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さらに記憶を売る

さらには、記憶を売ったことで、自分の一部を失った感覚も拭えなかった。美幸ちゃんとの記憶がなくなったことで、僕は彼女との過去を消し去っただけでなく、彼女との大切な時間も失ってしまったのだ。


それでも、僕は新しい記憶を手に入れることを止められなかった。もっともっと新しい体験を求めて、記憶交換市場に通い続けた。だが、その代償として、僕は自分自身を見失い始めていた。


ある日、千夏さんが僕に声をかけた。 

「幸広さん、本当にこれで幸せになれると思いますか?」

その問いかけに、僕は答えることができなかった。記憶を交換することで得たものと失ったもの、そのバランスを見つめ直す必要があると感じた。


そして、僕は決意した。もう一度、本当の自分を取り戻すために、記憶交換市場から離れることを。過去の痛みも含めて、すべてが自分の一部であることを受け入れるために。新しい記憶は素晴らしい体験をもたらしてくれたが、本当の幸せは、自分自身と向き合うことから始まるのだと悟ったのだ。

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