力を本能的に必要としているかのように、また互いにそれに応えるかのように力を高め合っていたのだ。


「あら?どうしたのかしら?」


 シンディは分かっているのか、それとも全く分かっていないのか。不思議そうな顔をしている。


「・・シンディさんは自分ではそういう霊視や除霊は出来ないんですか?」


 と史が聞くと


「私??無理無理。私はちょっと違うのよ。ある一定の・・何て言えばいいかしら。所謂上位の存在としか交信が出来なの。本当言い方悪いんだけど。この世とまだ接点が強い低級の魂とは全くご縁がないの」


 とちょっと意味が分からない事を言うので。


「じゃあ・・。具体的にはどうすればいいんですか?」


 と寿々がシンディに聞くと。


「そうねぇ。悪いんだけど、交渉してもらえるかしら?」


「交渉??」


「そうそう。あなた、霊が視えるって事はちゃんと会話も出来るでしょう?試しに話してみてくれない?」


 とシンディの無茶ぶりに


『話すって・・霊だっていきなり話されて嫌がったりしないものだろうか!?』


 と不安に思ったのだが・・・・。

 寿々は意を決したように顔を引き締めると、消火栓前の黒い人影に歩み寄った。


「寿々さん・・!」


 史は心配になって咄嗟に止めようかと思ったが、それをシンディが止めた。


「大丈夫。彼はちょっとそんじょそこらの霊媒師なんかとは格が違うから。安心なさい」


 と史に笑顔で答えた。


『格が違う?・・・どういう・・』





「あの・・・」


 寿々は黒い影に近づくとそう声を掛けた。

 黒い影は虚ろな目をして寿々を睨むでもなくただ絶望した目で見つめ返した。


「・・なんで・・・俺が視えるのか?」


 黒い影はまるで泣いているように寿々に縋りついた。


「俺・・いつまでこんなところに囚われ続けなきゃならないんだ・・なぁ・・・頼むよ・・助けてくれよ・・」


 寿々はその男に体をガシっと掴まれ恐怖を感じたものの、それでも何だかその存在とその悲痛な言葉があの()()()()()と重なり胸が痛んだ。


「・・・あんたは・・どうしたいんだ?・・ここに居続けたいのか?それとも成仏したいのか?」


「わからない・・。もう、いつからこうしているのかさえわからない。・・最初はちゃんとここにいる理由があったと思う。けれどもうそれも分からなくなっちまった・・。今はただ・・怖いし寒いし苦しいだけだ・・・」


「・・・楽になりたいのか?」


「・・・あぁ・・・この苦しみから・・解放されたい・・・!」


 男の霊は寿々に懇願した。

 寿々は史の方を向いた。


「ほら、行きなさい」

 とシンディに背中を押されるものの


「この人・・どうすれば浄化させられるんだろう」

 と寿々は困った顔をして史に聞いた。

 しかし史もここまで来てもどうすればいいのかが分からない。

 ただ史には今寿々の前で深緑をした発光体が寿々に縋るように纏わりついているのだけが視えた。


 そして史は試しに右手を差し出しその発光体に触れた。


「!」


 すると瞬時にバチバチっとした火花のようなスパークが見えた気がしてそれと同時にその男の記憶が史の頭の中に流れ込んで来た。



 男はこの上の丁度デパートの向かいのビル、屋上の端に佇み怯え足元は震え、苦しむように涙を流し全身を震わせながらその身をそのまま地上へと放った。


「!!?」


 その恐怖を追体験するした史は咄嗟にその発光体から手を引く。

 史の顔が急に青ざめているのに気づいた寿々は


「大丈夫か史?」


 と心配そうに顔を覗き込むが。

 史はその寿々の顔を見て以前館山のホテルで寿々に憑依した女の霊を祓った時の事を思い出した。


「・・あ・・・・。そうか。・・・俺分かったかもしれません」

「?」


 史は寿々の顔を見てそう言うと、寿々の肩に左手を置きもう一度その発光体に触れた。

 少しだけ息をスッと吸い込み目を瞑ると右手に意識を集中する。


 一旦右手を曲げながら引くと、史の周りが一気に銀色に輝きその光が右手へとスッと集まった。

 そして一気にその気を送り出すように発光体へと押し込むとその銀色の光と共に発光体は細かい粒子になって飛び散った。

 パシィィィン!!という柏手を打つような破裂音がするとその辺り一帯に〝祓〟が一気に広がり、振動をさせ広がる波動に飲み込まれた霊達が連鎖的に粒子状に散り浄化していったのだった。


 寿々は目の前の黒い影が最後祓われる瞬間、あれだけドス黒かった見た目がすっかり綺麗に洗われて人の姿をして消えてゆくのを見た。


「・・・・・凄い。俺、史の本当の〝祓〟をちゃんと見たの初めてかも・・」


「俺も初めてです・・・・」


 という史は何故か顔を赤くさせている。


「ん?・・・なんでそんなに顔が赤いんだ??」


 と寿々が史に聞くと

 シンディが近づいてきて


「はは~~ん。なるほどねぇ。発動条件がようやく分かったのね?」


 と聞くと


「・・・・はぁ・・・・。そうですね。俺寿々さんの事想ってないと〝祓〟使えないみたいです」


 と言われ流石に寿々も赤面してしまった。


「なんで!なんでそれが発動条件??」


 するとシンディが


「フヒトの力はね全てあなたの為のものなのよ。あなたが必要としている力だから全てあなたが必要なの。逆にあなたがいなかったらフヒトは力を全く使えていなかったかもね」


 と言われ寿々は思わずそうなのか?と言わんばかりに史を見た。


「・・・確かに呪力も寿々さんと会ってから透視だけでなく色んな力が使えるようになったので・・・。それもそういう事なんだろうと思います」



 寿々は素直に嬉しいのと同時に何だか後ろめたさもあった。

 自分の為に史に何かさせているのはやっぱり違うような気がしたからだ。


「・・・・・・・・」


 寿々がそんな困ったような顔をしていると


「さあ!じゃあこの勢いでどんどんこの新宿を浄化してもらうわよ!」


 そう言いながらシンディは更に地下道を進み続けた。





「じゃあ次は・・・ここ!新宿御苑!」



「御苑・・・」


 そう言って地上に出て交差点を渡ったところを案内されたが、当然この時間御苑は閉まっている。


「ただし中ではなくってこっちよ!」


 と言いながらシンディは御苑通りの歩道へと二人を連れて来た。


 すると奥の街灯の下にやはり黒い影がユラリユラリと漂っている。


 時間はまだ夜の8時半ではあったが、その影はその街灯の柱にずっと頭を打ちつけている。

 そして打ちつけられる度に街灯がチカチカと点滅した。


 寿々はその影にゆっくりと歩み寄り

「あの・・・」


 と静かに声を掛ける。

 しかし寿々の声に反応をしてくれない。


「すみません」


 ともう一度聞いてみるが効果なしだ。

『・・どうしよう。まさか浄化に興味ありませんか?みたいな勧誘の仕方もできないし・・』


 すると隣に史がやってきて


「どうですか?何か話せました?」


 と聞くと、途端にその影が頭を打ちつけるのをやめてじっと史を眺めている。そんな気がした。

 寿々がどうしたのもかと思いその影と一緒に史を見ると


「・・・・・?」


 史は何事かという顔をする。

 そして寿々はなるほどと何かに気づき、影にそっと耳打ちするように


「あのイケメンが浄化してくれるって言うんだけどどうする?」


 と聞くと


「・・して欲しい」


 と本当に小声で答えるので思わず寿々は少しだけ笑ってしまい。


「浄化して欲しいってさ」


 と代りに史にお願いをした。


「?」


 史は寿々が霊と一体何を話したのか不思議で仕方なかったのだが、先ほどと同じように寿々の肩に手を当てるとその淡い黄色の発光体に〝祓〟を施し辺り一帯まで浄化させた。


「・・・・ふぅ。・・・で?何話してたんですか?」


「えー?秘密」


 といたずらっぽく笑うので史は更に気になって


「いやいや、祓ったのは俺ですよ?何て言ってたのかくらい教えてくれてもいいじゃないですか?」


 と寿々を追った。

 その姿をシンディは本当に楽しそうに眺めていた。



 その後も2丁目の奥の新宿公園付近、それから靖国通り一本手前の路地裏。

 そしてゴールデン街と浄化してゆき、最後に辿り着いたのが花園神社だった。



「さ、ここが最後よ」


 と言ってシンディは鳥居を潜って中へ入ってゆく。

 しかし史は中へ入りたくないのか何なのかその場で立ち尽くしている。


「どうした?入らないのか?」


 と寿々が聞くと


「ここ稲荷神社ですよね・・・。俺稲荷には嫌われているのでどうも・・」


 と拒否反応を示す。


「あら?どうしたのフヒト?今のあんたならきっと大丈夫よ?」


 と鳥居を潜った向こうからシンディが声をかけた。


「・・・・・・」


 それでもなかなか鳥居を潜ろうとしないものだから、寿々は史の手を取って


「ダメだったら戻ればいいだろ?ほら俺もいるんだし行くぞ」


「え、ちょっと・・」


 と手をぐいっと引かれその勢いのまま鳥居を潜った。


 史は思わず身構えてしまったが、いつもの様に気持ち悪くなることもなく自分の体を不思議そうに、しかしまだ信じられないと言った様子で眺め。


「・・・な?」


 寿々がそう笑顔で言うものだから思わず史もつられて笑い。


「・・・俺稲荷系入って体調大丈夫だったの初めてかもしれません」


 と嬉しそうに答えた。


「ほら!いつまでそこもで感動してないで!ここが最後だから頑張ってよ?」


 シンディにそう言われると、寿々は気を引き締めて辺りを見回した。

 時間は夜の9時半を越えていたが、場所がらもあってそれなりに境内を参拝する人も見られる。


 そして目視だけでは難しそうなのを悟ると

「史は境内全部を透視できそうか?」


 と素直に史の透視を頼った。

「ちょっとやってみます」


 そう言うとすっと左手を掲げ目を閉じて集中しながら神社全体を透視を開始する。


「!」


 するとすぐに何かに気づいて史は目を開け寿々の方を向き。


「拝殿内にいます」


「拝殿に?」


 寿々も流石にこれは厄介だな、と思いながらも他の参拝客とすれ違いながら拝殿へと向かった。

 そして二人はまずは普通にお参りを済ませ、中にいる人物を浄化させてもらいに来た旨を伝え。


『・・どうかお力添えをお願いします』


 寿々はそう願って一礼する。



 しかし特に何の反応もなく時が流れた。


 確かに寿々にもこの中に数名の霊が屯しているのが分かる。

 何となくだがみんな女性の霊のような気がした。

 勿論寿々は透視は出来ないし実際目視するまでは気配が本当に霊なのか何なのか確証は持てず、寿々は困ったな・・という顔をした。


 するとシンディが寿々の隣に寄って来て


「ここにいる子たちはね。多分女の子になりたかった子達なの。私はとある使命があってこのエリアを管轄しているんだけど。でも私は亡くなった子達までは救えないの。それは私の使命とは違うから。でもね・・・。彼女達はみんなきっと亡くなる前に私と会っている子達だと思うの。だから何としても助けてあげたい・・・」


 寿々はそれを聞いてなるほどと思い。


「じゃあシンディさん、ちょっと呼んでみてもらってもいいですか?」


 と寿々が提案した。


「え?私が?」


「はい。きっと彼女達もシンディさんが来たと思ったら安心して出て来てくれると思うんです」


 と寿々が笑顔でそういうものだからシンディも思わず胸がぎゅっとして。

 そして


「・・・は~い!!みんな~!!シンディが来てあげたわよ!!いつまでも悩んでないで外に出て私に顔を見せてちょうだい!!」


 と拝殿に向かって大きな声を掛けた。


 ・・・・・・・・すると


 拝殿の隙間から黒い影になった人物がニュニュと押し出されるように3体外に出てきたのだった。


「・・よかった。ちゃんと出て来てくれましたよ」


 寿々が安心したようにシンディに言うと、何となくシンディはまだ悲しそうな顔をしながら胸の前で両手を握りしめている。


「・・あの。こんばんは・・。俺シンディさんから頼まれて貴方達を助けに来たのですが・・・」


 そう声を掛けると3人は一斉に泣き始めた。


「うぁぁぁぁぁん!シンディ姐さん・・・ごめんさなさい!・・・」

「・・アタシ・・本当に馬鹿だったわ・・何で急にこんな事になっちゃったのかしら・・」

「シンディ・・・せっかくあんたがやめとけってあれだけ忠告してくれたのに私の心が弱いばっかりに・・・本当に情けないわ・・」


 3人ともどうもシンディに合わせる顔が無くて拝殿の中に隠れていたようだ。

 死因はわからないが、普通に成仏できていない事を考えれば後ろめたい死に方をしたのは明らかだった。


 寿々は3人の気持ちに何故かとても胸を締め付けた。

 もし運命に耐えられなくなって自分も同じような道を選んでしまったとしたら、こんな悲しい気持ちを死んでもなおずっと引きずりながら長い間苦しまなくてはならないのか・・・。そう思うととても他人事とは思えなかった。


「寿々さん?」


 その様子を見ていた史が寿々の肩に手を置いた。

 その瞬間何となくだが寿々の思考が頭の中にすっと入ってきてショックのあまり手を反射的に離した。

 そして暫く言葉が出て来なかった。


 寿々は3人の霊に引きずられた感情を史に知られたとは思っておらず、シンディの方を向くと


「皆、シンディさんに謝っています。せっかくシンディさんが助言をしてくれたのに・・。それでも自分で敢えて悪い方向へと向かってしまったと・・。みんな後悔しています」


 それを聞いてシンディも涙を流し


「ごめんなさいね・・・。私の力が足りなかったばっかりにあんた達を悩ませて・・結果こんなにも苦しい思いをさせてしまって・・・本当にごめんなさい。私にはもう何もしてあげられないけれど、せめて次の次の次の世界であんた達にまた会えることを楽しみに待っている・・・だから怖がらずに先に進みなさい」


 と3人に向けてそう話した。


 寿々は3人に向き合うと

「・・・・どうかな?先に進めそう?」


 と話すと3人はお互いの顔を見合わせながらゆっくり頷いた。


「・・・史」

 そう言って寿々は史を見つめる。

 しかし史はさっき寿々の中に見た自死の想念が怖くて手が震えていた。


『・・いいや違う。さっきのは霊と話していたからそういう想念が混在してしまっただけだ・・。でないと困る!寿々さんの中にそういう感情が少しでもあるなんて恐ろしくて仕方がない・・・』


 寿々は史が何かを察してしまっと気づきハッとした。

『もしかしたらさっきの3人の感情に触発されたのを・・・』


 そして寿々は少しだけ俯き。

「ごめん・・。今3人の話し聞いててちょっとだけそういう感情に流されてた。でもそんな事は絶対にないから・・」


 と言って顔を見上げるとわずかに笑い史に手を差し出す。

 史はその言葉を聞いて少しだけ安心して

「わかりました。絶対に今の言葉忘れないでください」

 と言うと寿々の手を強く握りしめた。


 そして右手に祈るように銀色の波動を込めると、その波動を3人に向けて放つ。


 パシィィィィィィィィン・・・・・・。


 今まで以上の大きな波動が花園神社内の境内を揺らし木々も鳥居も越え駆け巡った。


 それは神社だけでなくさらに一区画以上大きく拡大してその場所一体を浄化させていった。




 ・・・・サワサワサワ

 と静けさの後、再び新宿の喧騒が戻ってくると参道の木々たちが呼応するように囁いた。


 そしてシンディはビル街に照らされた明るい夜空を見上げ涙を拭うと


「はぁ・・・絶対にまた会えるから。ちゃんと戻って来なさいよね」


 と空に向かって微笑みながら声を掛けた。



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