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新しい仕事
僕は新しい仕事に情熱を注いだ。記憶交換市場での経験は、確かに辛いことも多かったが、その中で培ったスキルや知識は、今の僕にとってかけがえのないものとなった。
僕の新しい仕事は、カウンセリングやメンタルサポートを提供するもので、クライアントが自分自身の記憶や感情と向き合い、過去の経験から学び、前に進む手助けをすることだった。クライアントが自分の記憶を交換するのではなく、しっかりと受け止め、理解し、成長するための手助けをすることに、僕は大きなやりがいを感じていた。
ある日、一人のクライアントが訪れた。彼女は、美幸ちゃんに似ている女性で、その姿を見た瞬間、僕の心は少しざわついた。しかし、僕は冷静さを保ち、彼女の話に耳を傾けた。彼女もまた、過去の傷から逃れるために記憶交換を考えていたが、僕とのセッションを通じて、自分自身と向き合うことの大切さを理解するようになった。